肩甲骨の使い方は奥深いものがありまして、
年に数回開催しています
【重心移動と肩甲骨】というワークショップでは、
飛脚走り(片走り)をメインに伝えているのですが、
応用範囲を広げて伝えているんですね。
その中に、“柔らかな動き”に関わるものがあります。
肩甲骨を上手く使えますと、
転びそうなほどに激しくあちこちに重心を移動させながらも、
柔らかく、自分でもよく分からないような感じで
体勢をコントロール出来てしまうんです。
先日の参加者の中に、
総合格闘技の人もいたのですが、
自分で動いているにも関わらず、
自分でコントロールしているのではない感じの
その不思議さに驚いていました。
外見的には、ひと言でいえば柔らかい動きなんです。
といって、
自分自身で柔らかく動こうとして
この動作をしますと、
固くなります。
変な筋反射が起きますから、
そこで居着く感じとなり、
自分ではどうにもならない
空白の時間になってしまうんですね。
対人スポーツでは、
極力避けたいところだと思います。
いずれにしましても、大事なポイントは、
柔らかく動こうとすると、かえって固くなり、
肩甲骨が使えると、勝手に柔らかな動きになる
ということなんです。
ちなみに、
肩甲骨を奇妙に動かせるかどうかとは
全く別問題ですよ。
このような原理が分かりますと、
あとは自分でどんどん応用出来ます。
不思議体験で終わらせないで済むわけです。
肩甲骨は奥深いので、他のワークショップでは
また別の側面を伝えたりもしています。
上手に利用していただければと思います。
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