2014-01-01から1年間の記事一覧
デザイナーの山中俊治氏がツイッターで曰く、 「理論的な理解と、感覚的なリアリティがうまく重ね合わせられた瞬間に美しいものが生まれる。 だから私は、その二つが近接するタイミングをいつも探している。」 パントマイムの作品をつくるとき、このことはと…
クラスには、クリエイティブな感性を持った人であったり、 既製のものに捕われない自分の感覚に素直な人が多く集まっているように思います。 私が みなさんにどんな身体になって欲しいと思っているのか? それは・・・ クリエイティブな身体。 クリエイティ…
内面を重視していきますと、身体は非常に扱いづらくなります。 内面と自分の身体・動きとの間に、大きな隔たりを感じてしまうんですね。 原因のひとつには、 内面は自由で、身体は不自由 ということがあります。 夢の中では、軽やかに美しく踊れても、実際に…
前回の続きです。 動きの練習にあたって最も重要なこと、それは・・・ 動くとは何か? これを、どう捉えるかです。私は エネルギーの移動 と、考えています。 動くということは、エネルギーを移動させるということ。 ですから、形(姿勢・ポーズ)が変化する…
動きの練習をしなければ、動けるようになりません! 一見、当たり前のように聞こえると思うんですけど、 実は当たり前になっていないのが現状なんですね。 漠然と動いていても、良い動きにならないであろうことは、誰でも承知のこととは思うんですけど、 踊…
アートマイムと舞踏の違い・・・ 先日の『SILENCEOF THE BODY』最終日の「アートカンファレンス」で、 このことについて質問が出ました。 ここで、私の言葉でお伝えしようと思います。 (あの時は、既に時間オーバーでした。。。) アートマイム(私のところ…
先日の公演(マイムのプレゼンテーション)では 作品『雪の温もり』『闇』『劫』の一部をご覧いただきました。 一部とはいいましても、どこか完結したように感じられるものだったと思います。 さて・・・ ひとは物語を生きている・・・ 物語なく生きることは…
ステファン・ニジャウコウフスキ来日公演に参加下さった、 今はメキシコで活動しているテリー・プレス氏。我が恩師でありますが、 ほぼ7年振りくらいに色々と話をしました。 テリーさんの元を離れてから自分なりにマイムを追求してきたわけですけど、 この…
動きが見えるのか? 風景が見えるのか? 手前味噌な話のようで恐縮だが、大事な話なので聞いてほしいと思います。 彼女は体感しました。初めて。 他で随分長いことマイムをやっていて、私のところにも来るようになって、5年目。 並行してやっているので大変…
演技でも運動でも、普段の生活でも、ありとあらゆることで、 身体抜きに考えることはできませんよね。 心の問題にしましても、ヴィパッサナー瞑想、サティ、マインドフルネス… 自分の身体にどれだけ気づけるか?は極めて重要です。 で、気づきを得るのには、…
身体の使い方って、実に繊細な世界だと思うんですね。 ほんのちょっとした違いが、結果を大きく左右してしまう。。 大抵、私たちは大雑把に動いているものですから、 その中で、たまたま良い動きが出てくることがあっても、 再現は出来ない。 本当にたまたま…
イマジネーションというのは、 体感があって初めてイマジネーションなんですね。 「イメージしましょう」とよく言われますけれど、 体感されないものはイマジネーションではないんです。 では、なんと言うか?それは・・・ 思考です。 私が度々口にしてきま…
最近、思うところがありまして、演技のレッスン方法が変わってきています。 「イメージをするのではなく、イメージされるように」 「イメージが身体から沸き上がるように」 演技する際の重要なポイントとしてこれまで、度々お話してきました。 これは、頭で…
「ピーターブルックの世界一受けたいお稽古」が公開されましたね。 演技のお話って、難しいんですよね。 少なくとも、私にとりましては。 それは、言葉に酔って欲しくないから。 分かった気になってもらいたくないから。 あるいは、何のことやらさっぱり分か…
声を出す 音を出す 日常の場で私たちは普通、声を出して話をしますよね? 音を出すという感じではないと思います。 先日の「JIDAIメソッドTBC(トータルボディコンディショニング)」のクラスでは、 身体の空洞を感じる ということをしました。 なぜ、そんな…
とんでもない映画でした! 『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』 演劇史に名を残す偉大な演出家ピーター・ブルックの稽古場を 初めて映像化したドキュメンタリー映画です。 試写会に招待していただいたのですが、興奮しっぱなしでしたよ! (上映後…
構造はテンセグリティ エネルギーはトーラス 身体の使い方を研究していく中で、もうずいぶん前ですけれど、 テンセグリティ構造に出会い、なるほどと思っていたんですね。 もともと、アートマイムには”カウンターエネルギー”という大事なキーワードがありま…
演技・身体表現でもスポーツでも、上達にはこんな4段階があるように思います。 ・第1段階 「偶然」 ・第2段階 「認識」 ・第3段階 「再現」 ・第4段階 「理論」 最初の第1段階としましては、 偶然、あるいは千本ノックのようなことや、 幾度と繰り返さ…
身体が語るとは、どういうことか? 身体による演技とは何か? 内面を重視するというのは、どういうことか? 私は身体の中の中、奥に”気持ち”があると思っています。 頭(脳)は身体の奥のことを読み取っているだけ。 ”気持ち”は頭(脳)の中にあるわけではな…
唐突な質問ですが、 あなたは、普段の自分の言葉、動き、心を、 どれくらい意識、客観視していますか? 私は、以前あるダンスのワークショップのようなものを受けたとき、 振り付けとしてだと思うんですけど、「みなさん、普段通りに歩いて下さい。」と言わ…
演技をするとき、 具体的なことをイメージするのかしないのか? 29日の『マイミクロスコープ ~夜のアートマイム劇場~』での公開レッスンで、 こんな演技レッスンをしたんですね。 『悩む。素晴らしいアイデアを思いつく。』 終演後に、一般参加下さった女…
今日のランニングレッスンの後、参加者の方とランチをしたところが、 スポーツメーカー・ミズノの直営店でして、 ヘルシーな食事を出してくれるレストラン(カフェ?)スペースと併設されるように、 スポーツウエアやシューズの販売スペースがあったんですね…
舞台に立っている人物(登場人物)が何をしているか? を見せるのではないのです。 一般的に、舞台上で上(例えば、空)を見るという行為をするとして、 それは「この人物が上(例えば、空)を見た」ということを伝えるためですね。 (どういう気持ちを込め…
きょうは、ちょっとやさしく(笑) 呼吸と重心バランスの関係について考えてみましょう。 呼吸が大事であることはどなたも重々承知していると思いますけれど、どのような意味で大事か? リラックスなどはもちろんですけれど、 呼吸が乱れるとバランスを崩し…
形あるものは、いつか壊れる。 形で作った姿勢は、いつか壊れる。 私はあまり形での指導はしないんですね。 それは身体の使い方クラスではもちろん、マイムでも。 マイムは形を作らせるようにしたほうが、 手っ取り早くマイムっぽい人になってもらえるんです…
前回に引き続き、脱力のお話のですけれど、 皆さんもよく行なうのが、ふ~っと息を吐くことだと思うんです。 このとき、注意していただきたいことがあるんです。 息を吐きながら力を抜く際に、 全身の力を抜いてしまおうとしてしまわないように して欲しいん…
脱力が大事だといわれますけど、 スポーツなどの力を必要とする場で、脱力するのって難しいですよね? なぜ難しいか? それは、 本人にとっては必要な力だから。 脱力するのは他の誰でもない、自分自身ですよね? 自分自身の身体がその力を必要としてしまっ…
フラメンコの先生の個人レッスン、今回からは本番で踊る振りの動きを具体的に指導。 えっ!? フラメンコの振り??? って、思われるかもしれませんよね(笑) もちろん、振り付けそのものを考えるということではありませんよ。 振りに沿って、その動きの質…
マンガには擬音がたくさん出てきますよね? 擬音は普通の活字で書かれていましても、質感を伝えられますけれど、 やはり、デザイン化されたものは強力です。 マンガでは擬音そのものを絵にしていますよね。 ところで、 ある擬音の持つイメージと、それをデザ…
内面の状態を身体でつくることを、受け付けられるかどうか? 生理的に無理なのか?それとも、信念みたいなものがそうさせるのか? は分かりませんけれど、 これは、前回のお話ともつながりますが、 身体の使い方に目を向けられるかどうか? と同じような反応…