心理
踊りでも歌でも、楽器演奏でも、およそ身体を使ってするものは、全て同じだと思うのですけど、 教える側は、これこれをやってみて下さいであるとか、これこれを出来るようにしていきましょう、ですよね。 で、習う側は、それにトライする、繰り返し行う、と…
私は度々、「西洋の身体・和の身体」といった形で、身体の使い方についてお話をしますけれど、これまたいつも言っているように、どちらかしかないということではなく、どちらの要素が強いか?デフォルト(標準状態・初期設定)か?ということなんです。 で、…
動きを改善する際、極めて重要であるにもかかわらず、意外に見落としがちなことがあるんです。 それは、自分の動きを確認しないこと。 分かりやすい例を挙げますね。 「踵から着地して歩いてみて下さい。」と言われて、どうするか? (踵から歩くことの良し…
何かを学ぶ際、どう進めていくのが効果的なのか? 一般的には、まず基礎を学んでという形になりますよね。 けれど、これ本当に効果的でしょうか? ということで、今回は脳研究者の池谷裕二氏の著書『夢を叶えるために脳はある』で紹介されていた、効果の高い…
ゾーンに入る、フロー状態になる。 これは、なんらかの行動を瞑想状態で行なっていることだと、かねてよりお伝えしておりますけれど、 最近アートマイムを学び始めた人が、興味深い発言をしていまして、なるほど!と思ったんです。 この視点はなかったなぁと…
伸びることが出来るかどうかは、非常に重要なんです。 ストレッチではありません。 以前にも、このお話はしましけれど、今回はちょっと違うお話。 動く際には、骨の感覚が大事なんですね。 骨感覚で動く必要はあるんですけど、伸びやかに動くには、筋肉が必…
アートや表現という行為には癒しの効果があります。 その癒し効果に対して、意識的か無意識かは人によると思うのですけど、真の癒しになるのか?それとも単なる慰めなのか? というところは大事なのではないかと思うんですね。 私のアートマイムのクラスには…
赤ちゃん。私たちはみんな赤ちゃんだった頃がありますね。 野生動物。野生動物と人間の赤ちゃん。身体的には同じ。 身体の作りは違うけれど、ただただ自然の法則に則って動きますよね。 ところが、今現時点での自分の動きはどうか?といえば、かなり不自然で…
ある種の質問、これまでに何度かされたことがあって、その度に、おそらく相手が望む答えにはならないだろうなぁと思うことがあるんですよね。 どんな類いの質問かと言いますと、 「〇〇な人たちを相手にするなら、どんな指導をしますか?」 「私の・この人の…
前回、身体の奥を伸ばせるかどうか?が重要というお話をしましたけれど、これは 身体を広げられるかどうか? ということでもあるんです。 広がられるかどうか?と言われても、ちょっとピンと来ないかもしれません。 多くの人が、なんとなくは広げられても、…
身体の芯、奥深いところが動くかどうか? 非常に重要なポイントになるがゆえに、なかなか手強い。。。 今もあるのか分かりませんけれど、インナーマッスルを意識して動かしましょうみたいなもの、そういったものではどうにもならないから手強いんですけれど…
動く際に、何が重要か? ここを押さえておくかどうかで、日頃のトレーニングやエクササイズの意味が随分と変わってきてしまいます。 多くの人がストレッチや筋トレ、それに似たものをしてしまいますけれど、何を意識して取り組んでいますか? 重要なのは、「…
表現といいますと、日常生活から離れた特別な行為のように思ってしまいますけど、私たちは日頃から常に表現しているんです。 家族といるときと、仕事関係の人といるときと、友達といるときと、それぞれ違う顔ですよね? それは表現。 ただ、表現しているとい…
手・指は自意識と密接な関係がありますね。 写真を撮られる際、多くの人が昔であればピースサインに代表されるような、何かしら手・指のポーズを作りますでしょ? 何もしないと手持ちぶさたになってしまうんだと思うんです。 あるいは、踊りの世界。バレエや…
先日、久しぶりに屋外パフォーマンスを見てきまして、あらためて思うことがありました。 以前からお話をしていることではありますけれど、 世界観、美意識といったものがあるか?です。 どれだけビジュアル面を良く(人目をひく)しても、世界観がありません…
ゾーンに入る・・・ ちょっと神秘的な感じがしますよね。 この感覚を経験したことのある人が過去に何人か受講されているんですけど、こういった人はJIDAIメソッドの理解が早いです。 「あ、この感覚!」 と、ワークの中で気がつきます。 気がつくので、その…
自分の外への関心、内への関心。 外と言いましても、他者や社会という意味ではありませんけれど、 これ、どちらかに偏りがちです。 偏りはいくらかあるものですけれど、大き過ぎる人が多いようです。 それも、自分の外への関心に。 先日、SNSでこんな言葉を…
よく「本当の自分」とか「ありのままの自分」という言葉を耳にしますけれど、前回の記事を読んで下さった方の中には、ピンと来るものがあったかもしれません。 感じるという求心性の感覚と、その感じたことを実現する、運動に変換するという遠心性の感覚。 …
「ごっこ遊び」をしていましたか? アートマイムに限らず、演じるというのは、ごっこ遊び。 バレエやフィギュアスケート、日本舞踊なども演じる要素は強いかと思います。 一見、演じることとは無関係そうなスポーツでも、人によっては演じてると思うんです。…
世界を、自分自身を、音で捉えたことがありますか? 自覚はしていなくても、感覚に大きな影響を与えている、耳には聞こえない音があります。 無音の音です。 無音の音は聴覚で捉えるのではなく、触覚的に捉えているとも言えます。 身体も心も、音とともにあ…
いきなりですが、日本は「体当たり・尻もち」文化なんだろうと思うんです ね。 どういうことかと言いますと、 基本、身体の使い方の話なんですけど、 攻撃の際に、相撲は体でどん!と当たりますでしょ? 空手などの突きも、ボクシングのようなパンチではなく…
身体的な快・不快を感じる力というのは、生き物にとって原始的・本能的なものですけれど、 人間はその力が思考によって歪められていきます。 思考といいますのは、社会生活に適合していくことと切り離せないものです。 もし歪むことがなく、快・不快を大事に…
よく「夢を持ちましょう」と言われます。 「具体的に夢を描きましょう」と。 私は、このことがよく分からなかったんです。 そもそも、そう言われなければ描けない夢って、本当に夢なの??って。 夢って、見るな!と言われても見てしまうのが、夢なのでは?…
身体の使い方を良くしていく際に、 相手を力感なく押したり倒したりといったものがあります。 こういった他者になんらかの作用を及ぼす行為は、 結果が分かりやすいく、楽しさがありますよね。 ですから、古武術的なものや合気道のようなものは、 他の武道系…
写真を撮ってもらう時の意識のありか。 考えたことありますでしょうか? 私は、ありません(笑) そもそも、私は自分を見せたいとは思っていないので、 写真は、ただおとなしく撮られるようにしています。 (そういう意味では、意識のありかを意識しているわ…
力を使わないで、人を倒せたり、パワーが出るといったタイプのものに傾倒する人の中で、 一定数、本当はそういうことをやらない方が良い人がいます。 むしろ、夢中で力を振り絞らざるを得ないようなことをした方が良い。 逆に、いつも交感神経優位なパワー大…
動く際に、音が大事だと以前からお伝えしています。 例えば、真っ直ぐに伸ばした左腕を真横に上げる(真下に下げているところから)、とします。 これ、どんな風に上げますか? まずは実際にやってみて下さい。 そして、どんな風に上げたかを、私に説明して…
「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉、ご存知ですか? 私はつい先日、初めて知りました。 精神科医であり作家である帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏の著書 『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』(朝日新聞出版) を、偶然知った…
声を出すって、本当に気持ちいいことなんですけど、 「自分の声が嫌い」 「だから話すのが苦手」 という人もいますでしょ? 先週末(土・日)に開催した声のワークには、 そういった方も参加されていました。 と同時に、プロの声楽家の方から愛好家の方も。 …
目と目を見つめ合うと、お互いの脳がシンクロするらしいんです。 そのような研究があるんですね。 授業中の先生と生徒の脳にも、やはりシンクロが起きていて、 シンクロ率が高いほど、授業内容の理解度が高いと。 こういった脳の研究から、思ったことがあり…