オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

私思う

癒しか? 慰めか?

アートや表現という行為には癒しの効果があります。 その癒し効果に対して、意識的か無意識かは人によると思うのですけど、真の癒しになるのか?それとも単なる慰めなのか? というところは大事なのではないかと思うんですね。 私のアートマイムのクラスには…

身体、動きは、そのままエゴの現れだからこそ、大人として赤ちゃんの身体を取り戻す。

赤ちゃん。私たちはみんな赤ちゃんだった頃がありますね。 野生動物。野生動物と人間の赤ちゃん。身体的には同じ。 身体の作りは違うけれど、ただただ自然の法則に則って動きますよね。 ところが、今現時点での自分の動きはどうか?といえば、かなり不自然で…

困った質問

ある種の質問、これまでに何度かされたことがあって、その度に、おそらく相手が望む答えにはならないだろうなぁと思うことがあるんですよね。 どんな類いの質問かと言いますと、 「〇〇な人たちを相手にするなら、どんな指導をしますか?」 「私の・この人の…

お腹から声を出す? 〜西洋の発声 和の発声 3〜

お腹から声を出す。腹式呼吸で発声する。 歌や芝居、あるいは会議なども?非日常的な場面では、大事なことかと思います。 先日の「声から身体をつくる」クラスで、参加者のひとりが 「お腹から声を出すって、お腹から出すのではなくて、お腹を使うってことだ…

西洋の発声 和の発声 2

前回のお話の続き。 日本語は子音と母音がくっついていますよね。 例えば、「か」は「k・a」ではない。 英語などは子音と母音が分かれているので、例えば、「thanks」といったように子音が続く(th、nks)ことが普通にあるわけです。 で、この手の発音が日本…

子音を響かせる!?和の発声 〜西洋の発声 和の発声 1〜

オペラなど西洋的な発声と、能の謡など和の発声。 明らかに大きな違いを感じますよね。 ところで、 和の発声は、喉を締め上げる? でも腹から? 唸ってる・・・ 西洋の発声は、開放的で明るい感じ。頭声・胸声? 腹からではない? 和の発声は、喉声という言…

広がれない身体 弾性のない身体

前回、身体の奥を伸ばせるかどうか?が重要というお話をしましたけれど、これは 身体を広げられるかどうか? ということでもあるんです。 広がられるかどうか?と言われても、ちょっとピンと来ないかもしれません。 多くの人が、なんとなくは広げられても、…

頑なな身体 〜自分の身体ですか?〜

身体の芯、奥深いところが動くかどうか? 非常に重要なポイントになるがゆえに、なかなか手強い。。。 今もあるのか分かりませんけれど、インナーマッスルを意識して動かしましょうみたいなもの、そういったものではどうにもならないから手強いんですけれど…

欲と不安で「する」になりがち

表現といいますと、日常生活から離れた特別な行為のように思ってしまいますけど、私たちは日頃から常に表現しているんです。 家族といるときと、仕事関係の人といるときと、友達といるときと、それぞれ違う顔ですよね? それは表現。 ただ、表現しているとい…

音楽の豊かさ。 「間(ま)」の豊かさ。

歌は語るように 語り(セリフ)は歌うように 聞いたことありますか? 踊りとマイムの違いは、歌と語りの違いに似ています。 多くの人にとって、マイムより踊りへの関心が高いと思うんですけど、バレエ、日本舞踊はもちろん、フラやベリーダンスなども、演じ…

手・指と自意識

手・指は自意識と密接な関係がありますね。 写真を撮られる際、多くの人が昔であればピースサインに代表されるような、何かしら手・指のポーズを作りますでしょ? 何もしないと手持ちぶさたになってしまうんだと思うんです。 あるいは、踊りの世界。バレエや…

久しぶりに屋外パフォーマンスを見て感じたこと

先日、久しぶりに屋外パフォーマンスを見てきまして、あらためて思うことがありました。 以前からお話をしていることではありますけれど、 世界観、美意識といったものがあるか?です。 どれだけビジュアル面を良く(人目をひく)しても、世界観がありません…

壁を乗り越えた、きっかけとは?

少し前の記事で、 Aさんの「これは想像を超えた感覚で、何らかの方法で思考と感覚の繋がりを打開できないと、簡単にはたどり着けないと思いました。」 というお話を取り上げました。 (こちら) その際、「これは試行錯誤によるエネルギーが凝縮していき爆発…

正確好きであっても 〜見えるところ/見えないところ〜

前回のお話の続きです。 私もご多聞に漏れず、多くの日本人と同じように正確好きです。 それは良い意味に働きますと、先生の教えや動きを自分勝手に解釈せずに、ただひたすら丸ごと受け入れるということになります。 「守破離」の「守」の能力になるというこ…

「カッコイイ!」踊りと「スゴい!」踊りの間にある壁

「カッコイイ!」踊り。 「スゴい!」踊り。 今日は、この違いの大きさと、間にある壁(溝?)を感じてしまいました。 これは、踊りに限らず、運動系のことには全て通じることだと思いますし、表現系でも通じることだと思うんです。 ですから、かなり多くの…

これまでの思考と感覚の繋がりを打開する

「これは想像を超えた感覚で、何らかの方法で思考と感覚の繋がりを打開できないと、簡単にはたどり着けないと思いました。」 という内容のメールをもらいました。 あまりに、重要なことが書かれていたので、メール主の許可を得て、抜粋してお伝えしますね。 …

伸び代、どれくらいかの判定?

自分の外への関心、内への関心。 外と言いましても、他者や社会という意味ではありませんけれど、 これ、どちらかに偏りがちです。 偏りはいくらかあるものですけれど、大き過ぎる人が多いようです。 それも、自分の外への関心に。 先日、SNSでこんな言葉を…

無理な自分がなぜ生じるか?

よく「本当の自分」とか「ありのままの自分」という言葉を耳にしますけれど、前回の記事を読んで下さった方の中には、ピンと来るものがあったかもしれません。 感じるという求心性の感覚と、その感じたことを実現する、運動に変換するという遠心性の感覚。 …

教え上手?教え下手?

上手に出来る人が、教えることも上手とは限らないのは、多くの人が感じていることと思います。 要因の一つに、出来る人は自分のやり方・出来る感覚だけで十分だからというのがあるんです。 既に問題なく出来ていることを、わざわざ他のやり方・感覚を探る必…

あらゆる人が本来演じているのだけど・・・

「ごっこ遊び」をしていましたか? アートマイムに限らず、演じるというのは、ごっこ遊び。 バレエやフィギュアスケート、日本舞踊なども演じる要素は強いかと思います。 一見、演じることとは無関係そうなスポーツでも、人によっては演じてると思うんです。…

基礎は他人のもの。 土台は自分のもの。

基礎と土台、同じようですけど、何か違いますよね? 基礎練習とは言いましても、土台練習とは言いませんものね。 少し前にSNSでこんな言葉を上げました。 「土台となるものを自分で見つけられるか? 基礎からスタートしても、その先で土台を見つけられなけれ…

基礎は最初に取り組むようなものではない

身体の使い方を丁寧にすることが大事とはいえ、その大元には 好きなことを好きなようにやる! ということが重要だと思うんです。 絵を描きたかったら、とにもかくにも描けばいいし、 歌いたかったら歌えばいい。 そんな感じですね。 これは、基礎練習といっ…

それは身体能力ではなく、認知能力の問題かも?

踊りの練習では、鏡はほぼ必需品かと思います。 ボクシングもよく鏡の前でシャドーボクシングをしますし、 野球のバッティングでも鏡で自分のスイングをチェックしたりしてます。 エクササイズではどうでしょうね? 人による感じがしますね。 エクササイズと…

「体当たり・尻もち」文化

いきなりですが、日本は「体当たり・尻もち」文化なんだろうと思うんです ね。 どういうことかと言いますと、 基本、身体の使い方の話なんですけど、 攻撃の際に、相撲は体でどん!と当たりますでしょ? 空手などの突きも、ボクシングのようなパンチではなく…

動きの引き出し

「引き出しが多い」という言い方がありますよね。 話の引き出しが多いといったような。 何かアイデアを出す際にも、引き出しの多さが大事だと言われたりしますね。 これ、動きでも通じるところがあるのではないかと思うんです。 例えば、サッカーでは「アイ…

夢を持つのは、大事?

よく「夢を持ちましょう」と言われます。 「具体的に夢を描きましょう」と。 私は、このことがよく分からなかったんです。 そもそも、そう言われなければ描けない夢って、本当に夢なの??って。 夢って、見るな!と言われても見てしまうのが、夢なのでは?…

言語化とは、ネットワークに目を向ける力。

身体の使い方を良くしていく際、 言語化、分析の力は非常に重要なことだと思います。 オリンピック金メダリストを生み出したコーチも、 その重要性を説いているようですね。 で、そうなりますと、なんだか私たち一般人とは別世界の話でしょ? となってしまう…

身体の使い方の質を高める必要は、ない。

身体の使い方の質を高める必要があるかないか? 私は、どちらでも構わないと思っているんです。 え!?? って、感じでしょうか? 確かに、ここではいつもずっと身体の使い方を良くしましょうといったお話をしています。 けれど、それはあくまで良くしたいと…

身体の使い方の正解

身体の使い方は正解があるような、無いような、 分かりづらいところがありますね。 私は基本、有効かどうか?という考え方でして、 「和の身体/西洋の身体」というのも、 有効に働かせられるかどうかが重要であって、 囚われてどちらかしか認めないとか、良…

練習の仕方 出来るようにではなく、出来てしまうように

身体の使い方を良くしていく際に、 相手を力感なく押したり倒したりといったものがあります。 こういった他者になんらかの作用を及ぼす行為は、 結果が分かりやすいく、楽しさがありますよね。 ですから、古武術的なものや合気道のようなものは、 他の武道系…