感じるって、大事そうですけど、感じてばかりではどうもならないんですよね。 表現者にとってのお話なんですけど、表現するなら、「多くのことを感じなければ!」「感じ取れていないから上手く表現できないんだ」と思ったり、言われたりしがちだと思うんです…
かなり前ですけれど、リズムの取り方を話題にしたことがあります。 ある日本人がアメリカで黒人からドラムを習っていて、どうにもリズムが取れなかったところを、祭り囃子のリズムで叩いたら「なんだ、出来るじゃないか!」と言われたというお話。 もう一つ…
ポテンシャルが高いとか低いとかありますでしょ? 潜在的な能力、将来的な可能性があるかないか?みたいな。 これって、生まれ持ったものという感じがしますけれど、今からでも上げられるんです。 ポテンシャルは上げられる! 私、これまで動きの質を上げる…
今の自分から変わっていきたいと思ってはいても、変化というのは多くの人にとって怖いもの。 顕在意識で思っていることと、潜在意識が思っていることが真逆 だったりするわけです。 ですから、身体的なトレーニングでも、何か新しい技術を身につけるでも、 …
「昔の日本人は凄かった」 「飛脚はナンバ走りだったから一日であり得ない長距離を移動できた」 というのは、多くの人が聞いたことがるかと思います。 このナンバって、そんなに凄いのか? 葛飾北斎が描いた飛脚、ご覧になったことありますか? https://bunk…
目にみえる日々の営み、AさんとBさんとで同じようだとしても、辿り着くところが同じとは限らない。。。 私のような身体表現者はもちろん、スポーツでも、音楽でも、およそ身体を使って何かをする人にとっては、これと同じことが言えると思うんですけど、日頃…
筋力や柔軟性よりも、まずは張力。 なぜ? 筋力も柔軟性も、全くゼロど良いということではないんですよ。 基本、そんなことあり得ませんしね。 それなりにでも日常生活を送ることが出来ているのなら、筋力や柔軟性は一旦置いておいて大丈夫ということ。 むし…
こんばんは。 6/6に、なぜ、終盤で観客の方を向いてこられたときにゾッとしたのか (自分がその瞬間さっと透明になって、演者の空を切る手が自分の中を通る・透るような、自分が幽体離脱してぽっかりと宙に浮くような、消されてしまうような体感があったのか…
私にとりまして、教える・指導するという行為は、何かを与えるというものではないんです。 知識は与えられますけれど、知識はあくまで知識に過ぎません。 コツも同じようなもの。 コツは教わる側からしますと知識と同じで、それを知っているか?知らないか?…
皮膚の扱い、皮膚に対する意識は、非常に重要。 美容のお話ではありませんよ。 心と身体にとってのお話。 以前、傳田光洋(でんだ みつひろ)氏の皮膚に関する本を読んだとき、アートマイム習得に当たっての皮膚への意識が功を奏していたのだと確信したんで…
個性と型・形式、両立は難しいですよね。 なんだか自由ということが、何にも優先して素晴らしい価値観であるかのようなところがあります。 多様性が素晴らしくて重要だというのも、その延長線上ですね。 で、逆に個性に乏しいことが、まるでダメなことのよう…
呼吸が大事だということは、皆さん誰でも知っているけれど、呼吸と密接な関係がある発声に関しましては、大事だと思っている人は少ないように思います。 呼吸はたっぷり大きく出来ることが大切だよなぁとは考えられても、声は、その良し悪しや好き嫌いという…
楽器演奏、格闘技、バレエ、フリーダイビング・・・全く繋がりのない感じですよね。 これに、アートマイムを加えても、バレエとは繋がりがあるかな?くらい。 ですから、アートマイムの私が、これらを指導していると聞くと、何を教えているの??力の抜き方…
「言われた通りにやる」ことは、非常に重要なんです。 先生・指導者の言う通りにやってみて、上手くいかなかったり、そもそもピンと来なくて、どうしたらいいか分からないということはあると思います。 けれど、それでも、とにかく言われた通りにやるのは重…
「握る力は大事ですよ」と言われますと、そうねと何の疑問も持たずに肯定してしまいますでしょ? これがクセモノ。 特に足指の衰えといますか、「足指の握る力が弱っているから、きちんと立てないんですよ」なんて、そりゃあもう疑いようがない感じがします…
エネルギーを通すための身体の使い方といいますのは、直感的には理解が難しいので、体感して受け入れていくか、分からなくても信じて学んでいくかする必要があるんです。 直感的には理解が難しいといいますのは、 例えば、手や腕で力を出す際に、腕の付け根…
「息の支え」という言葉、歌や管楽器をされていると馴染みがあるかと思います。 そうでないと、初めて聞くという人も多いかと思います。 けれど、スポーツでもダンスでも、何かしら身体を使うことでしたら、どなたでも重要なものなんです。 と、ようやくお伝…
「〇〇を意識してみて」ということ、レッスンの場ではよくあると思います。 で、「〇〇を意識してやってみて」もらった時、「いい感じです!」と、実際にも良さそうになったりしますよね。 ところが、例えば、定期個人レッスン(半年12回が一般的なコース)…
言葉に対する姿勢が、身体の使い方に影響するんです。 例えば、「上げる」と「上がる」とでは、上方への移動といった意味では同じですけれど、全く違いますでしょ? ですから、指導者の説明をどう聞いているか? これ、とても重要な問題。 動きの質が上がっ…
感じていない状態こそ理想。 空気の存在、お腹の調子、良くない時に感じられるもの。 力の発揮でも、物事の進行でも、上手くいっている時は手応えがないもの。 感じようとし過ぎて居着いてしまう。 『動きの天才になる』の最後に、あるエピソードを紹介して…
少し前にSNSに投稿したお話の詳細なのですが、 動作を学ぶとき注意が必要で、手本を真似てはいけないというお話。 手本を真似るということは、自分の動作感覚のままで振り付けを覚えるみたいな感じになってしまいます。 どんな意図で動作を学ぶのか?による…
和の身体ですと、体幹を鍛えても、体幹を動かす訓練をしても、ただ体幹だけが動いてしまい、その先にエネルギーが通っていかない。そうなりやすいというお話です。 日常生活では体幹からは動かないんです。手先など末端から動きます。もちろん、無意識にです…
「バランスをとる」とひと言でいいましても、2つの方法があるんです。 ひとつは、だるま落とし的な方法。 ブロックを積み上げていくような感じです。 それぞれのブロックは重力を受けて、重みという下方向への力がかかっていますから、 ズレが大きくならな…
和の身体と西洋の身体ということを、たびたび話題に上げていますけれど、 今の日本人は和の身体が悪い方へと働いてしまっているんです。 和の身体の特徴の一つに、口先・手先だけというのがあります。 口先ですけれど、日本語は口先発声なんです。欧米の言葉…
足元が大事 とはいえ、「掴む」を重視するか?「踏む」を重視するか?で違ってきますね。 私はどちらも重要だと考えているんですけど、それでも優先順位があります。 一般的には「掴む」だと思います。足指で握る力が大事ですよと、あちこちで耳にしますでし…
自分の特徴、持ち味を活かすには、真逆の要素を取り込む。 これは、非常に重要なことだと思うんです。 巷では、短所を克服するよりも、自分の長所を伸ばしましょうと言われたりしますよね。 冒頭の言葉は、これに反するような感じがするかもしれませんけれど…
身体が自然に行ってくれる動きを、分析して頭で理解して行おうとしますと、かえって出来なくなってしまう。 経験ありますでしょうか? 例えば、歩くという動作、走るという動作、正しくなんて教えられて、かえってぎくしゃくしてしまうなんてこと、ありませ…
問題を抱えていた動作、あることを意識することで解決できたとします。 嬉しいですよね。 けれど、少し応用的な動作になると、そこを意識し続けるのが難しい。機能させ続けるのが大変だと。 そうなることは十分考えられますし、実際に経験済みかもしれません…
軸。 多くの人が、分かったような分からないようなで、悩み続けてしまうものですよね。 私も同じでした。 軸と考えますと、どうしても身体の中心に一本の棒を作るのがいいのだろうと思ってしまいます。 けれど、それでは身体全体が硬くなってしまう。。。 リ…
柔軟性といいますと、肩や股関節に目が行きやすいですけれど、背骨はとても大事。 背骨に柔軟性がありませんと、どうしてもロボットのような動きになってしまいます。イメージは湧きますでしょ? ですから、まずは背骨をグニョグニョと動かすようにするとい…