オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

人間の身体だけ

ソプラノの歌とアートマイム・・・それも歌はアカペラ。

 

人間の身体だけ。声だけでの表現と、動きだけでの表現。

 

歌とダンスの組み合わせはよくありますし、その際、一般的には伴奏として楽器が入りますね。

けれど、来月2日の公演では、本当に声だけ。

そして、動きはダンスのような音楽性をもったものではなく、身体演技。アートマイム。

 

初の試みなんですけど、非常に楽しみでなりません。

 

ソプラノ歌手の福田美樹子さんも、初の試みにワクワクして下さっています。

 

福田美樹子さんは、普段は静か~な佇まいで、華奢という感じの身体つきなんですけど、歌い出しますと、それはそれは素晴らしい歌声! 初めてコンサートに伺った時は、ビックリ! 聴き惚れてしまったんですけど、

先日サントリーホール・ブルーローズでのコンサートを終え、新しいCDを録音されたばかり。そして、今週末公開予定の映画『ミステリという勿れ』にも出演しています。それも、歌手としてではなく女優として!

 

 

普段、アートマイム公演に来て下さっている方にとっても、この組み合わせには期待していただけるのではないでしょうか?

 

当日は、いつものように私JIDAIのソロ作品の上演。そしてソプラノ&アートマイムということになります。

 

アートマイムに(万が一にも 笑)興味はないという方も、詩情豊かに歌われる福田美樹子さんの貴重なアカペラを聴きにいらして下さい。それだけでも贅沢な体験。

 

 

こちら、福田美樹子さんのホームページ。

mikikoe.com

 

公演案内は劇場シアターカイ

www.theaterx.jp

 

 

 

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小指意識の身体、その功罪。

手にしまても足にしまても、小指の重要性が取り上げられることは多いですけど、

お聞きになったことはありますか?

 

ゴルフや剣道では、当たり前のように小指で握れと言われます。

足も小指が機能していませんと、地面を掴む力が弱くなり安定しなくなります。

 

そう、小指は「掴む」ために重要な指!ということなんです。

 

 

ですから、安定という点では、小指は非常に大切なんですけれど、これ、動くということを考えた時には、ちょっと無理が出てくるんです。

 

動くといいますのは、不安定であることが大切。

もちろん、ただ不安定ですと、それは転倒になってしまいます。そうではなく、不安定な状態を安定的に続けるというのが、動きとしては良いわけです。

 

ちょっと歩きについて見てみましょう。

 

前足に乗り込むように歩けますと、(極端な言い方をしますと)前方に倒れ続けるよう動きになっているということで、スピードも上げやすい。良い走りになっていきます。動きが連続しやすいということでもあります。

 

一方、前足には乗り込まずに、後ろ足に体重を乗せた状態から前足に乗せ替えるように歩きますと、安定はしていますけれど、動きとしては効率が悪い。お年寄りの歩き方ですね。

 

 

といったように、動くということを考えた場合、安定だけでは足りないんです。

 

ところが、日本人は安定好きなんですね。

悪いことではないのですけど(私も安定は好きです)、それがために、動きのある動きが苦手なんです。

 

 

ですから、体幹はさして動かずに、手や足だけを動かすことになります。

安定したまま、動こうとするわけです。

日本人の動きがバタバタして見えることが多いのは、そういった理由からです。

 

もちろん、これを高度に乗り越えた動きが、武術的な動きになるわけですけど、今の日本は、多くのスポーツやダンス、そして服装から生活様式まで、ほぼ西洋スタイルですから、かなり無理があるんです。

 

 

小指意識の身体で、西洋的な動きのある動きをしようとしますと、上手くいかないか、あるいは怪我をしやすくなると考えます。良い方向に働くとしますと、西洋人にはない独特な動きが評価されるといったところでしょうか?

 

 

いずれにしましても、小指を重視するという価値観は、とても気持ちいいんです。元々、何かにしがみつきたい身体性を持っているからです。安定して手放さないというのは、ある意味、得意なんです。

 

安定が好きで身体性として得意。身体性として得意だから安定好きになっているとも言えます。

 

 

さて、動きのある動きのためには、(厳密には異なりますが)人差し指がポイントになります。

『筋肉力を超えた張力で動く』を参照下さい。)

 

ただし、小指に意識が向きやすい身体のまま、人差し指をどうにかしましても、上手くはいきません。さすがに、そんなに簡単なものではないのです。

 

少しお話逸れますけれど、バレエなどでダメとされる鎌足は、小指意識の身体がもたらすのだと考えられれます。

 

小指によって安定度が増しますと、気持ちも落ち着きます。

一方、動くということを考えた場合には、その安定が足枷になることがあります。

 

小指の功罪。

 

 

 

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無理な自分がなぜ生じるか?

よく「本当の自分」とか「ありのままの自分」という言葉を耳にしますけれど、前回の記事を読んで下さった方の中には、ピンと来るものがあったかもしれません。

 

感じるという求心性の感覚と、その感じたことを実現する、運動に変換するという遠心性の感覚。

前回、この重要性をお話しました。

『求心性の感覚・遠心性の感覚』

 

その際、こんなことを言いました。

「求心性の感覚は誰でもしっかりあると思うんです。そこに深く潜って触れられるかどうか?です。

浅いところで分かった気にならないことが大事。」

 

「本当の自分」とか「ありのままの自分」といいますのは、ここで言う「浅いところで分かった気に」なったような自分ではなく、「深く潜って触れ」た自分ですね。

 

私は誰でも自分の中に、残虐性も狂気も、慈愛も虚無も、あらゆるものを持っていると思うんです。

『どんな訓練を積んでいくと身体表現・身体演技が上達するのか?』

 

 

ところが、社会生活に馴染んでいく中で、世間の価値観に毒され、また同時に、自分をその社会に適した人間だと思いたいがために、思われたいがために、自分の中の狂気のようなものを無いものにしてしまう。忘れてしまう。

 

自分の中にそういったものを認めることと、実際に表に出すこととは別です。

求心性の感覚が、そのまま遠心性の感覚になってしまうわけではありません。

前回お話したように、それは大きな勘違いなんです。

 

表現の世界に携わる意味の一つに、自分の中のストレートに出してしまってはまずいものを昇華して表に出すことがあります。

 

その表現には文章や写真・絵など、間接的な方法もあるでしょうし、演技といった直接的なものもありますね。

 

一般的に演技に抵抗・恥ずかしさを感じるのは、直接的だからです。「本当の自分」をさらけ出してしまう感じがするからです。

 

だからまた、自分を変えようとしてお芝居に挑戦する人もいるわけです。

 

そして、表現の世界には、求心性の感覚を高めるために、様々な経験が大事だとされるのですけど、経験を多くすることと、自分の中に深く潜って触れることとは、全く別のことです。

 

 

といって、求心性の感覚に蓋をしたまま、遠心性だけ取り繕うとどうなるか?

少なくとも、表現の世界では、つまらないものになりますね。

特に作品をつくるといった創作活動におきましては。

 

いわゆるいい人の創るものが得手して面白くないのは、こういうことですね。

 

 

さて、「本当の自分」とか「ありのままの自分」が何やら素敵な自分であるかのように思ってしまうかもしれませんけど、そんなことはないですよね。

もちろん、自分が思っている以上に素敵な自分である場合もあります。

 

いずれにしましても、見たくない自分を受け入れる気がありませんと、当然見えてこないわけですけど、これは身体の使い方を学ぶ過程でぶつかる問題でもあるんです。

 

癖がなかなか取れない深い要因がここにあります。

 

求心性の感覚に蓋をしたまま、遠心性の感覚を何とかしようとしている無理が癖として現れる。

 

どんなものでも外に現れるのは遠心性の働き。そこに何か引っ掛かりがあるとすれば、それは求心性の感覚に浅くしか触れていないからかも?

そう思えるようになると、引っ掛かりが薄れて、スムーズになるのではないでしょうか?

 

 

 

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求心性の感覚・遠心性の感覚

身体の使い方は柔らかくても、絵を描かせると硬い感じであったり、

絵は上手いのに、字は下手だったり

文章を書かせると饒舌なのに、口下手だったり、

サッカーは上手いのに、ボールを投げるのは下手だったり、

足は速いのに、カナヅチで泳げなかったり、

 

一見、こちらの能力が高ければ・高まれば、あちらの能力も高いんじゃないの?と思ってしまいますけど、そうでもないことは多いんですよね。

 

アニメ・漫画で、躍動感のある絵を描けるからといって、必ずしもその本人が躍動感高く動けるかどうかは分かりませんし、動ける必要もない。

 

ただもちろん、何かを感じ取る力があるからこそ、絵に出来るわけでしょうから、その感覚は必要。(この感覚を求心性の感覚と考えて下さい。)

その際、自分が動けた(これは遠心性の感覚が良いと考えて下さい。)ほうが有利な面もあるでしょうけれど、中途半端に動けてしまいますと、それほど躍動感は出せなくなる可能性があります。むしろ、自分はたいして動けないのだと認識して、頭で理解することに力を注いだほうが上手くいくように思います。

 

以前CGで描かれた人物や生き物の動きに違和感を覚えるというお話をしたことがあります。

CGとポーリッシュマイム/重さ

(ポーリッシュマイムとはアートマイムのことです)

 

ここで重さが表現出来ていないことを取り上げたわけですが、重さは実際に重ければ表現できるわけではなく、重さを表現するには何が必要か?肝は何か?

に対する答えを持っているかどうか? なんです。

 

ただ立っている人物を描くにしましても、上手な描き手はきちんと立っている、重さを感じさせる絵になりますし、そうでない描き手の絵では、なんだか宙に浮いているような、転びそうな感じになってしまいます。

 

これは、重心の位置と荷重箇所、骨格の位置関係といったものが的確かどうか? によります。

 

日常では普通に立てているにも関わらず、描ける人と描けない人が出てくるわけです。

 

 

アニメで人物が歩くシーンとなりますと、これに加えて動きのリズムが重要に。

一般的に人はそれほどスムーズに重心移動は出来ないので(能のような摺り足はこれをやろうとしています)、リズムの不規則性みたいなものを取り入れたほうが(例えば、前足が地面を踏み締める時間を作る)、リアルに見えます。

 

こういったものは観察と物理的な理解、あるいはモノを使った実験などで分かるようになります。

本人の歩き方とは関係なく、生まれつき車椅子での生活だったとしても、描けるということです。

 

逆に、本人がいくら歩けても、描く技術や理解がなければ描けませんね。

 

私のマイムのクラスで、過去に何度かこんなレッスンをしたことがあります。

それは、おもちゃの飛行機・自動車を持っているものとして、自分の手をそれらしく動かすというもの。

 

こういった感覚が、身体で表現する際の感覚につながってくるからです。

 

飛行機の操縦をしたことがあるとかないとか、関係ありませんでしょ?

見る側の人も、操縦したことのある人はまずいませんよね。

けれど、

見る側はそれらしい動きかどうか、きちんと分かります。

ということは、動く・動かす側になっても、本当は分かるはずですね。

 

ですから、後はその本当は分かっていることを、実現する力。

 

 

分かっているというのは、感じるということで求心性の感覚。

実現するというのは、運動に変換するという遠心性の感覚。

 

 

求心性の感覚は絶対に必要。

ですけど、それがどれだけ高くても、遠心性の感覚が低いと実現は難しい。

 

表現の世界では、つい求心性の感覚さえ磨けば、良い表現が出来るようになると思われてしまいますけれど、遠心性の感覚に結びつけることが出来なければ、表に出てこない。

「私は本当に感じているんです!」と、訴えることになてしまう。

 

 

少しお話が逸れますけれど、

演技の素人を使った素晴らしい映画がありますけれど、あれは監督が遠心性の力を引き出すのが上手いんです。ただし、それは瞬発的なものですから、再現性は低い。

連日公演がある生の舞台では、高い再現性が求められますから、難しくなります。

とはいえ、求心性の感覚を失った見かけだけの遠心性の力で再現性を高めて演じてしまいますと、小慣れたつまらない演技になりますので、注意が必要ですね。

 

 

 

最後に、表現者の方に向けて。

求心性の感覚は誰でもしっかりあると思うんです。そこに深く潜って触れられるかどうか?です。

浅いところで分かった気にならないことが大事。内面の問題ですね。

表現者として磨かなければいけないのは、遠心性の力。

その際、サッカーが上手くなりたいのにピッチングの練習をしても仕方ないように、必要な遠心性の感覚を磨くことが重要です。

何が必要か?



 

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教え上手?教え下手?

上手に出来る人が、教えることも上手とは限らないのは、多くの人が感じていることと思います。

 

要因の一つに、出来る人は自分のやり方・出来る感覚だけで十分だからというのがあるんです。

既に問題なく出来ていることを、わざわざ他のやり方・感覚を探る必要がないですものね。

その時間を、さらに上のレベルのことのために使いますでしょ?

 

それとですね、既に出来ていることの質を上げようとすしますと、一般的には感覚を深める方向に行きます。

 

で、そういったものを伝えるだけなので、ピンと来る人にしか伝わらない。

 

もちろん、私も同じようなところはあるのですけど、気質的にでしょうか? 教えを受けてくれる人が出来るようになって欲しい気持ちが強いので、自分が出来ていることに対して色々と違ったアプローチを探るんです。

 

同じような動作に対して、感覚を深める方向で探るのではなく、アプローチそのものを変えるということですね。

 

 

で、そうするとですね、そうやって見つけた(気づいた)アプローチが、自分自身の既に出来ていることを更に一歩進めてくれるんですよね。

 

いえ、もう少し正確に言いますと、これまでちょっと曖昧であったある種の動きが、ここしかない!といった感じになったりするんです。

 

最近も、とんでもないアプローチを見つけてしまい、これまで教えるのに散々苦労してきたことが、最も簡単に解決してしまうということが起きているんです。

 

そうは言っても、身につくまでには、時間がかかるでしょうけれど、この感覚を意識的に再現・体感出来るのは力になりますし、私自身も、これまで考えたこともなかった姿勢でのエネルギーの通りがバシッ!と決まる感覚を味わっています。

 

 

ところで、このような斬新なアプローチも、人によっては「大体、いつも通りの感じです」ということもあるんです。

でもこれ、当たり前なんですよね。

元々、以前からその動作が出来るように、その感覚を得てもらおうと指導してきているわけですから、すでにある程度出来ている人にとっては、「こんなアプローチもあるんですね」といった受け止め方になります。

 

まぁそれでも、その新しいアプローチによって、私と同様これまで以上の発展的な動作が出来るようになることは間違いありませんから、厳密には「いつも通り」ではないんです。(私にとっても、厳密には「いつも通り」ではないのです。)

 

 

このあたりのことを逆に言いますと、新しいアプローチによって、これまで出来ていたことが出来なくなるなら、それは出来ていなかった可能性が高いわけです。

 

 

さて、長いこと指導していますと、このような同じ動作・感覚のための様々なアプローチが生まれるわけですけど、どのアプローチがその人にとって一番しっくり来るか?ピンと来るか? それは本当に人それぞれです。

 

相性もあるでしょうし、レベルもあります。時機・タイミングも大事。

 

 

と同時に、教える側も教え方を探ることで、視界が開けたりもします。

教えを受けてくれる人がいるから進んでいけるという面があるわけです。

ありがたいですね。

 

 

 

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ドローイン(お腹を引っ込める)がなぜ良くないのか?

「お腹を引っ込めましょう」とは良く耳にすると思うんですけど、

これ、本当に注意が必要。

 

ドローインという言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私は以前からオススメしていません。

(この言葉が何を指すのか? 指導者、受け手によって違いがあると思いますので、厳密には良いものもあると思います。)

 

一方で、「下腹を張れ」と言われたことのある方も、それなりにいらっしゃるのではないでしょうか?

 

どういうことなんでしょうね?

 

 

ということで、今回はお腹のお話。

 

 

結論から言ってしまいますと、

日本人の多くはインの身体なので、アウトが必要。

西洋の身体では、アウトの身体なので、インが必要。

ドローインは、アウトの身体には必要だけれど、インの身体は弱体化させる。

 

で、前もってお伝えしておきますと、

イン・アウトどちらにも行き来出来るように、というのがアートマイムの根幹であり、JIDAIメソッドの基本的考え方。

 

 

さて、お話が長くなりますので、かいつまんで。

 

和の身体(今の日本人は弱く曖昧な身体ですが、傾向としては和の身体)とは、引き込む力が主体なんです。

インサイドに向かう力が強い。無意識にインの力が働いてしまう。

それに対して、アウトサイドに、つまり下腹を張り出すという力を意識することで、インとアウトを揃える。身体全体に張りを生み出せるわけです。

インにインをプラスしてしまいますと、萎んでしまうんです。

 

一方、西洋の身体は押し出す力が主体。アウトサイドへとエネルギーが向かっている。

そこで、インサイドに、つまりお腹を引き込むことで、インとアウトを揃える。身体全体に張りを生み出せるわけです。

アウトにアウトをプラスしてしまいますと、漏れてしまう。

 

 

ということでないかと、私は考えています。

 

 

ちなみに、アートマイムの教えでは、実際に明確に言葉として下腹・丹田のインとアウトがあり、その使い分けを徹底して指導されました。

 

 

下腹の扱い、基本的なことは『筋力を超えた張力で動く』に。

本格的に身につけたい方は、個人レッスンがオススメです。

 

 

 

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あらゆる人が本来演じているのだけど・・・

ごっこ遊び」をしていましたか?

 

アートマイムに限らず、演じるというのは、ごっこ遊び。

 

バレエやフィギュアスケート、日本舞踊なども演じる要素は強いかと思います。

 

一見、演じることとは無関係そうなスポーツでも、人によっては演じてると思うんです。

 

「スイッチが入った」みたいな言葉、聞いたことありませんか?

 

普段の自分とは違った自分になったということですよね。

演じるという意識は無くとも、違う人間になるような感覚、ゾーンに入るというのとはまた別の、自分を奮起させるモードといいましょうか、記憶に新しいところでは、野球のワールドカップで大リーガーチーム相手の決勝戦を前に、チームメイトに発した大谷翔平の言葉

 

「今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」

 

これも、演じるということです。

 

演じられずに、大リーガーに憧れを抱いている普段の自分のままであったら、いい試合は出来なかったかもしれませんよね。

 

 

演じていない人は本来いないはずなんです。

『再創造する天性の動き』に詳しいのですけど、私たちは誰と話しているか?どんな場にいるか?などによって、違う自分になっていますでしょ? 役割を演じているというのが分かりやすいですね。

 

 

 

さて、ごっこ遊びですけれど、これは想像力を養わせてくれると言われます。

小さな子供は、大抵誰でもするんじゃないかと思うんですけど、苦手、好きでないこともあるようで、これは想像力の有る無し・強弱というよりも、自分でないものになることに抵抗・難しさを感じるのではないかと思うんですね。

 

アートマイムに限らず、バレエやフィギュアスケート、日本舞踊などで演じられずに、ただの運動になってしまう人は、ごっこ遊びが出来ないタイプなのかもしれません。

 

もちろん、それなりの技術が身についていない段階では、それどころではありませんよね。けれど、技術を必要としないような、あるいは既に身についている技術で十分という状態でも、ただの運動になってしまう場合があります。

 

こういったタイプの多くは、真面目な人という印象がありまして、言われたことをきちんとやらねば!と、意識が固くなってしまうために、動きも固くなってしまう。

 

真面目に一所懸命取り組むことは素晴らしいのですけど、焦点をずらす必要があるんですよね。

 

技術的なことに焦点を当ててしまっているので、ごっこ遊びをするということに焦点を当てたいですね。

 

 

技術的なことに焦点を当ててしまっているといいますのは、つまるところ、自分自身に目を向けているんですよね。

ごっこ遊びを苦手とするのは、自分でないものになることに抵抗・難しさを感じるのではないかとお話をしましたように、自分のままで何かしようとするために、上手くいかなくなってしまうわけです。

 

大リーガーに憧れを抱いている自分から離れ、憧れを持っていない人物になれるかどうか?ですね。

 

 

ところで、大人になって人前でごっこ遊びをするのは、恥ずかしいという思いもあるかもしれません。

それは、私も分かります。

上手く出来そうもないのに、トライするって勇気がいりますものね。

だからこそ、私のレッスンでは基本的に、段階を追って、身体的な感覚を得てもらいながら、自然とその気になれるようにと進めているわけです。

ただそれでも、自分自身にこだわってしまう人がいるのも事実。

 

そいう人は、自分では自分自身にこだわっているわけではないと思っていると思うんですけど、目が自分自身あるいは身体・動きに向いていて、「その気になる」ことから目を逸らしていれば、それは自分自身にこだわっているということなんです。

 

この辺りのマインド、赤ちゃんをあやす「いないいない、ばあ~」には、端的に現れます。

目の前に赤ちゃんを想定して、やってみて下さい。

赤ちゃんを喜ばせるために、全力でやってみて下さいね。

 

ごっこ遊び、演じることを少しでも楽しめるようになれると、新しい世界が開けると思います。

 

 

 

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