身体を作る。創る。
以前、短い期間でしたけど、
クラスに通っていたヨガ・インストラクターの人がいたんですね。
通っていた最後の方で、
「ヨガが出来る身体にならないといけないですよね?」
「それを伝えたい」
「けど、難しい」
と。
私は、こういう考えを持てるようになってもらえて、
良かったなぁと思いました。
と同時に、
なかなか伝わらない、
ということを実感しているということは、
本当に取り組んでいるんだなぁと、
嬉しさを感じたんですね。
で、私は絶対に取り入れないだろうと分かりつつ
こんなアドバイスらしきことを言ったんです。
「ヨガという名前を出さないようにしたら?」
人は、ヨガがやりたくて来るんですよね。
決して、ヨガが出来る身体になりたくて来るわけではない。
ヨガに限らず、どこも基本的に同じですよね。
それ自体をやりたい。当たり前ですね。
ところで、
武道には大抵、型がありまして、
型なんて使えないよ、みたいな言い方をされますけど、
型は、その武道が出来る身体になるためのもの。
(その武道の理を体得するためでもあるでしょう)
型にどう取り組むかが、重要になってきますね。
ただやっていても意味がないんですね。
強制しても、意味がないわけです。
どう取り組むか?は
その人の心次第です。
戻りまして、
人は〇〇をやっていると、〇〇が出来る身体になっていくものだと
思ってしまいます。
といいますか、両者の違いに意識を向けること自体が、あまりない。
〇〇をやっていて、自然と〇〇が出来る身体になっていく人を
センスがあると言うわけで、
センスに自信がなければ、意識的に身体を作っていく必要がある。
私はそう思うんです。
その身体を作る作業は、「習う」作業ではありません。
クリエイティブな作業です。
型にどう取り組むか?はその人の心次第、と同じですね。
身体を創る。
これを、面倒だと思うかどうかです。
もちろん、面倒だからやらない、習いたいだけでも
全くいいんです。
何をしたくて、何をしているか?
だと思うのです。
次回アートマイム公演
『マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場〜』
9月1日(水)19:30~20:30 @シアターカイ
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2022年初夏 「シアターカイ国際舞台芸術祭」の舞台に立つことを目指します!