オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

自分の身体の奥の声を聞く

いつも身体が疲れていて、とにかく横になっていたいという女性。

先だって、アレクサンダーテクニークのスクールで開催させていただいたワークショップ
『マイムを通して感じられる身体を作る』
に参加下さったのですけど、

そんな事情は全く知りませんでしたから、
ワークショップを行なう部屋で、直前まで横になっている姿を見て、

大丈夫かな?って思っていたんですね。

けれど、始まりましたら、そんな素振りは見えてこなかったので、
ひとまず安心してワークショップは続けていったんですね。

最後の方では、質問も投げ掛けて下さったりしまして、
楽しんで下さったような感じを受けたので、
ほっとしていたんです。


ところが実際には、私の想像を遥かに超えて楽しんで下さっていたようで、
後から聞きましたら、
(この後の言葉は全て、その女性に許可をいただいて掲載させていただいています。)


「マイムのレッスンに参加する時、体を動かすことに抵抗があって、
場違いだったら帰ろうと思っていました。」

「でも不思議と2時間もできてしまうことに驚きです。」

とのこと。


体を動かす分量としましては、そんなに少ないものではなかったんですよ。

「気を失ってへとへとになってしまうくらい、大きな呼吸を何度もしました。」

とおっしゃっているくらいですから。


けれど、

「言われた通り先生についていって動きを真似してやったんだけど、
体の底から、全身で表すっていうのをやっているうちに、何だか楽しくなってきました。」



「ボディチャンスの部屋の天井はとても低く感じられました。」
ボディチャンスというのは、このスクールの名前です。)


「帰りに、じっくり建物を眺めては、
「いつもの見慣れた町だと言うのに、あんなに高い建物があるなんて、
どうしてこれまで知らなかったんだろう。」としみじみ思いました。」


「とても爽快な気分になりました。」



最初にも言いましたけれど、この女性は、
いつも身体が疲れていて、とにかく横になっていたいという方なんです。

単なる運動とかダンスとかボディワークでも、
きっと精神的にも肉体的に大変だと思うんです。
それが、内面を具体的に身体で表現をするマイム、
しかも相当なエネルギーで表現するオーガニックマイムなんて、
精神的にも肉体的にも、それこそ想像を絶するハードルの高さだと思うんです。


それが、


「マイムの時も、昨日も、疲れ果てると思っていたら、
逆に心地いいというのが不思議です。

昨日”といいますのは、ワークショップの際に紹介させていただいた
四足歩行を楽しむ「原始歩き同好会」に、その後、参加下さったんです。
(これも、結構大変だと思うんですよ。)


とにもかくにも、「とにかく横になっていたい」というのが、嘘だと思うくらいに
動くことを満喫して下さったんですね。

そして、


「私はいつも頭で、こちょこちょと、余計なことを考えては、

やりたいことや表現したいことをストップさせてしまうのですが、

先生の動きを教えてもらうと、なぜかとてもすがすがしい気もちになって、

自分のやりたいこと、言いたいことがすんなり出てきて気もちがいいです。」


と。


こんな嬉しいことはないですよね。


ところで、面白いことがありまして、
私のクラスには、普段もこれまでもほとんど運動らしいことをしてこなかった人や、
運動が嫌い、苦手といった人が、通っているんですね。
もちろん、一方ではそれなりに体を使うことを日常的にやっている人も
たくさんいるんですけど、
意外なことに、運動をしていない人が、とても気持ちいいと楽しんでいる一方で、
運動の出来そうな人が、「ひぃひぃ」言ってたりするんです。

(四足歩行を楽しむ「原始歩き同好会」は、その傾向が特に強いかもしれません。)



さて、今回お話させていただいた女性は、
自分の本当の身体の奥の声を聞き出すことができて、
ご本人はとっても幸せだと思うんですけど、私もすごく幸せです。



身体を動かすことに興味の無い方は、
私のホームページやこのブログに辿り着くこともないのかもしれませんけど、
出会いの場があればいいなと思わざるを得ません。


私が開催したので届かない、こういった方のために、
どなたかワークショップ開催を企画して下されば、ありがたいですね。
ご連絡お待ちしております!!






Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ!




マイムから心と身体の平和を


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