オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

スタニスラフスキー・システム

欲と不安で「する」になりがち

表現といいますと、日常生活から離れた特別な行為のように思ってしまいますけど、私たちは日頃から常に表現しているんです。 家族といるときと、仕事関係の人といるときと、友達といるときと、それぞれ違う顔ですよね? それは表現。 ただ、表現しているとい…

音楽の豊かさ。 「間(ま)」の豊かさ。

歌は語るように 語り(セリフ)は歌うように 聞いたことありますか? 踊りとマイムの違いは、歌と語りの違いに似ています。 多くの人にとって、マイムより踊りへの関心が高いと思うんですけど、バレエ、日本舞踊はもちろん、フラやベリーダンスなども、演じ…

無理な自分がなぜ生じるか?

よく「本当の自分」とか「ありのままの自分」という言葉を耳にしますけれど、前回の記事を読んで下さった方の中には、ピンと来るものがあったかもしれません。 感じるという求心性の感覚と、その感じたことを実現する、運動に変換するという遠心性の感覚。 …

ダンスを見せてしまっては、失敗??

踊ってしまうと、それはダンスになってしまう。 ですから、私たちの身体表現アートマイムでは、踊ることはないんです。 けれど、一般的な大きな括りでいきますと、 ダンスとされがち。 演劇という括りにはならない感じがあるんですよね。 で、一旦その括りの…

表現って何?

以前、エンターテイメントと表現の違いについて 聞かれたことがあります。 作り手にとって、 作品をつくり、人に見せるとは、どういうことなのか? 逆に、 人は、作品に何を見ているのか? 私は 「視点」 がキーワードだと考えています。 「作り手の視点」で…

エモーショナル・メモリー/フィジカル・メモリー

スタニスラフスキー・システムという、その世界では有名な演技術・俳優術があります。 外面的で誇張された演技ではなく、内面から湧き出る真実を見せることを目指したものです。 と、偉そうに言いましたけれど、私自身ここ数年で少しだけ知るようになったば…

セリフ、内面…届く、届かない。

先日、セリフのある普通のお芝居を観に行きまして、面白いことに気がつきました。 この劇団は、有名な演技システム・メソッド(内面重視の演技・俳優術)を 本場ロシアの演出家から本格的に学び続けているとのこと。 出演者数は15名くらいだったでしょうか?…

風景が見える演技。動きが見える演技。

動きが見えるのか? 風景が見えるのか? 手前味噌な話のようで恐縮だが、大事な話なので聞いてほしいと思います。 彼女は体感しました。初めて。 他で随分長いことマイムをやっていて、私のところにも来るようになって、5年目。 並行してやっているので大変…