オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

バレエでもヒップホップでもない、 けれど、 バレエでもヒップホップでもある?

バレエダンサーヒップホップダンサーが、

同じ振り付けで踊ったら、どうなるでしょうね?

 

バレエ的な動作を求められたら・・・

 

ヒップホップ的な動作を求められたら・・・

 

 

あるいは、日本舞踊的な動作を求められたら・・・

 

はたまた、舞踏的な動作を求められたら・・・

 

 

想像すると、面白いですね。

 

 

ところで、

私の行なっているアートマイム/オーガニックマイムは

身体表現とはいえ、ダンスではないんですね。

身体演技と、私は言っています。

 

ただ、演技とはいえ、芝居のような演技とは、ちょっと違うんです。

 

 

10月から「アートマイム塾 第4期」が始まり、

募集開始となったもので、

 

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この辺りのことについて、知っていただくと

興味の持ち方も変わってくるのではと思いますが、、、

 

 

とまぁ、それは一旦置いておきまして、

バレエダンサーとヒップホップダンサーのお話。

 

 

おそらく、

バレエダンサーがヒップホップをしますと、

違和感は相当あるものの、

踊りとしては、ある一定の水準は保たれている印象

にはなると思うんです。

 

 

一方、ヒップホップダンサーがバレエをした場合、

違和感ではなく、

ダメでしょ!?という印象になると思うんですね。

 

 

それは、バレエには厳密な形があって、

しかも、相当な訓練を積まないことには、

ある一定の水準を超えたようには

見えないからですね。

 

ヒップホップにも特徴的な形は感じられます。

ですから、バレエダンサーが踊っても、

ヒップホップをやろうとしていることは、伝わるわけです。

 

 

 

バレエダンサーのように、

身体で美しい形・動きを作り出すことに長けていますと、

たとえ、ヒップホップの雰囲気は出せなくても、

美しい動きのラインによって、

踊りとしてはOKになる。

 

 

一方、

ヒップホップダンサーがバレエの形・動きのラインを出すのは、

極めて難しい。

 

 

バレエダンサーはヒップホップの振付けを覚えれば、

とりあえずは済むところを、

ヒップホップダンサーは、バレエの振付けを覚えただけでは

どうにもならないわけです。

 

 

 

かなり極端な話になっているかもしれませんけれど、

概ね賛同いただけるのではと思っています。

 

 

 

ここを理解いただけますと、

アートマイム/オーガニックマイムのいう

芝居の演技と身体演技との違いや、

身体表現とはいえ踊りではないということが

見えてくると思います。

 

 

身体表現というからには

身体が生み出す形・動きのラインは、極めて重要です。

踊り的な感じがするゆえんですね。

 

自然に動いていたのでは、決して出せない

ものだからこそ

重要なわけです。

 

 

一方、演技ですけれど、

演技とは本来、内面の現れですから、

感情の表出はもちろん、形・動きのラインも

自然であって欲しい。

 

 

矛盾してますでしょ?

 

 

芝居の人が、美しい動きをしようとしましても、

ヒップホップダンサーがバレエをするようなもので、

イメージだけではどうにもならないんです。

 

 

逆に、

下手にダンサー(バレエに限らず)が演技を取り入れますと、

妙に美しい(コントロールされた)動きと、

思い入れの強い感情表出によって、

見ていられないものになりやすいのですけど、

 

これは

動きが感情表出からの自然なものではなく、

ダンスとして培ってきた動きから出てきたものになってしまうからなんです。

 

(実のところ、感情自体に無理があり、思考寄りのためだったりもします。)

 

 

バレエダンサーがヒップホップをした時の、

ヒップホップ感の無さにも関わらず、本人はノリノリの状態

だと思って下さい。

 

 

何も、

バレエダンサーやヒップホップダンサーを貶めているのではなく、

同じ踊りとはいえ、それぞれ違う分野だということです。

 

ご理解いただければと思います。

 

 

さて、けれど、

バレエダンサーは頭の先から足の先まで、

身体の形・動きのラインの美しさに対して

非常に高い感性を持っていますし、

 

ヒップホップダンサーは、ノリという

内側の音楽を表に出し、人をその音楽に巻き込むという

グルーヴに対する高い感性を持っています。

 

 

この両者の特徴を兼ね備えて、

バレエでもヒップホップでもない、

けれど、

バレエでもヒップホップでもある、

そんな踊りがあったらどでしょう?

 

 

アートマイム/オーガニックマイムといいますのは、

そんな感じなんです。

 

 

(先ほどの踊り、ジャズダンスが当たるのでしょうか?

それは私には何ともいえませんし、

仮にそうだとしましても、

アートマイムがジャズダンス的であるわけではありません。)

 

(アートマイム/オーガニックマイムは

しばしば、舞踏BUTOHに近いものとして受け取られます。)

 

 

アートマイム/オーガニックマイムは

身体表現とはいえ、演技であり、

演技とはいえ、芝居ではない。

 

無言芝居でも踊りでもなく、

身体演技。

 

 

身体表現の経験は大いに役立つ。

芝居の経験は大いに役立つ。

 

一方で、

 

身体表現が邪魔をする。

芝居が邪魔をする。

 

 

ほとんどの人にとって、

既知のようでいて、未知の表現スタイル

ということです。

 

 

「アートマイム塾」は

2015年7月から

シアターカイの『本物の「俳優修業」シリーズ』として

始まりました。

 

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無審査ゆえに、

劇場の信頼を裏切らないためにも、

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