オーガニック・アートマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

教えることがもう無い中で

もう何も教えられることない・・・

何をしたらいいんだろう・・・

 

と思いながら、出向いているボクシングの個人レッスン。。。

 

 

まだ10代前半の若い子を、元プロボクサー立ち会いの元でレッスンして

すでに9回。

 

当初は力の効果的な伝え方、作り出し方や

パンチそのものの見本を見せながら進めていたのですけど、

回を重ねるごとに、こちらで思いつくものが無くなってくるんですよね。

 

ですから、数回前から、

「もう何もありませんよぉ」

と言いながらレッスンしている感じ。

 

大丈夫かぁ~!???

 

です(笑)

 

 

まぁけれど、面白いもので、

そんな感じでいながらも、毎回

 

「これは、やばい!!」

 

「これを知れたのは、宝ですね!」

 

と言ってくださるんです。

 

で、確かに、それは別にお世辞とか気を遣ってということではなく、

本当にそうなんです。

(自分で言うのもなんですが 笑)

 

ですから、良かったなぁと言うのと同時に、若干の冷や汗。

そんな感じの、ここ数回なんです。

 

 

けれどどうして、「何もない」と思っているところから、

そんな結果になっているかと言いますと、

先方のおかげなんです。

 

何か?

 

それは、とにかく悩みや問題点を口にしてくれるんです。

 

例えば、前回は「スウェイバック」という防御技術を、もう少しなんとかしたい

ということだったんです。

(何か良いアドバイスがないかと、直接の指導者である元プロの方からの投げかけです。)

 

スウェイバックは、状態を後ろに反らせてパンチをかわすテクニックなんですけど、

もちろん、私自身はこれまで全く必要のなかった動きなわけです。

 

レッスン受講者である10代の子と、元プロの方の動きを見比べたりはするんですけど、

まぁ、違うといえば違うけれど、同じなわけです。

つまり、形みたいなものを整えたとしても、意味が無さそうに見えるんです。

 

そこで、私自身がその動きを何度か繰り返してみたんですね。

そうしますと、一般的なスウェイバックの動き方は、

体に負担がかかるなと感じたんです。

 

で、似た感じ(役割)の動きを、別の身体の使い方で試してみまして、

私としては、このほうが体の負担が少ないだけでなく、

その後の動きにバリエーションが出せると思ったものですから、

その動き方を提案してみたんです。

 

「通用するのか未知数ですけど、スウェイバック、この形でやってみるのはどうですか?」

 

動きを見せても、今ひとつ伝わっていない感じだったので、

対戦するような位置に立って、何度かやってみせたんです。

 

そうしましたら、良さそうではあるけど、

 

「射的圏内なんですよね」

 

つまり、次のパンチに狙われやすいと。

 

 

なるほど、それは私の発想にはないものでした。

やはり、実践は違いますね。

 

とは言いましても、これに元のスウェイバック(的な)動きを合わせれば、

その問題点をクリア出来るのでは?と思っていたところ、

そのやりとりを見ていた、本来の受講者である10代の子が、

 

「じゃあ、こうすればいいじゃない!?」

 

「ちょっとやらせて!」

 

と元プロの方を相手に

 

「ほら!これなら行けるよ!」

 

「これ、凄いよ!」

 

それど、元プロの方は、その動きをすぐには実践出来ないものですから、

それが実戦で使えるのか半信半疑なんですね。

 

ということで、その場で(いつものやり方なんですけど)

2人が実践的な対戦形式で試すことに。

 

 

・・・衝撃!!

 

 

なんだか、とんでもないことに!

 

 

どう、とんでもないかを説明するのは難しいんですけど、

 

 

「お前、なんか覚醒した!?」

 

 

「野生動物を相手してるみたいだったでしょ?」

 

 

という2人のやり取りから、想像していただけたらと思います。

 

 

とまあ、そんな感じで、

ばんばん問題点を投げかけて下さることと

この10代の子の飲み込みの早さ・素直さと相まって、

こちらがもう伝えることが無いと思っている中でも、

とんでもないレベルのレッスンになっているんです。

 

 

例えば、もしこれが、

スウェイバックのやり方自体にこだわって改善しようとしていたら、

こうはならないんですよね。

 

面白くない改善です。

飛躍のない、良くいえば地道な改善。

 

 

多くの人は、目の前の悪さを改善することに目が向いてしいますけれど、

本来その部分の改善が目的ではなく、

もっと大きな目的があるはずで、

その大きな目的の達成に近づくかどうか?を常に大事にしたい。

そう思いませんか?

 

お話それますけれど、“良い姿勢”はいい例ですね。

なんのための良い姿勢か?

 

 

さて、個人レッスン、このような感じで、

私自身も学ばせてもらいながら、

想像以上のことが起きています。

 

これは、何度も言いますけれど、

とにかく悩みや問題点を口にして下さるから。

 

そして、本気で解決したいと思っていたら、

私が頭と身体をその場でフル回転させて出したアイデアを、

上手に活かして、思わぬところまで行けてしまう。

 

 

次回のレッスン、また私は何も持っていけるもの無さそうですけど(笑)

それでも、楽しみ。

 

 

アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真  次回は8月22日(月)

 

 

【ワークショップ情報】
        
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 

 

 

定期個人レッスン制度 始めました

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

 

新著『再創造する 天性の動き!』

DVD第3弾『脳の書き換え体操』

  

 『「動き」の天才になる!』(第5刷決定!) amazon 

 『筋力を超えた「張力」で動く!』(第4刷決定!) amazon

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 
 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 新著の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime