オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

体幹

表現の土台 うねる振り付けを踊るには?

今日、海外のコンサート中継を見ていましたら、バックダンサーで気になったことがありました。 非常に面白いといいますか、重要なことを改めて考えさせてくれたんです。 4人の女性バックダンサーの中にひとり、日本人と思われる人がいたんです。 他の3人は中…

上手な力の抜き方・入れ方

力を抜く、脱力が大事だとはよく言われますね。 けれど、言うは易し行うは難し。 言葉の簡単さと比較して、実現が難しすぎる、その要因は、 リラックスという言葉に置き換えても、大体同じようなことですけれど、 力を抜くとは、適切な力が入っている状態に…

ストレッチすると伸ばせなくなる?

いわゆるストレッチ、やったことのない人はいないのでは?というくらいポピュラーですよね。 筋トレとセットになっている感じもあります。 スポーツやダンスには欠かせないでしょうし、運動が苦手、けれど体を動かさなければ、という人にも、ストレッチは推…

広がれない身体 弾性のない身体

前回、身体の奥を伸ばせるかどうか?が重要というお話をしましたけれど、これは 身体を広げられるかどうか? ということでもあるんです。 広がられるかどうか?と言われても、ちょっとピンと来ないかもしれません。 多くの人が、なんとなくは広げられても、…

頑なな身体 〜自分の身体ですか?〜

身体の芯、奥深いところが動くかどうか? 非常に重要なポイントになるがゆえに、なかなか手強い。。。 今もあるのか分かりませんけれど、インナーマッスルを意識して動かしましょうみたいなもの、そういったものではどうにもならないから手強いんですけれど…

今を捉えていますか? 〜関節のあそび〜

動く際に、何が重要か? ここを押さえておくかどうかで、日頃のトレーニングやエクササイズの意味が随分と変わってきてしまいます。 多くの人がストレッチや筋トレ、それに似たものをしてしまいますけれど、何を意識して取り組んでいますか? 重要なのは、「…

大切なふたり 新たな理論へ

ここのところ、身体の進化・深化が加速していまして、楽しくて仕方ないのですけど、そこには大切な二人の人の存在がありまして、今回はそのお話。 ひとりは前回の記事のバレエの先生、優子さんです。 直接習ったことはないのですが、ツイッター(現X)や記事…

小指意識の身体、その功罪。

手にしまても足にしまても、小指の重要性が取り上げられることは多いですけど、 お聞きになったことはありますか? ゴルフや剣道では、当たり前のように小指で握れと言われます。 足も小指が機能していませんと、地面を掴む力が弱くなり安定しなくなります。…

ドローイン(お腹を引っ込める)がなぜ良くないのか?

「お腹を引っ込めましょう」とは良く耳にすると思うんですけど、 これ、本当に注意が必要。 ドローインという言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私は以前からオススメしていません。 (この言葉が何を指すのか? 指導者、受け手によって違いが…

踏み続けられなければ、踏めない。

「踏む」という動作は、意外に難しいんです。 例えば、走るという行為、ランナーの方でしたら、腹圧で踏むといったことを聞いたことがあるかもしれません。 (実際には、腹圧を高めたら踏めるというわけではなく、腹圧が高まるということ。) 一般的には、踏…

押すって、どこで押す?

押すという動作、シンプルな動作ですけど、どこが主体的に働くか? は意外に盲点だと思うんです。 壁を押してみましょう。 手で押しましたか? それとも足で押しましたか? ?? 何を言っているの?? ですよね(笑) はい、もちろん、壁は手で押すんですけ…

筋力と(内側の)張力

内側の張力が大事ということで、ずっとやってきているのですけど、 これは脱力とセットなんです。 私の考え方では、内側の張力を前提として、必要に応じて筋力アップ(させたければ)させる。 内側の張力無しで筋力アップはしたくない。 身体に無理をさせた…

体幹と末端(手先・足先)の関係

体幹と末端(手先・足先)の関係ですけれど、 和の身体では、体幹自体の動きはなく、末端に伴って体幹全体がひと塊になって動くのが得意で、 西洋の身体では、末端に伴って、自然と体幹の動きが出てくるようになっている。 大雑把には、そんな感じではないか…

無線と有線 〜全身のつながり方〜

全身がつながって動けるかどうか? 身体の使い方として、とても重要なこと。 昔の私もそうでしたけれど、多くの人はつながっていなんです。 全身を動かすことと、つながって動けているのとでは、 全く違うことなんです。 このことを理解出来るのは、つながっ…

「体当たり・尻もち」文化

いきなりですが、日本は「体当たり・尻もち」文化なんだろうと思うんです ね。 どういうことかと言いますと、 基本、身体の使い方の話なんですけど、 攻撃の際に、相撲は体でどん!と当たりますでしょ? 空手などの突きも、ボクシングのようなパンチではなく…

身体の使い方の正解

身体の使い方は正解があるような、無いような、 分かりづらいところがありますね。 私は基本、有効かどうか?という考え方でして、 「和の身体/西洋の身体」というのも、 有効に働かせられるかどうかが重要であって、 囚われてどちらかしか認めないとか、良…

身体のことって、身体能力以前に、考え方なんです。

軸って、どうされてますか? 踊りや武道では軸のことは言われると思いますけれど、 一般的なスポーツではどうなんでしょう? 背筋を伸ばしてとか、真っ直ぐにとか そんな言葉で言われることもあるかもしれませんね。 私自身、以前はそうでしたけど、 体の中…

なぜ特別クラス?

新しいクラスが出来ました。 「日曜特別クラス」 特別感がありますでしょ?(笑) はい!実際、特別なんです(真剣!) この特別クラス開講の経緯ですけれど、 ひと言で言ってしまいますと、 継続して受講したほうが絶対に身になるから!です。 私がお伝えし…

あなたは しなる?曲がる?

レッスンをしていますと、どうも多くの人が 「しなる」動きが苦手なように感じるのですけど、 これを読まれている方は、どうでしょうか? 「しなる」と似た動きに「曲がる」があります。 「しなる」と「曲がる」・・・似ているけれど、全く違うもの。 「しな…

内側から動くって?

身体の使い方を指導する中で、何が難しいかといえば、 目には見えない内側の動きを、生み出せるようになってもらうこと。 しかも、この難しさは、そもそも 内側の動きって何? と、多くの方にとっては、未知のものということがあるんですね。 ひと頃、インナ…

体幹と末端の接続部分、力抜けていますか?

体幹と末端(手先・足先・頭)の関係性、なかなか難しいですね。 体幹から動いた方が良い。いや、末端から動いた方が良い。 という問題ではありませんで、 そもそも、体幹と末端が結びついていない、という問題です。 いえ、全く結びついていないということ…

土台の扱い、要注意!?

発声に関する重要なことを発見し、声の上級編ワークでお伝えしてきたのですが、 ここにきて、また一つ大切な気づきがありました。 このワークにはプロの声楽家の方が複数名参加されていまして、 内容に対しては絶賛していただいており、 ある声楽家の方は、…

室伏広治氏の紙風船トレーニング 2

以前に室伏広治氏の「紙風船トレーニング」のお話をしました。 (『室伏広治氏の紙風船トレーニング』) 膨らました紙風船を、両手で思い切り潰そうとしながらも潰さずに持ったまま、 腕の位置を変えたり、体を動かしたりする体幹トレーニングです。 クラス…

脚力が強くても踏めない!?

脚力があることと、踏む力があることと、同じように思われることが多いかと思います。 昔の私でしたら、同じだと思ったと思います。 けれど、これ、違うんです。 脚力がありましても、踏めなかったりするんです。 ? どういうこと?? と思われますよね。 脚…

「踏む」って、実は難しい!?

「踏む」というのは、実は意外に難しい行為なんです。 体幹を鍛えましても、踏めませんと体幹の筋力がアップしただけになってしまう。 いえ、そればかりか、 体が硬くなって動きの質を落としてしまいかねないんです。 「体が硬くなって」と言いますのは、柔…

腰を「ひねる」は良いか?悪いか?

背骨に螺旋エネルギーを生み出せるかどうか? 私は非常に重視していまして、 けれど、これがなかなかに難しいんですね。 日本人としての和の身体だからなのか? それとも、西洋様式で生活している現代人だからなのか? そこははっきりしないのですけど、 上…

力みをどう解消していくか?

すぐに肩が上がってしまう、肩に力が入ってしまう。 といった力みは、指摘されますと、本人も大抵は分かりますよね。 それでも、なかなかその癖は抜けないわけですけど、 それはさておき、 肩以外の力みは、指摘されても分かりづらいもので、 だからこそ、厄…

体幹トレーニングを無駄にしないために

体幹トレーニングが流行りだしてから随分経ちましたね。 スポーツ選手が強くなったり、復活活躍しますと、 「体幹を鍛えた」がセットになって報道されるような印象がありますけど、 どうですか? こういった報道が繰り返されますと、 体幹を鍛えれば、色々と…

室伏広治氏の紙風船トレーニング

ハンマー投げの室伏広治氏の紙風船トレーニングのお話、聞いたことありますか? 私は昨日クラス生から教えてもらったんですけど、 スピードスケート五輪金メダリストである高木菜那選手が、 北京冬季五輪に向けてのトレーニングを室伏広治氏から受けていたそ…

キレのある動きって、本当にいいの?

「キレのある動き」は褒め言葉として、よく使われます。 けれど、英語ではこれに相当する言葉となりますと、 シャープとなるようなんですね。 スムーズという言い方もあり得るようですけれど、 だいぶニュアンスが違いますよね。 シャープとキレも、似ている…