和の身体と西洋の身体/丹田
私は度々、「西洋の身体・和の身体」といった形で、身体の使い方についてお話をしますけれど、これまたいつも言っているように、どちらかしかないということではなく、どちらの要素が強いか?デフォルト(標準状態・初期設定)か?ということなんです。 で、…
武術・武道系のことをされている方はもちろん、身体の使い方の学びで武術・武道系のものに触れますと、 「ねじってはいけない」 という言葉に出会うと思います。 そこから、「なんば」の歩き方が良いとなっていったりするわけですけれど、この「ねじってはい…
今回は、【隔膜理論】のお話。 「かくまくりろん」と読みます。 身体の使い方をよくする上で、非常に重要なものになります。 ただ、私が言い出したので、調べても何も出てこないですよ(笑) 私がこれまでずっと、 「透き間にエネルギーが通る」「張力が重要…
歌ではよく「口を大きく開けて」と言いますし、実際、オペラなど声楽家の方は口をしっかり開けて歌っていますよね。 けれど、能の謡などはあまり開けません。 オペラも能も、声は響き、遠くまでしっかり届きますのに、この違いは何なんでしょう? 口は開いた…
伸びることが出来るかどうかは、非常に重要なんです。 ストレッチではありません。 以前にも、このお話はしましけれど、今回はちょっと違うお話。 動く際には、骨の感覚が大事なんですね。 骨感覚で動く必要はあるんですけど、伸びやかに動くには、筋肉が必…
体幹と末端がつながりさえすればなんとかなる!と思うんです。 逆に言いますと、体幹と末端がつながっていませんと、どうしても表面的な動きになってしまうだろうなぁと。 和の身体は以前お話をしましたように、無線的つながりの身体で各パーツがバラバラ。 …
今日、海外のコンサート中継を見ていましたら、バックダンサーで気になったことがありました。 非常に面白いといいますか、重要なことを改めて考えさせてくれたんです。 4人の女性バックダンサーの中にひとり、日本人と思われる人がいたんです。 他の3人は中…
いわゆるストレッチ、やったことのない人はいないのでは?というくらいポピュラーですよね。 筋トレとセットになっている感じもあります。 スポーツやダンスには欠かせないでしょうし、運動が苦手、けれど体を動かさなければ、という人にも、ストレッチは推…
「私の身体がどんな反応をするか実験してみたい」とのお誘いを受けて、あるワーク(?)を受けてきました。 誘ってくださったのは、以前紹介した、私が信頼を置くバレエの先生をされている方。優子さんです。 優子さんが、色々な道具を使って、身体を機能(バ…
箱根駅伝の「山の神」と言われる人が過去に何人かいて、マラソンでの活躍を期待されるわけですけど、オリンピック代表になれた人はいなかったのではないかと思うんです。 期待ほどの活躍が出来ないのはなぜか? 普通に考えますと、坂を永遠に登るようなとこ…
お腹から声を出す。腹式呼吸で発声する。 歌や芝居、あるいは会議なども?非日常的な場面では、大事なことかと思います。 先日の「声から身体をつくる」クラスで、参加者のひとりが 「お腹から声を出すって、お腹から出すのではなくて、お腹を使うってことだ…
前回のお話の続き。 日本語は子音と母音がくっついていますよね。 例えば、「か」は「k・a」ではない。 英語などは子音と母音が分かれているので、例えば、「thanks」といったように子音が続く(th、nks)ことが普通にあるわけです。 で、この手の発音が日本…
オペラなど西洋的な発声と、能の謡など和の発声。 明らかに大きな違いを感じますよね。 ところで、 和の発声は、喉を締め上げる? でも腹から? 唸ってる・・・ 西洋の発声は、開放的で明るい感じ。頭声・胸声? 腹からではない? 和の発声は、喉声という言…
歩き方については、多くの人が色々と言及していますけれど、私たち日本人の歩き方はカッコ悪いとはよく言われます。 そのため、良い歩き方として、背筋を伸ばしてなどなどあるわけですけど、そういった形を整えたり、あるいは視線や歩幅などをどうかしたりと…
ここのところ、身体の進化・深化が加速していまして、楽しくて仕方ないのですけど、そこには大切な二人の人の存在がありまして、今回はそのお話。 ひとりは前回の記事のバレエの先生、優子さんです。 直接習ったことはないのですが、ツイッター(現X)や記事…
前回のお話の続きです。 私もご多聞に漏れず、多くの日本人と同じように正確好きです。 それは良い意味に働きますと、先生の教えや動きを自分勝手に解釈せずに、ただひたすら丸ごと受け入れるということになります。 「守破離」の「守」の能力になるというこ…
「カッコイイ!」踊り。 「スゴい!」踊り。 今日は、この違いの大きさと、間にある壁(溝?)を感じてしまいました。 これは、踊りに限らず、運動系のことには全て通じることだと思いますし、表現系でも通じることだと思うんです。 ですから、かなり多くの…
手にしまても足にしまても、小指の重要性が取り上げられることは多いですけど、 お聞きになったことはありますか? ゴルフや剣道では、当たり前のように小指で握れと言われます。 足も小指が機能していませんと、地面を掴む力が弱くなり安定しなくなります。…
「お腹を引っ込めましょう」とは良く耳にすると思うんですけど、 これ、本当に注意が必要。 ドローインという言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私は以前からオススメしていません。 (この言葉が何を指すのか? 指導者、受け手によって違いが…
「踏む」という動作は、意外に難しいんです。 例えば、走るという行為、ランナーの方でしたら、腹圧で踏むといったことを聞いたことがあるかもしれません。 (実際には、腹圧を高めたら踏めるというわけではなく、腹圧が高まるということ。) 一般的には、踏…
押すという動作、シンプルな動作ですけど、どこが主体的に働くか? は意外に盲点だと思うんです。 壁を押してみましょう。 手で押しましたか? それとも足で押しましたか? ?? 何を言っているの?? ですよね(笑) はい、もちろん、壁は手で押すんですけ…
バレエに限るわけではありませんが、踊りの腕の形や脚の使い方は色々と難しさがありますよね。 私が16年ほどやっていた日本舞踊もそうですけれど、 伝統的な踊りは特に、そういった形には厳しそうです。 けれど、実は本来難しいものではないんです。 もちろ…
バレエはバレエの身体にする必要があると言いますか、そうしませんと大変過ぎます。 バレエの身体として特に重要なのは、膝より下でして、ここを上手く働かせられませんと、色々と難しいことをする必要が出てきてしまうんです。 逆に言いますと、膝より下を…
体幹と末端(手先・足先)の関係ですけれど、 和の身体では、体幹自体の動きはなく、末端に伴って体幹全体がひと塊になって動くのが得意で、 西洋の身体では、末端に伴って、自然と体幹の動きが出てくるようになっている。 大雑把には、そんな感じではないか…
ポーランドでの公演を終えて帰ってきましたが、 向こうのアクターを見たり、話を聞いたりして思ったことは、 向こうの人は基本、絵になる姿勢を容易に取ることが出来るということ。 そして、表現が弱い時に日本では気持ちを込めることで強めようとしがちだけ…
「足の指でしっかり地面を掴みましょう」といったもの、耳にしませんか? タオルギャザー運動(足の指でタオル手繰り寄せる)は、そのための運動ですしね。 浮き指が良くないというのも、耳にしますね。 ところが、宮本武蔵が「つま先(足の指)は少し浮いて…
全身がつながって動けるかどうか? 身体の使い方として、とても重要なこと。 昔の私もそうでしたけれど、多くの人はつながっていなんです。 全身を動かすことと、つながって動けているのとでは、 全く違うことなんです。 このことを理解出来るのは、つながっ…
いきなりですが、日本は「体当たり・尻もち」文化なんだろうと思うんです ね。 どういうことかと言いますと、 基本、身体の使い方の話なんですけど、 攻撃の際に、相撲は体でどん!と当たりますでしょ? 空手などの突きも、ボクシングのようなパンチではなく…
私の記事を読んでくださる方は、身体の使い方に興味のある方がほとんどではないかと思います。 身体の使い方で最も大事なことは、「立つ・歩く」の質を上げることだと思うんですね。 身体関係のことをされている方は、ほぼ誰でも同じだと思います。 けれど、…
新しいクラスが出来ました。 「日曜特別クラス」 特別感がありますでしょ?(笑) はい!実際、特別なんです(真剣!) この特別クラス開講の経緯ですけれど、 ひと言で言ってしまいますと、 継続して受講したほうが絶対に身になるから!です。 私がお伝えし…