ピアノ演奏の指遣いって、とんでもないと思いませんか?
私には到底信じられない領域。。。
そんな私、もう10年以上前ですが、
ピアノの方への個人レッスンを定期的にしていたことがあり、
また今、別の方ですが、やはりピアノの方への個人レッスンを定期的にしているんです。
当時は、全身の使い方の指導がほとんどで、
指に関することは、少しだけでした。
けれど、今回は指のことが多くなっているんですね。
それは、今受けてくださっている方が、
ピアノのための「フィンガートレーニング」の本を
貸してくださったおかげもありますし、
それとやはり、たくさんご自分の課題点を言ってくれるので、
ボクシングの方のレッスン同様、
どんどん閃きが!(笑)
先日も、ピアノの先生からの指導として
「スッと届くところでも、遠回りするように指を運びなさい」
と言われると。
で、ちょっと見本を見せてくれまして、
「でも、これがよく分からない」
「けど、確かに先生の演奏では手の甲がよく見える」
と。
私にとっては、全く初めて聞く内容だったんですね。
「遠回り・・・??」
「手の甲がよく見える・・・??」
もちろん、見栄えの問題ではなく、
意味のある動き方のはずで・・・
ということで、頭で考えるよりも、まずは私自身がその手の動きをやってみる。
あぁ!
本当に正解かどうかは分かりませんけど、
分かりました。
で、私の理解したその“遠回りの意図”を伝えたことろ、
「なるほど!!」
理解してもらえたようでした。
同時に、私も、なるほどなぁと思ったわけです。
必要だから行なうんですよね。
その必要性が理解できれば、その人なりの動きが出てきます。
必要性の理解がないまま、何となく言われたようにやっていても、
それがたとえ一所懸命やっていたとしても、
本来の役割からはどこか外れた動き方になってしまうので、
無駄な力、無駄な軌道をとってしまうんですよね。
良い音が出ることもあるかもしれないけれど、
安定性に欠けます。
と偉そうなことを言っていますけれど、
私自身はピアノは全く弾けませんから、
冒頭でも言いましたように、
ピアノ演奏のあの指遣いの凄さは、ただただ驚くばかりです。
それでも、より楽で、より強く軽やかに速く、そして繊細なタッチ。
実現のための助言がいくらかでも出来るのは
嬉しいことです。
ピアノ界では当たり前?に言われている指・身体の使い方であっても、
それが実際のところ、何を意味しているのか?
どうしたらそうなるのか?
そう簡単に分かるものではないんですよね。
いつものことですけど、
出来る人は出来ているからこそ出てくる言葉であって、
出来ていない人には、その言葉は、あくまで出来たときに分かる言葉。
出来るようになるための言葉ではないんですよね。
そのために私がいる。
からだ全体のこと、手先・指先のこと、
そして、その繋がり。
音楽を奏でるために。
アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真 次回は8月22日(月)