手・指は自意識と密接な関係がありますね。
写真を撮られる際、多くの人が昔であればピースサインに代表されるような、何かしら手・指のポーズを作りますでしょ?
何もしないと手持ちぶさたになってしまうんだと思うんです。
あるいは、踊りの世界。バレエや日本舞踊などでの手・指は、それこそきちんと形を作っていますよね。
タイ舞踊なども特徴的ですね。
手指は伝統的な踊りでは命。
礼儀作法的なもので、手・指がなんとなくでも良しとするなんて考えられないですね。
さらに、ホムンクルスという脳と身体の対応関係を見ますと、手・指はすごく大きい。脳の中で手・指を司る部分の割合が大きいということですね。
と、手・指はその人本人の中でも意識が強く向くところであり、同時に他人のものでも非常に気になるところというわけです。
で、それだけに意識的に“さりげなく”動かすことが難しいんです。
アートマイムという身体演技では、この手・指が踊りほど語りすぎてもいけませんし、意識が通っていないだらしないのも困るのですけど、そうであるがために、ある意味、身体の使い方よりも難易度が高かったりします。
さりげなく美しい・・・
美しさをアピールせずに、気がついたら美しいと感じてもらえる。
かなりの高等テクニックです(笑)
ところで、仏像系、菩薩像などの手・指はそんな感じだとは思いませんか?
あるいは、ルネサンス絵画や彫刻などの手・指も。
試しに、画像検索して真似してみて下さい。意外に難しいものです。
どうして難しいと思いますか?
慣れていないというのは置いておいて。
これは、ひとつには5本の指への意識の通り方は均等ではないからです。
もうひとつは、手の甲部分が使えていないから。
このふたつをクリアする必要があるんです。
(クリアするためのコツとなるような重要なポイントについては、ぜひ学びにいらして下さい。)
これをクリア出来るにしたがって、さりげなく美しく手・指を使えるわけですけど、実はピアノ演奏には影響がとても色濃く現れるんです。
弾きやすさ、音色、音の明瞭感、良くなります。
(ピアノの方、ピアノの先生も含めて、継続的に個人レッスンをさせてもらっていまして、ご本人たちが強く感じられています。)
さて、手・指の扱いは、最初にもお話しましたように、脳の機能と深く繋がっていますから、雑に扱うということはどういうことか? 繊細に扱うとはどういうことか?
先日のクラスでは手・指の扱いにしっかり取り組んでもらい(軽く言及したことはあるのですけど、こんなにしっかり取り組んでもらったのは初めてでした)、みんな首・肩の力までが自然と抜けることにも驚きを感じていました。
手・指に興味が湧いてきませんか?
個人レッスン、いつでもお気軽にどうぞ~。