結果を気にし過ぎてはいけない。
出来る出来ないを気にし過ぎてはいけない。
と耳にすることありますよね?
けれど、結果や出来る出来ないは大事だと思うんです。
私はクラスで取り上げる動きについて、
「出来る出来ないではない」と言うことがよくあるんですけど、
それは、あくまで、
そこで取り上げているエネルギーの流れ方を学んで欲しいからなんですね。
違うエネルギーの流し方で、一見出来ているようにしてしまうことを、
諫めているわけなんです。
そもそも、その時に取り上げているエネルギーの流し方が出来れば、
動きそのものは出来てしまうんです。
出来ないということは、あり得ないんですね。
(もちろん、関節の可動域によって、見た目が違ってくることはあります。)
ですから、これはつまり、
自分のやりやすいように出来る形を作ってしまわないようにして下さいね。
そういった意味での出来る出来ないを気にしないで、
けれど、新しい動き方(エネルギーの流れ)で出来るようにしましょう。
ということなんです。
さらに言うならば、
出来ないことを気にせずに、自分の身体の感覚に目を向けるだけ、
といったことにならないように!
ということでもあるんです。
出来た出来ないを気にせずに、自分の感覚だけに目を向けながら、
エネルギーが通っているような気になるのは、
気持ちいいとは思うんですよね。
出来ない自分に向き合わずに済みますから。
もちろん、それを大事にする場面があってもいいんです。
けれど、自分の動きを見直すということであれば、
これをやっていますと、良くない状態の上塗りになってしまいます。
今の身体、動き方に問題のある身体は、
今までのズレた認知の仕方によって出来上がってきているわけですから、
その認知の仕方をそのままに、自分を肯定していきますと、
ますます、おかしさが増していきますよね。
脳の方で気持ちいいと思っていることを、
まるで身体の声を聴いているかのようにしてしまいますと、
かえって、身体から離れてしまうということなんです。
頭ばかりになり、ポエムになっていきます。
結果を求め過ぎておかしなことになるのは避けたいですけど、
結果を求めずにいるのも避けたいのです。
アートマイム公演 2月8日(火) 公演写真 次回は8月22日(月)