オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

癒しか? 慰めか?

アートや表現という行為には癒しの効果があります。

 

その癒し効果に対して、意識的か無意識かは人によると思うのですけど、真の癒しになるのか?それとも単なる慰めなのか? というところは大事なのではないかと思うんですね。

 

私のアートマイムのクラスには、癒しを求めてやってくる人はいないのですけど、ある種の踊りのワークには一定数集まってくるようです。

私の仲間で踊りのワークをしている人は「そうなんですよね・・・」と嘆いていましたし、昔々、私が参加した踊りのワーク(全6回だったかな?)にも、やはり一定数いました。

お会いしことはないのですけど(有名な?)踊りの方も、そういった状況を(旧)ツイッターで嘆いていたりするんです。

 

 

なぜ嘆くのか?

癒しを求めてはいけないということではないと思うんです。

それが真の癒しにつながるものではなく、慰めを求めているに過ぎないからなんです。

 

癒しと慰めは、何が違うのか?

 

今どきの自己肯定感にも繋がってくる問題だと、私は思っているのですけど、慰めはただひたすら、「いいんだよ」の世界。自分を肯定してくれるもの・人・言葉は、気持ちいいですよね。

本当にひどく弱っているときには、慰めは重要な役割を果たしてくれると思います。まずは安心感ですから。

 

この慰めに対しまして、癒しには、一種の自己否定が含まれています。この自己否定とは、今現状の表面的な自己の否定。つまり真の自己に出会うことが癒しであり、そのためには今の自分が自分だと思い込んでいる、その表面の自己から焦点をずらす必要があるんです。それが一種の自己否定。

ただし、その表面の自己を必ずしも否定する必要があるわけではないんです。何も破壊することはなくて、その奥にある真の自己に気がつけば、見えればいい。

ですから、癒しとは、自己を肯定してくれる「いいんだよ」という慰めを、同時に持ち得る世界なんです。

 

一方、慰めには、真の自己がいないんですね。単に表面的な自己だけを扱ってしまい、自己否定がないので、気軽なんです。で、そのような気軽さの分だけ、何も解決してくれませんから、ずっと慰めを求め続けることになる。

分かりやすいですよね。

 

癒しに慰めが含まれているのは、安心感があるからこそ、その場から離れることが出来るということがあるからです。

 

ですから、アートや表現のワークに参加するきっかけとして慰めがあるのはいいんですけれど、真に癒しを得るには、慰めから離れる必要があるということなんです。

 

では、どうしたらその真の癒しというものが得られるのか?

 

答えは簡単ですね。

 

冒頭の「アートや表現という行為には癒しの効果があります。」ということ。

 

アートや表現という行為には癒しの効果があると、たとえ無意識にでも分かっているからこそ、慰め・癒しを求めて参加していてるんですものね。

わざわざ、私が答えを言わなくても、本当は分かっているはずなんです。

 

表現と真正面から向き合うことが、癒しになるわけです。

 

それは言い換えますと、癒しすら求めないからこそ、癒しが得られるといことでもあります。

 

 

でもまぁ、ここが辛いんですよね。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」みたいなものですものね。

 

 

ところで、どうしてアートマイムのクラスには、癒しを求めてやってくる人はいないのか?

 

これも、答えは簡単でして、現実的な動きの稽古をするからですね。

 

ある種の踊りやアート、表現は慰めが許されそうな雰囲気がある、言い換えますと、現実を見なくて済みそうなので、敷居が低い。けれど、アートマイムにはそういった慰めがなさそうに見えるんでしょうね。

 

それでも、面白いことに、エネルギーの通し方を学ぶことが、結果、癒しになっているんです。

なぜなら、エネルギーが通るとは、真の自己と身体が別物ではないと体現できている状態だからです。ですから、瞑想と同じ状態だと驚く人は多い。

クラスにも、「生き方に繋がる」と感じ取れる人が多くいることにも表れていますね。

 

 

 

最後に。

アートや表現という行為に癒しの効果があるのは、真の自己と行為に境がなくなる、真の自己と行為が一体化するからだと思うのです。

 

癒しの入り口として慰めきっかけも良いと思います。

そこから真摯に表現に向き合っていけますと、癒しを求めていたことをいつの間にか忘れ、気がついたら癒されていた、ということになるのではないでしょうか?

 

 

 

間近です! 

アートマイム公演 3月15日(金) 19:30~20:30   

 マイミクロスコープ 〜夜のアートマイム劇場〜

 

今回は新作2本。ぜひ!

 

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良い動きとされる “手応えのない動き” をどうやって身につけるか?

良い動きになっているときは手応えがない。

 

武道系のものではよく耳にする言葉ですね。

 

相手を押すでも投げるでも、上手くいっているときほど、手応えがない。

自分は何もしていないのに、相手が勝手に跳んでいってしまうみたいな感じです。

 

では、これ、指導者は本当に手応えがないのでしょうか?

ないとしますと、どうやって再現しているのでしょうか?

 

 

普通の人は、その良い動きが1回2回出来たからといって、何度でも自由に再現出来るわけではないですよね?

何しろ手応えがないわけですから、何を頼りに動けば良いのか?ですものね。

 

一般的には、この手応えのなさの再現度を高めるために、(そもそもは手応えのない良い動作を導き出すために)「力を抜きなさい」となります。

 

ですから、力を抜くことでの成功体験を味わいますと、これか!と思い、力を抜くことへの意識がさらに強まります。

それで、さらに上手くいく場合もあれば、ダメな場合もある。

 

さらに上手くいって、そのまま身についてしまえば、それはそれでいいですけど、そうなる人は少ないと思うんです。

 

手応えのないものの再現性を高めるのは、簡単ではないですよね。

 

ところで、私は普段の指導で、あまり力を抜きなさいみたいなことは言わないんです。

もちろん、いくらかは口にしますけれど、キーワードにはなっていないんですね。

(あくまでエネルギーを通すことが重要なので)

 

なぜか?

 

それは、力を抜くことで上手くいったとき、あるいは手応えのないのが良かったというとき、それは、これまで知覚できていなかったところが働いているからであって、力を抜くことはキッカケにすぎないからなんです。キッカケです。

これまで機能していなかったところが、働いたからこそ、良い動きになっている。けれど、その機能を知覚出来ていないので、上手くいっている理由が分からないんです。そこに、力を抜きなさいだけでは、再現性が低いと思うんです。

 

 

手応えを感じられないというのも、同じことですね。

これまで機能していなかったところが働いたにもかかわらず、その機能を知覚出来ていないがゆえに、手応えを感じられないわけです。

何もしていないのではなく、知覚出来ていないことが、身体に起きているんです。

 

上手くいったりいかなかったりと再現性が低かったり、徐々に元に戻ってしまったりするのは、知覚出来ていないことが、根本原因なんです。

 

一度上手くいって、そのまま上手くなってしまう人は、頭ではよく分かっていなくても、身体がその知覚をはっきりと認識しているのだと思います。

 

言い換えますと、その働いてくれた機能を知覚出来れば、手応えを感じられるんです。

そうしますと、再現性を高められるんです。

 

 

ただ、一度上手くいって、そのまま上手くなってしまう、そういったセンスの良い人は別としまして、そうでない人は、何度も何度も指導者の手解きで良い動きを味わわせてもらうことで、必要な知覚を身体に認識させていく必要があるわけで、自分では稽古のしようもなく、当然かなりの長い時間を要しますよね。年単位。下手をしますと、一生分からないまま。

 

 

そこで大切なのが、頭でその知覚を認識することなんです。

 

とは言いましても、自分の力だけで認識するためには、日頃から身体を繊細に扱うことをしておく必要がありますので、私が指導する場合には、まず自分の身体を観察をしてもらうんです。

それをしているとき、自分のお腹はどんな感じか? 力が入るのか? 変わらないのか? 抜けるのか? などなど。

多くの人は自分の身体を観察する習慣がないので、変化に気がつきづらいわけですけど、観察する部位を絞ることで、変化を感じ取れるようになります。

 

あるいは、私のお腹を触ってもらったりして、変化を感じ取ってもらいます。

どういった変化であるのか?見当がつきますと、自分の変化にも判断がつきやすくなります。

その上で、あらためて自分のお腹に触れながら、変化を観察してもらいますと、より分かりやすくなります。

 

もちろん、言葉でのやり取りもしながら、起こり得る変化に対して意識的に目を向けてもらうんです。

 

この際、ひとつ気をつけないといけないことがあります。

 

それは、例えば、お腹に力が入るのだと分かったとしましても、お腹に力を入れるわけではないんです。それをしようとした時、お腹に力が入るかどうかを確認するんです。あくまで、結果的にお腹に力が入るかどうか?なんです。

お腹に力が入らないようであれば、やっていることが違うということですから、別の意識でやってみるようにするんです。

 

こうしていきますと、自分が何をしたらいいのかが分かってきますね。

(ですから、何を意識すると良いのかは、人それぞれ。)

 

つまり、機能の再現が可能になる!

 

そうしますと、当然、知覚されるわけですから、手応えを感じます。

(例えば、お腹の力を感じられます。)

 

その手応えは、良い動きができる前に考えていた手応えではありません。

新しい感覚としての手応えです。

知覚出来ていなかったときには、感じられなかったものが、はっきりと感じられているという手応えですね。

 

自分の動作感覚で動いていたのでは、いつまでも良い動きにはなりません。

今回のお話のように、良い動きとしての手応えのない動きは、自分の動作感覚を基にしていたのでは、いつまで経っても手応えのない動きでしかありません。

良い動きの動作感覚へと書き換えていけるといいですね。

 

最後に。

くれぐれも注意して下さい。知覚は単に手応えに過ぎませんから、知覚の再現ではなく、機能の再現です。 

 

 

 

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ストレッチすると伸ばせなくなる?

いわゆるストレッチ、やったことのない人はいないのでは?というくらいポピュラーですよね。

筋トレとセットになっている感じもあります。

スポーツやダンスには欠かせないでしょうし、運動が苦手、けれど体を動かさなければ、という人にも、ストレッチは推奨されますね。

 

 

ところが、そのストレッチが悪影響を与えていると、考えたことはありますか?

ストレッチによるケガではなく、動き・パフォーマンスに与える悪影響です。

 

ストレッチと言いますと、「筋肉を伸ばす」こととなっていますけれど、スポーツでもダンスでも何でも、身体を動かす際の「伸ばす」とは、全く意味が異なるんです。

 

ストレッチで伸ばすのと、動きとして伸ばすのとは、全くの別物ということなんです。

 

どう違うのか?のお話の前に、別物であることの何が問題なのか?のお話を少し。

 

まず非常に単純なこととして、縮こまった動きと伸びやかな動き、どちらが良いと思いますか?

 

当然、伸びやかな動きですよね。

 

その伸びやかな動きといいますのは、エネルギーが外に放出されていることを言います。

(縮こまった動きは、エネルギーが内にギュッとこもってしまっている状態ですね)

 

走るでも、泳ぐでも、投げるでも何でも、エネルギーが外に出ている量が多いほど、パフォーマンスは上がります。エネルギーが内に向かっていては、頑張っている割に結果がついてきませんよね。

 

よく「力を抜け」と言われますけれど、これはエネルギーを内に向かわせないようにする意味があるんです。

 

この「伸びやかな動き=エネルギーが外に放出されていること」といいますのは、伸びやかな動きが、決して動きの大きさのことを言っているのではない、ということでもあるんです。

エネルギーが外に放出されているのを、人は感じて、伸びやかだと思うわけです。エネルギーの向きが外向きだからこそ、伸びやかさを感じる。

 

ダンスですとこの辺りのことは分かりやすいかと思います。

 

黒人の人などはさり気なくリズムをとっているだけの動きでも、伸びやかさを感じさせてくれますでしょ?

日本人ではなかなか難しいですよね。同じ伸びやかさを出そうとしますと、どうしても動きを大きくしてしまいます。

これは、日本人は身体を動かす際の「伸ばす」が出来ていないからです。

伸ばすことが出来ないので、大きく動くことで何とかしようとするのですけど、いくら大きく動いても伸びやかという印象にはなりませんね。一所懸命という感じになってしまいます。

 

伸びやかな動きがどういうものかが、こうして分かってきますと、ストレッチとはあまり関係ないことが分かってくるのではないかと思います。

 

そもそも、ストレッチをするとき、エネルギーを外に放出することを意識しますか? ということですね。

多くの人は、伸ばそうとする部位に意識を向けます。外ではありません。当たり前ですよね?どこを伸ばすのか意識せずにいたのでは、それは一体何をしているの??ですものね。

 

もちろん、ストレッチの際に「もっと遠くに伸びるように」と言われて頑張ったりします。けれど、ストレッチを頑張れば頑張るほど、伸ばされる部位に痛みが生じますから、意識は内向きになります。つまりストレッチしながら、どこかで縮こまろうとしているわけです。で、「息を吐いて力を抜いて」が必要になるんですね。

 

いずれにしましても、ストレッチをする際には、エネルギーは外向きにする必要もなく、むしろ内向きになりやすい。力を抜くことは、エネルギーを内に向かわせないようにすることではありますけれど、外向きにするわけではありません。

 

ストレッチはあくまで関節の可動域を広げる行為。

 

で、確かに、広がりますとその分だけ大きく動けるようにはなります。

 

けれど、ダンスの例えでお分かりいただけたと思いますが、大きく動くことと伸びやかに動くこととは、関係なかったですよね?

 

ダンスでなくても水泳も分かりやすいかと思います。

 

泳ぎが上手い人は伸びやかですね。スッーっと真っ直ぐに水中を進むだけでも伸びやかですよね。

これ、ストレッチで関節の可動域を広げたら出来るようになると思いますか?

 

あるいは例えば、平泳ぎ。手足の関節の可動域が広くても、伸びやかに泳げるわけではありませんでしょ?

 

伸びやかな泳ぎは、あくまで伸びやかな泳ぎ。

伸びやかな動きは、あくまで伸びやかな動き。

 

伸びやかな動きを実現するのに、ストレッチがどう影響しているか? 

ストレッチがすごく出来たからといって、伸びやかな動きが出来るわけではないということなんです。

 

繰り返しますが、ストレッチで実現できるのは、関節の可動域を広げること。

私から見ますと、リハビリです。

 

しかも、これも繰返しになりますけれど、ストレッチではエネルギーが内向きになりやすい。

 

伸びやかな動きとは、まるで真逆の行為ですよね?

 

ですから、ストレッチをしていますと、伸ばす動作が出来なくなります。

伸ばすという感覚が分からなくなります。

むしろどんどん縮こまった動作にしかならなくなってくということでもあります。

関節の可動域は広くなり大きくは動けますけれど、エネルギーとしては縮こまっていく。

ですから、ケガもしやすい。エネルギーと動作がチグハグですから。

 

極端な言い方でしたけど、そういうことなんです。

 

リハビリとしてのストレッチではなく、動きを良くするためにストレッチをしてもいいのは、伸ばす動作が出来る人に限ります。私はそう考えています。

元々伸ばす動作が出来る人が関節の可動域を広げることで、伸びやかな動きをより大きな動きとして出来るようになるということです。

 

リハビリ的な意味でのストレッチをするのか? それ以上の目的があるのか?

 

一度考えてみても悪くはないと思います。

 

 

 

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身体、動きは、そのままエゴの現れだからこそ、大人として赤ちゃんの身体を取り戻す。

赤ちゃん。私たちはみんな赤ちゃんだった頃がありますね。

野生動物。野生動物と人間の赤ちゃん。身体的には同じ。

身体の作りは違うけれど、ただただ自然の法則に則って動きますよね。

 

ところが、今現時点での自分の動きはどうか?といえば、かなり不自然ではありませんか?

 

動物は大人になっても自然な動きであるのに、私たちは自然な動きではなくなっていく。

 

なぜなんでしょうね。

 

私は思うんです。

人間であるための「意識」というものが生まれるためだと。

 

それは、つまり

モノの見方・考え方のせい、ということ。

言い換えますと、エゴのせい、ということ。

 

動物はもちろん、私たちが赤ちゃんだった頃は、エゴがありませんね。

生きるための本能だけ。

 

動物はそのまま本能だけで、エゴが生まれることなく成長していきます。

一方、私たちは個人個人それぞれのモノの見方・考え方を持つようになりますね。

それは性格にも関わってきます。

 

ですから、幼稚園児ですら、パッと見た雰囲気で一人一人の個性が分かりますよね。

身体に、動作に現れているわけです。

人間になってきているということですね。

 

こうして大人になっていくわけですから、今の自分の身体の醸し出す雰囲気や動きは、モノの見方・考え方の影響によって何十年もかけて作り上げられてきたものということになりますよね。

 

 

もちろん身体にとって、スポーツをしている・していないといったことは関係がありますけれど、どんなスポーツをどんな風に取り組むか?が、結局その人のモノの見方・考え方の下に行なわれます。

 

元々赤ちゃんだった頃は野生動物と同じだったものが変わっていくのは、人間だから。野生動物には無くて人間にはあるもの、エゴ。つまりは全て、その人のモノの見方・考え方によるわけです。

 

身体、動きは、そのままエゴの現れなんです。

 

(これを逆方向に利用するのが、例えば、軍隊などの訓練ですね。動きを規律化することで個人性を消し、コマとして動けるようにしていく。軍隊としては極めて重要なことですね。)

 

 

では、大人になって身体の使い方を見直そうとなったとき、何が重要か?

もうお分かりかと思います。

 

今問題を抱えているその原因は、身体にあるのではありませんね。

 

整体などで身体を整えてもらっても、またすぐ戻ってしまうのは、習慣化された動き方が変わらないからではありますけれど、それはとりもなおさず、モノの見方・考え方が変わらないからです。

 

以前に書いたことがありすけれど、どんなに良い動きを体験・体感しても、それを良いものとして認識しないことには、ただ一度の体験で終わってしまうんですよね。

 

良いも悪いも、そういった価値はその人の中にあるのであって、外に絶対的なものとしてあるわけではない、ということでもありますね。個人的なものということですね。

ですから、良い(はずの)ものであっても、価値あるものとして受け止めなければ、そのまま流れすぎていくわけです。

 

ところで、あれ?と思われた方もいらっしゃると思います。

私は常日頃、身体から変わっていけると言っているのに、それとは話が真逆じゃない?と。

 

もちろん、身体から変わっていけるんですよ。

動き方を見直していく中で、一旦、エゴを脇に置いておくんです。いきなりモノの見方・考え方を変える必要はないんです。あくまで、一旦は全てを素直に受け入れるということですね。

 

動き方に重きを置くのか? それとも自分の今の身体(感覚)に重きを置くのか? ということです。

(この辺りのことは、拙著全てでお話をしていると思います。)

 

自分の今の身体(感覚)を一旦、横に置いておき、動き方に重きを置く。

これが出来ない場合は、当然、動きを変えていくのは極めて困難ですよね。今の延長線上にしかいられません。

それはつまり、エゴを強めていく、不自然さを強めていくということ。

 

エゴというとなんだか小難しい感じがしますけれど、エゴを脇に置いておくとは、繰り返しになりますけれど、動き方という自然の法則に目を向けることで、今の自分の身体(感覚)を一旦横においておくということです。

 

自分の身体の延長線上で考えるのではない。

自然の法則に基づいて考える。

 

そうしますと、自分の身体に何が必要か?何が不必要かが見えてきます。

自分の身体をこれまでは自然だと思っていたところが、不自然なんだと感じられるようになり、本当の自然な動きのために必要なものを理解できるようになります。

 

これを繰り返していきますと、エゴが薄くなります。あるいは、強いエゴを持っていても、一旦脇に置いておくことが出来るようになります。

 

この作業は、

大人として赤ちゃんの身体を取り戻す感じですね。

人間として野生動物を取り込む感じでもありますね。

 

私はこういった身体の自然さをオススメします。

 

 

 

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実験体験記 どんな身体に?

「私の身体がどんな反応をするか実験してみたい」とのお誘いを受けて、あるワーク(?)を受けてきました。

 

誘ってくださったのは、以前紹介した、私が信頼を置くバレエの先生をされている方。優子さんです。

 

優子さんが、色々な道具を使って、身体を機能(バレエ、西洋の身体)を呼び起こすことをしている、ということは、ブログで知ってはいましたけれど、どんな道具なのか?も含めて、ワーク内容はほぼ何も知りませんでしたので、不安と期待と、という感じで体験してきましたよ。

 

機会があれば、皆さんもぜひ!と思い、少し内容の紹介なんですけど、2時間半くらいの予定が、たっぷり4時間!!ということもあり、特に興味深かったものについてお話をしますね。

 

最初はかなりたっぷり時間をかけての施術。

これが、いわゆる身体を整えるというものではなく、バレエに適した骨格へと調整していくもので、私は個人的に身体の左側が非常に条件が悪いということを伝えて、左側メインで施術してもらいました。

 

ちなみに私、整体的な施術を受けることは20年くらい前にはありましたけれど、全くないんですね。鍼もありません。

 

と言いましても、そんなに恵まれた身体ではありませんで、そもそも子供の頃から軽い側湾があるんです。(胸のところで背骨が少し曲がっています)

そんなこともあり、骨盤も歪みがあり、足首の付き方も左右で大きな差があるんです。

 

とまぁ、こんな恵まれない身体で、運動神経も良くなかった私が、ここまでの身体能力には到達できているので、誰でも多くの人が、思っている以上に可能性があるんだよ!と、疑いなく本気で思えるわけです。

(この身体ゆえに、多くの人の身体と気持ちを自分事のように分かるので、それもありがたいのです。)

 

で、施術を受け、私の身体の以前からの問題点(側湾ではなく、それに伴う左の股関節)が改善されまして、左脚が非常に軽く長くなり、素直にストン!と床に落ちていってくれるように。歩きやすい!

 

 

身体を整えるといいましても、どんな身体に整えるか?は施術する人それぞれに考え方があるでしょうから、バレエに限らず、自分の専門で行なっているスポーツなど、それに適した身体にしてもらえるほうが、ありがたいですよね。

 

そして、この施術の後、道具を使っての実験となったのですけど、その体験によって、やはりどんな身体にしたいのか?何に適した身体になりたいのか?は、本当に重要だなぁと強く強く感じたんですよね。

 

使った道具はいくつかあるんですけど、その中でも印象的だったのが、腰からゴムチューブのようなものを足裏に引っ掛けて歩くもの。

 

その引っ掛け方が4種類(?)ありまして、それぞれで全く違う感覚の歩きになるんですね。

 

その中でも特に大きな違いを生じさせた引っ掛け方がありまして、その引っ掛け方ですと、やたら足指で掴むようになるんです。

 

大股で歩いたからというのもあるんですけど、他の引っ掛け方での大股歩きでは、こんなに足指は使わなかったので、やはりある特定の引っ掛け方だけで起こる現象なんです。

 

こんなに足指で掴むように歩いたことは無い!というくらいに、一歩ごとぐわっ!ぐわっ!と掴まざるを得なくなるんですよね。

ほんと驚きでした(笑)

 

一般的には、この足指掴み力が発揮される歩き方が、素晴らしい!と思うかもしれませんけれど・・・

 

 

で、この後の実感がさらに面白かった。

4種類の引っ掛け方それぞれで歩いた後に、道具を外してその場でのジャンプをするんですけど、この足指掴みの後では、ジャンプする前から、とても跳そうもないと感じるんです。ジャンプしたくないと。まぁ、それでも無理矢理ジャンプしますと、当然、筋力に大きく頼り、腕振りに頼り、それでいて高く跳べない。

あんなに跳べない身体は経験したことがありません。

 

それともう一つ面白いと感じましたのは、その足指掴み歩きになっているときは、上半身が歩きに全く関与しないんです。上半身は休んでいるという感じなので、どんな体勢にしても、つまり胸を張ろうと、背筋を伸ばそうと、猫背になろうと、歩きに関係ないんです。

 

他の引っ掛け方では、ほぼどれも背中が働き、上半身が必ず歩きに関与します。

 

と、このお話を聞いて何かピン!と来たかもしれませんね。

 

そう、この足指掴み歩きは、とっても「和」な感じなんです。

 

私は元々は、和の身体をベースに西洋の身体にもなれるようにと、研究・訓練してきたのですけど、さすがにここまで極端な感覚は無かったですし、仮にここまでなってしまっていたら、たとえ「和」といえども、極端過ぎて、動きの制限が大きくなってしまうようには思います。

 

足指掴みは、地面にしがみついているということですしね。

 

 

さて、4種類の引っ掛け方それぞれでの歩き、残りは違和感がなかったのですけど、おそらく一般の人だと大きな違和感を覚えるだろうなぁというものがありました。

(もしかしたら、十分な対応できないかもしれません。)

 

それは、上半身がダイナミックに揺れるもの。

言うなれば、黒人的な歩き方です。

(私には慣れた動きです。普段の歩きではありませんけれど。)

 

詳しくは、ぜひ実際に体験していただければと思います。

 

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とまぁ、たっぷり体験してきまして、最初にも書きましたけれど、所要時間2時間半くらいだと言われていたんですけど、4時間経っていました(笑)。私の方で時間があれば、まだまだいろいろな体験をさせてもらえそうでした。残念(笑)。

 

最後に。

和の身体作りには、注意が必要です。本当に良い和の身体には、西洋の身体の要素が含まれています。

お気をつけ下さい。

 

 

 

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困った質問

ある種の質問、これまでに何度かされたことがあって、その度に、おそらく相手が望む答えにはならないだろうなぁと思うことがあるんですよね。

 

どんな類いの質問かと言いますと、

 

「〇〇な人たちを相手にするなら、どんな指導をしますか?」

 

「私の・この人の表現(の動き)をどう思いますか?」

 

といったものです。

 

これ、全く違う種類の質問のように見えるかもしれませんけれど、私には同じなんです。

 

どこが同じか?

 

 

目的・目標の設定が無いんです。

 

 

何がしたいのか? どのレベルまで行きたいのか?

そういったものが提示されない状態では現状を良いも悪いも(良い悪いでなくても)判断できませんし、さらに、指導って・・・なんです。

 

何かを判断するには、必ず指標が必要。

 

 

私はグループレッスンだけでなく個人レッスンもしているのですけど、その際、何よりも大事にしているのは、話をよく聞くことなんですね。

その人がどこにどう問題を感じているのか?

これまでにどんな解決法を試みてきたのか?

どんなレベルでやっていきたいのか?

そういったことを、私が感じ取れた後で、ようやく普段の動きを見せてもらうんです。観察です。

 

そこから、その人の望む方向に進むための、有効度の高いアドバイスを探り出すわけです。

 

 

もしそのアドバイスが、仮に、AさんにもBさんにも全く同じだったとしましても(そんなことは起こらないとは思いますが)、そのアドバイスを選び出した理由は全く異なるんです。

Aさんの現状と目標、Bさんの現状と目標が全く同じことはありませんから、違う理由での選び出しになるのは当然のことですよね。たまたま結果が同じだったというに過ぎないのです。

 

それにですね、同じ内容のアドバイスだとしましても、どんな言葉で伝えるかが違ってきます。

受け取り方をみて、言葉を変える必要があるんです。

 

 

特に表現(の動き)の場合は、その人が何をしたいのかを把握できないまま感想なりアドバイスを伝えるなら、それはただの私の個人的な好みの押し付けにしかなりませんでしょ?

 

私がその人の表現(の動き)に何を感じるか?ではなく、重要なことは、その人がしたいことがどの程度実現出来ているか?です。

 

いずれにしましても、指導なり助言(あるいは感想)は、まずは、当人がアドバイスを欲していることが前提。

それこそ、「〇〇な人たちを相手にするなら、どんな指導をしますか?」というのは、その人たちがアドバイスを求めているかどうかが、全く関係ないところでの話。指導も何もありません。

 

その上で、その人の目的・目標と現状の考え・実際の動きから、総合的に判断することにしているのです。

 

 

といったことですから、漠然とした質問には答えようがないんです。

 

 

ただ一方で思いますのは、こういった私にとっては漠然とした質問でも、明確に答えを出す人たちもいまして、からしますと「強いなぁ」と思います。

 

この「強いなぁ」には、良い意味も悪い意味も、どちらもあります。

ですから、この強さに対する憧れもありますし、同時にこういった強さは持ちたくないとも思っているんです。

ややこしいですね(笑)

 

 

この強い人は、何にも優先させるべき事柄を持っているのだと思います。

何をおいても、まずこれをやるべきで、これをやらないことには先に進めないぞというものですね。

 

もちろん、私にもあるんですよ。

「エネルギーを通す」です。

 

けれど、それですら、相手が望んでいるかどうか?

相手が望んでいないのに、エネルギーを通す方法を伝えることは、私には出来ないのです。

 

色々とお話を聞いた上で、相手が望んでいること・想定している理想像を、良い意味で上回るような結果が出るアドバイスが出来ればなと思っています。

 

なので、冒頭のような質問には、「どうでしょうねぇ」になってしまうことを、想定しておいていただければ。

 

 

 

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山の神とマラソン なぜ?

箱根駅伝の「山の神」と言われる人が過去に何人かいて、マラソンでの活躍を期待されるわけですけど、オリンピック代表になれた人はいなかったのではないかと思うんです。

 

期待ほどの活躍が出来ないのはなぜか?

 

普通に考えますと、を永遠に登るようなところで圧倒的な速さで走れる選手は、当然、平地では物凄いことになるのだろうという印象を持ちますよね。それなのに、どうして?ですよね。

 

で、1年?半年?くらい前に気がついたことあるんです。

 

それは・・・

 

坂登りが得意な選手は、そもそも平地での走り方が良くないからだろうと。

 

もし、マラソンで結果を出すことを期待するならば、登りではなく坂下りが得意な選手に目を向けるべきだろうと。

 

 

これ、どういうことかと言いますと、去年の12月の記事

『歩き方 和と西洋』

でお話をした、その内容通りなんですけれど、

坂登りが得意な人の走り方は、この記事で言う「和の歩き方」なんだと思うのです。

 

和の歩き方とは、脚を前に出して、前方の地面を引き寄せるような力の使い方なんです。

一方、西洋の歩き方は、脚で地面を後ろに押し出していきます。

 

坂を登る際には、この和の力の使い方が有効に働きまして、簡単に言いますと、坂を脚でよじ登る、そんな感じです。

 

これは、別の見方をしますと、脚の力で前に進んでいる・走っているということなんですね。

筋肉で言いますと、太ももの前側、大腿四頭筋が働きやすい。

あるいは、ふくらはぎ。足首で地面を掻くような力を使ってしまう。

 

つまり、上体が後ろに残った状態で、脚で体を運ぶ形ということでして、平地で走るには、効率の悪い走り方なんです。

 

もちろん、山の神と言われ、マラソンでオリンピックを目指せるような選手ですから、一般の人のレベルでの悪い走りではないでしょうけれど、世界で争うとなりますと、厳しいんでしょうね。

 

 

では、坂を下るのが得意な人は(話題になりませんけど)、どんな走り方か?と言いますと、西洋の歩き方である、脚で地面を後ろに押し出していける走り方。上体が先行して重心が前にあり、脚をあまり前に振り出さないために、地面を真下でしっかり踏み込める、そんな走り方。

 

 

とまぁ、山の神とマラソンの関係から、こんなふうに考えていたんですけど、2代目山の神と言われた、青山学院大学の神野選手が、対談で自分の走り方の特徴を話されていて、それがまさに和の歩き方的なものだったので、おお!やはり!!と。

 

それで気を良くしまして(笑)、こんな記事を上げた次第です。

 

動画(45:34~)

 

 youtu.be

 

 

で、さらにこの対談の中で、興味深いシーンがありました。

それは、25:35~を見ていただくと分かるのですけど、地面反発をもらって走ることの重要性について、為末選手(400mハードのオリンピック3大会連続代表、世界選手権2大会で銅メダルという、まさに世界で戦えた選手)と神野選手がそれぞれ説明している時の手の動きが全く違うんです。

 

為末選手は足に見立てた手を、手首を曲げたままにしています。一方、神野選手は手のひらで地面を舐めていくような動きをします。

神野選手のこの感覚、これは和の歩き方の説明で出てきた「足首で地面を掻くような力を使ってしまう」という、まさにこれなんです。

 

当然、反発を十分活かせるのは、為末選手の説明の動きです。

(この辺りのことは、『運動センスを一瞬で上げる』で説明していますので、興味のある方はぜひ。)

 

※私がこういった人と同じレベルで走れるわけではありませんよ。身体の使い方の違い・特徴を知ってもらえたら、ということです。

 

最後に、私のオススメする坂の登り方、下り方を。

 

登るときは、転がり落ちるような感じで。

下るときは、いわゆる坂を登るような感じで。

 

 

 

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