オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

動けるようになる

「動けるようになりたい」

 

そう思われる方は、多いと思います。

 

では、その中身は?

 

となりますと、どうでしょう?

 

 

 

「動ける」の中身・意味が漠然としたままでは、

何をしたらいいのか、

分からないはずですけれど、

それほど、考えたりはしていなかったりしますよね。

 

 

スポーツ選手が、俳優が

ダンスを学べば、動けるようになる?

 

ダンサーはピラティスやヨガで

動けるようになる?

 

一般の人が、ストレッチを続けたら

動けるようになる?

 

 

 

私が思いますに、

 

ダンスを学べば、ダンスが出来るようになり、

ピラティスやヨガを学べば、ピラティスやヨガが出来るようになり、

ストレッチを続ければ、関節の可動域が広がる。

 

ということであって、

「動ける」かどうかとは、基本、関係ないんです。

 

 

 

そもそも

「動ける」とは、

 

“自分の思い通りに” 動けること

 

ではないでしょうか?

 

 

 

それは、

 

“今は出来ない動作” が出来るようになること

 

と、似ているけれど、違う。

 

 

 

というのは、

 

“自分の思い通りに” 動けることの中には、

 

“思ってもみなかった動作”

 

“初めて見る動作”

 

もそれなりに出来てしまうこと

 

が含まれているから。

 

 

例えば、一見そんなに難しそうには見えない、

筋力も柔軟性も普通で良さそうな動き、

それが出来なかったら、

 

「あぁ、まだ自分は動けないんだなぁ」

 

と感じると思うんです。

 

 

ここが難しいところですね。

 

何しろ、“思ってもみなかった” わけですから、

何を学べばいいのか???

ですよね。

 

 

どうしても、

同じことを何度も繰り返して

出来るようになっていくという

練習をしがちですけれど、

それは

“今は出来ない動作” が出来るようになることですから、

動ける身体ではありませんよね。

 

 

私は、

 

クリエイティビティのある身体

 

を身につけて欲しいと思っているんですね。

 

 

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出来ないものを、出来るようになるまで

反復練習するというのではなく、

むしろ、下手な反復練習は害なので、

 

ある程度練習したら、別のことをやり、

数日後、数ヶ月後にもう一度やったら、

練習していなかったのに、上達している。

 

そういった練習が理想的だと思っているんです。

 

ですから、と言いますか、

そういった練習の難点は、

何が上達しているのか、よく分からないんですよね。

 

 

逆に、

本人はよく分からないけれど、

初めて会う人、久しぶりの人からは、

「動ける人」「なにか違う」

と思われるんです。

 

 

自覚との乖離が大きい。

 

嬉しいのか、残念なのか?(笑)

 

 

とはいえ、ちなみにのお話ですけれど、

生徒さんのひとりが

「パンチの練習なんてしていないのに、

浸透力のあるパンチが出来るようになっていた」

と。

 

 

動けるようになる・・・

どう捉えますか?

 

 

 

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