オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

良し悪しを先に決めてしまっていませんか?

重たいパンチとキレのあるパンチ、

どちらが良いと思いますか?

 

 

・・・と、聞かれても、困りますよね。

 

どちらも良さがありますものね。

 

ただし、状況次第では良し悪しが生まれますよね。

 

で、私が大事だと思いますのは

自分がどちらのパンチを打っているのか?

それを分かっていることなんです。

 

 

何もパンチのお話ではありません(笑)

 

 

なんでもいいんです。

声が甘い、渋いでもいいですし、

表現が軽やか、重厚でもいいんです。

 

 

これ、ついつい憧れが優ってしまって、

無い物ねだり的に、

不得意なものを習得すべく労力をかけがち。

 

憧れは憧れとして、

まずは、楽に出来るものを大事にしたいんですよね。

 

 

で、それはそれとしまして、

重いパンチなのか?

キレのあるパンチなのか?

その質に目を向けることが何より重要!

 

 

歩みが停滞してしまう人は、

それぞれの質に目を向けるのではなく、

重い・キレに良し悪しを決めてしまっているように

見えるんですね。

 

 

好みなのか?

指導者の言葉に従っているのか?

 

 

いずれにしましても、

こういったものは、

端的に言いますと、

感情的になっているのだと思うんです。

 

 

ピーマンが好きとか嫌いといったものと

たいして変わりませんで、

理性的ではないんです。

 

 

もちろん、聞けば理由はあるのかもしれませんけれど、

それは、後付けの理由。

 

無意識レベルのところで好き嫌いは決まっています。

 

 

何かに対しての良し悪しの判断が

自分の無意識の感情に基づいていることに、

無自覚のままですと、

 

ある時点で、歩みが停滞してしまいます。

 

 

自分とは違う価値観の人の話を、

聞くことも難しくなります。

 

 

で、このような性質を改めようと思っても、

なかなか難しい。

 

 

ですから、例えば、パンチでしたら、

とりあえず、重いパンチもキレのあるパンチも

出来るようにしていくことだと思うんです。

 

今、自分が練習しているのは

重いパンチなのか?キレのあるパンチなのか?

 

良いパンチの練習ではありません。

 

上手くいかなくても、仕方ありません。

少しでも質を上げていくだけ!

 

 

そうしますと、分かってきます。

どちらのパンチも、ただただ、

どんな場面で有効かどうか?という

相対的な価値しかなく、

絶対的な価値はないと。

 

 

頭の中で無理やり納得するのではなく、

身体が理解してしまいます。

 

 

それでもですね、どうしても

練習したくないタイプのものがあるようでしたら、

どうしてそんなに嫌なのか?

自分の心の内を探るのは重要だと思います。

 

 

と、身体、動きの訓練をしていて

心の問題になって来ないようであれば、

身体、動きの訓練には至っていない。

 

 

逆に、心の問題にぶつかったのなら、

本格的に身体、動きの訓練に入れた!

と喜びましょう!

 

 

 

 

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