オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2013-01-01から1年間の記事一覧

先生の求めるエネルギーのある動き、どうしたら出来るの?

これを読んで下さっている方の中ではフラメンコをされている方、 あまりいらっしゃらない気がするんですけど、 皆さんはフラメンコという踊りに対してどんなイメージをお持ちですか? 情熱的で力強く、手先まで美しく螺旋のように伸びていく・・・という感じ…

歩く時、後ろ足を残す?残さない?

歩く・・・ 簡単なようでいて、とんでもなく難しく、 けれど、 難しいようでいて、とんでもなく簡単。 歩き方を習おうとしますと、正しい歩き方なんていうのが頭をもたげてきますけれど、 何に対して正しいのか?はとっても重要ですよね。 まず、 人に見せる…

形は作るものではなく、成るもの。

動きのことって、言葉にしづらい。 指導されている方は、皆さんそう思っていると思うんです。 教わる側も、先生の言っていることがよく分らなかったり、 言われた通りにやっているのに、どうして上手くいかないんだろう? ということ、多いと思うんです。 身…

イメージは「する」より「される」ように動く?

「イメージが大事なんですよね?」 マイムを習い始めたばかりの生徒さん、役者さんなんですけど、クラスの中での発言(質問?)。 皆さんは、どう思われますか? 当たり前! 何も無い空間に、いろいろ生み出すマイムなんだから、お芝居以上にイメージは重要…

『表現したくない人、表現が苦手な人のための表現ワークショップ』って?

先日の『表現したくない人、表現が苦手な人のための表現ワークショップ』、 タイトルが一見、可笑し気な感じ(自分で付けておきながら)なので、 人が集まるか不安だったのですけど(いや、いいタイトルだと思うんですよ。)、 数名の役者さんを始め、主婦の…

見て盗める?

教えないという教え方がありますでしょ? 学ばせるというもの。 これは、とても大事なことだと思うんです。 けれど、私たちのマイムの場合(マイムに限らないとは思いますけれど) とても危険なところがありまして、 例えば、ロープを引っ張るマイムをします…

演出家ピーター・ブルック曰く「役者はアイデアや野心でいっぱいだと内部に余白がなくなる」

イギリスの巨匠演出家ピーター・ブルックが、こんなことを語っていました。 「舞台に多くを詰め込んでも、たいていは不要だとわかる。(中略) 役者も同じで、アイデアや野心でいっぱいだと内部に余白がなくなる」 そして、歌舞伎や能に学ぶことは多いと言い…

マイムの見方

先日の公演『マイミクロスコープ ~夜のアートマイム劇場~』 おかげさまで、夜遅くにもかかわらず、多くの方にご来場いただきました。 ありがとうございます。 さて、そのアフターミーティングでの質問 「マイムの見方について」 「ストーリーを感じるけれ…

自分の身体の奥の声を聞く

いつも身体が疲れていて、とにかく横になっていたいという女性。 先だって、アレクサンダーテクニークのスクールで開催させていただいたワークショップ 『マイムを通して感じられる身体を作る』 に参加下さったのですけど、 そんな事情は全く知りませんでし…

身体演技と芝居の違い 2 ~バレエや日本舞踊の方に~

身体演技と芝居の違いですけれど、少し前に 『内面重視での演技・・・身体はどこに?』シリーズでお話しましたことでもありまして、 身体演技の出来る人と、芝居になってしまう人の違いは、 気持ちと身体の扱い方の差なんですね。 (前回の『身体演技と芝居…

身体演技と芝居の違い 1 ~バレエや日本舞踊の方に~

バレエや日本舞踊といった、きちんと形式がある中で、 踊りではなく内面を表現しなければならないものには、 実際にやってみないと決して分らない、 お芝居とは違う演技の難しさがあるんです。 今回は身体演技と芝居について、考えてみたいと思います。 ちな…

身体表現と身体”運動”表現との違い

身体表現といいましても、身体”運動”表現との違いを考えてみるのは大事かな? と思うんです。 私の考えます身体運動表現とは、身体で凄い事が出来るというのを見せるものでして、 軟体人間、バレエやフィギュアスケートのジャンプや回転、器械体操など、 大…

腰に力を入れてはいけない!?

「腰の力が足りない」と言われたことはありますか? 言われたことがないにしましても、 腰に力が入らないとどうにもならないという感じは、 どなたもお持ちだと思うんです。 で、これ、確かにそうなんですけど、 だからといって腰に力を入れることをしてしま…

内面重視での演技・・・身体はどこに? 4

さあ、『内面重視での演技・・・身体はどこに?』の最終回かな? 『内面重視での演技・・・身体はどこに? 1』 『内面重視での演技・・・身体はどこに? 2』 『内面重視での演技・・・身体はどこに? 3』 キャラクターと素の自分ということについて。 舞…

内面重視での演技・・・身体はどこに? 3

内面重視の演技を追求するあまり、身体が置き去りになってしまったというお話のつづきです。 (前回、前々回をまずご覧下さいね。) 『内面重視での演技・・・身体はどこに? 1』 『内面重視での演技・・・身体はどこに? 2』 そもそも不自然である「演技…

内面重視での演技・・・身体はどこに? 2

さて、前回のつづきです。 (読まれていない方は『内面重視での演技・・・身体はどこに? 1』を、まず先にご覧下さい。) 内面重視の演技を追求するあまり、身体が置き去りになってしまったというお話ですけれど、 では、身体重視なら上手くいくのか? きっ…

内面重視での演技・・・身体はどこに? 1

演技、身体表現という分野は、一般の方には見ることはあっても、 自分でやるとなると他人事のように思われるかもしれませんけれど、 身体は多くを物語りますから、意外に大事なんだと思うんですよ。 雰囲気ってありますでしょ?その人が醸し出すもの。 それ…

運動は体にいいからと、頑張る必要は無い!?

体を動かすのは好きじゃない。運動は苦手・・・ そういう人は多いと思います。 あなたはどうですか? 私自身、運動は決して得意なほうではありませんでした。 こんなことを言いますと、私の周りは誰も信じてくれませんけど、本当にそうなんです。 ただ、言え…

体を鍛えるって?~筋肉の滑りを良くする~

身体を鍛えるって、どういうことか? 一般的には走ったり、筋トレしたり、といったようなことで、 身体を強くすることだと思うんですね。 ですから、身体に負担を掛けることが重要になりますよね。 ストレッチも硬いところを伸ばそうと、ある意味、負担を掛…

体は所有物?~増え続ける医療費問題から

「自分の体を自分だと思っていない。」 「自分の体を自分の所有物だと思っている。」 昨日の『ウェルネスミーティング2013』(主催 おくがわ整体院) http://ameblo.jp/okugawa-seitai/entry-11574459163.htmlでの パネルディスカッションのテーマのひとつ …

浮遊感覚で視野を広げる。

前回、浮遊感覚ということをお話に出しましたけれど、 これは単に身体をどう動かすか?といった狭い意味だけでなく、とても重要なことなんですね。 どういうことかと言いますと、 視野が広がる。 空間意識が持てる。 ということなんです。 で、そのことをお…

屈曲動作と伸展動作と身体表現

屈曲動作と伸展動作という言葉をお聞きになったことはありますか? 「常歩(なみあし)身体研究所」でキーになっている言葉なんですけど、 詳しくはそちらのページをご覧いただくとしまして、 http://www.namiashi.net/ (常歩身体研究所) http://www.namia…

ウォーミングアップで走ったりしていませんか?

ウォーミングアップと称して走るのはいいんでしょうか? 私は正直疑問に思うんです。 ランナーはもちろん、あらゆるスポーツで、あるいはダンサーでもどなたでも、 自分の今の身体の使い方、動き方に全く疑問を持っていないのでしたら、いいんでしょうけれど…

味わうことが一番の栄養だ!

味わうことが一番の栄養だ! 食べ物の話ではありませんよ。 いえ、食べ物もそうだと思います。 体にいいとか悪いとか選別したり、栄養が足りないからとサプリメントで補ったり、 それ自体がどうということではありませんけど、 味わうということが、一番体の…

言葉を解釈するって・・・

人の言葉って、難しいなと思うんです。 その人が話していることが、自分が知っていることを、別の言葉で言っているのか? それとも、自分の知らないことを言っているのか? その言葉で何を伝えようとしているのか? 真意はどこにあるのか? もちろん、難しい…

日本のトップアスリートのトレーニングを体験してみて

あるトレーニングの講習会に参加したときなんですが、 それは今現在の日本のトップアスリートを何人も指導している人が講師で (そんな講習会だとは思っていなかったのでびっくり!)、 あるトレーニング法を私たちも体験させてもらったんですね。 体幹の強…

思想の変換が起こる?起こらない?

お寿司の握り方を習ったとして、 それを技術として寿司という形を学んだのか、 それとも、 寿司がどういう美味しさを味わわせるためのものであるのかを学んだのかによって、 随分違うだろうなということを、 Twitterで口にしたんですけど、 例えば、後者の「…

喜びは感じつつ、浮かれないように。

さて、何を書いていけばよいのやら・・・ なんだか前回のお話から、いろいろとあり過ぎて、 ただでさえまとまりのない頭の中が、ぐるんぐるうんです。。。 一大イベントであった『INICJACJE~あるポーランド人マイムからのインスパイア~』が、 無事に終わり…

体の「教養」

私の生活の中では、恥ずかしながら「教養」という言葉はほぼ縁がないんですけど、 「実用」と「教養」ということについて考えてみました。 体操のようなものに対して 「これは何にいいんですか?」 という質問がありますけれど、これは明らかに実用性に目が…

神経使わずに、肉体ばかり使ってませんか?

いきなり厳しい言い様ですけれど、 量が質になると思っているうちは、まず質になることはないんじゃないかと思うんですね。 量をこなしているときというのは、肉体は疲れるでしょうけれど、 神経は疲れていないと思うんです。 つまり、感覚を閉じて繰り返し…