内面重視…身体は?
感じるって、大事そうですけど、感じてばかりではどうもならないんですよね。 表現者にとってのお話なんですけど、表現するなら、「多くのことを感じなければ!」「感じ取れていないから上手く表現できないんだ」と思ったり、言われたりしがちだと思うんです…
皮膚の扱い、皮膚に対する意識は、非常に重要。 美容のお話ではありませんよ。 心と身体にとってのお話。 以前、傳田光洋(でんだ みつひろ)氏の皮膚に関する本を読んだとき、アートマイム習得に当たっての皮膚への意識が功を奏していたのだと確信したんで…
楽器演奏、格闘技、バレエ、フリーダイビング・・・全く繋がりのない感じですよね。 これに、アートマイムを加えても、バレエとは繋がりがあるかな?くらい。 ですから、アートマイムの私が、これらを指導していると聞くと、何を教えているの??力の抜き方…
「息の支え」という言葉、歌や管楽器をされていると馴染みがあるかと思います。 そうでないと、初めて聞くという人も多いかと思います。 けれど、スポーツでもダンスでも、何かしら身体を使うことでしたら、どなたでも重要なものなんです。 と、ようやくお伝…
身体表現で何より大事なのは、身体の使い方ではないんですよね。 私が思う、身体表現で何より大事なのは、 ひとの心を動かすこと。 では、「ひとの心を動かす」の「ひと」とは誰のことか? 誰の心を動かせばいいのか? と、ここで、下手に多くの人に届けよう…
今回は、【隔膜理論】のお話。 「かくまくりろん」と読みます。 身体の使い方をよくする上で、非常に重要なものになります。 ただ、私が言い出したので、調べても何も出てこないですよ(笑) 私がこれまでずっと、 「透き間にエネルギーが通る」「張力が重要…
ゾーンに入る、フロー状態になる。 これは、なんらかの行動を瞑想状態で行なっていることだと、かねてよりお伝えしておりますけれど、 最近アートマイムを学び始めた人が、興味深い発言をしていまして、なるほど!と思ったんです。 この視点はなかったなぁと…
絵は足し算 何もないところに足していく 写真は引き算 余計なものが写らないように消していく と聞いたことがあります。 舞台上、何もないところ、身体ひとつで表現していくとは、絵のような感じですね。 足していく。 けれど、同時に、キャンバスは白くする…
一見、黒に見える色も、実はたくさんの種類の色が混じっていると、頭のどこかで分かっていると、 そのその黒の中から赤色を取り出したり、青色を取り出したり出来る。 もし、黒としてしか見ていないと、ただの黒でしかない。 抽象度の高い、それ自体で完成さ…
赤ちゃん。私たちはみんな赤ちゃんだった頃がありますね。 野生動物。野生動物と人間の赤ちゃん。身体的には同じ。 身体の作りは違うけれど、ただただ自然の法則に則って動きますよね。 ところが、今現時点での自分の動きはどうか?といえば、かなり不自然で…
前回、身体の奥を伸ばせるかどうか?が重要というお話をしましたけれど、これは 身体を広げられるかどうか? ということでもあるんです。 広がられるかどうか?と言われても、ちょっとピンと来ないかもしれません。 多くの人が、なんとなくは広げられても、…
身体の芯、奥深いところが動くかどうか? 非常に重要なポイントになるがゆえに、なかなか手強い。。。 今もあるのか分かりませんけれど、インナーマッスルを意識して動かしましょうみたいなもの、そういったものではどうにもならないから手強いんですけれど…
耳には聞こえない音があります。 難しいことを言っているのではないんですよ。 心の中で独り言のように喋る、声を出さずに本を読む、これ、耳には聞こえない声、音ですね。 で、人の動きを見ている時も、その人から実際に音は出ていなくても、無意識に音を感…
よく「本当の自分」とか「ありのままの自分」という言葉を耳にしますけれど、前回の記事を読んで下さった方の中には、ピンと来るものがあったかもしれません。 感じるという求心性の感覚と、その感じたことを実現する、運動に変換するという遠心性の感覚。 …
身体の使い方は柔らかくても、絵を描かせると硬い感じであったり、 絵は上手いのに、字は下手だったり 文章を書かせると饒舌なのに、口下手だったり、 サッカーは上手いのに、ボールを投げるのは下手だったり、 足は速いのに、カナヅチで泳げなかったり、 一…
「ごっこ遊び」をしていましたか? アートマイムに限らず、演じるというのは、ごっこ遊び。 バレエやフィギュアスケート、日本舞踊なども演じる要素は強いかと思います。 一見、演じることとは無関係そうなスポーツでも、人によっては演じてると思うんです。…
ポーランドでの公演を終えて帰ってきましたが、 向こうのアクターを見たり、話を聞いたりして思ったことは、 向こうの人は基本、絵になる姿勢を容易に取ることが出来るということ。 そして、表現が弱い時に日本では気持ちを込めることで強めようとしがちだけ…
全身がつながって動けるかどうか? 身体の使い方として、とても重要なこと。 昔の私もそうでしたけれど、多くの人はつながっていなんです。 全身を動かすことと、つながって動けているのとでは、 全く違うことなんです。 このことを理解出来るのは、つながっ…
いきなりですが、日本は「体当たり・尻もち」文化なんだろうと思うんです ね。 どういうことかと言いますと、 基本、身体の使い方の話なんですけど、 攻撃の際に、相撲は体でどん!と当たりますでしょ? 空手などの突きも、ボクシングのようなパンチではなく…
「引き出しが多い」という言い方がありますよね。 話の引き出しが多いといったような。 何かアイデアを出す際にも、引き出しの多さが大事だと言われたりしますね。 これ、動きでも通じるところがあるのではないかと思うんです。 例えば、サッカーでは「アイ…
写真を撮ってもらう時の意識のありか。 考えたことありますでしょうか? 私は、ありません(笑) そもそも、私は自分を見せたいとは思っていないので、 写真は、ただおとなしく撮られるようにしています。 (そういう意味では、意識のありかを意識しているわ…
表現力を上げるために身体開発をすることは、重要ではあるのですが、 身体開発したからといって、表現力が上がるわけではないんです。 表現にまつわる身体的な技法は、身体能力も大事ではあるのですけど、 むしろ、その表現の内容をどう捉えているか?が重要…
踊ってしまうと、それはダンスになってしまう。 ですから、私たちの身体表現アートマイムでは、踊ることはないんです。 けれど、一般的な大きな括りでいきますと、 ダンスとされがち。 演劇という括りにはならない感じがあるんですよね。 で、一旦その括りの…
前回からの続きです。 (『人は、重みのあるところに目が向く 前編』) 重みのあるところに目が向くというのはどういうことか? 例えば、面と向かって話をしている人が、 こちらに目は向けているけれど、 見ていないなと思ったことはありませんか? これは、…
私はずっと「エネルギー」という言葉を使ってきていますけれど、 抽象的ですよね。 第一弾著書『筋力を超えた張力で動く』では 川の流れとその水量に喩えました。 最新版である『再創造する天性の動き』では「重さ」を使ってお話しました。 「気」と似ている…
身体表現においては、動くことと同じか、それ以上に 止まっていられることが重要なんです。 「止まる」というよりも、「止まっていられる」です。 止まっていられない人は、動けません。 もちろん、生活が出来る出来ないという意味では動けるんですよ。 けれ…
自分が動いている姿を鏡で見ることはあっても、 写真や映像で見る機会は少ないですよね? 私はアートマイムを学び始めたとき、 いつも映像で自分の演じる姿を撮って確認していたんですけど、 まぁ、なんとも残念で。。。 全く自分のイメージと違うんですよね…
身体感覚を深めたいのか? 動けるようになりたいのか? これは、似ているようでかなり違うように思います。 と言いますのは、 身体感覚を磨きませんと、動けるようにならないのですけど、 動けなくても、身体感覚は深められるからなんです。 実際、私のとこ…
身体技法・操法の質を上げていくことと 身体表現力を磨いていくことは、 重なる部分もありますし、 そうで無い部分もありまして、 それは、言わずもがななんですけど、 身体表現力を磨くことと、 それを、実際の作品の中で活かすことと、 これも、意外にイコ…
全身運動と言いますと、大きな動きをイメージされると思いますが、 声を出すというのは、全身運動なんです。 見た目には、ほぼ動きませんけど。 しかもですね、 「全身運動以上に全身運動」 と言える面があるんです。 それは、体の内側。 インナーマッスルと…