「カッコイイ!」踊り。 「スゴい!」踊り。 今日は、この違いの大きさと、間にある壁(溝?)を感じてしまいました。 これは、踊りに限らず、運動系のことには全て通じることだと思いますし、表現系でも通じることだと思うんです。 ですから、かなり多くの…
「これは想像を超えた感覚で、何らかの方法で思考と感覚の繋がりを打開できないと、簡単にはたどり着けないと思いました。」 という内容のメールをもらいました。 あまりに、重要なことが書かれていたので、メール主の許可を得て、抜粋してお伝えしますね。 …
自分の外への関心、内への関心。 外と言いましても、他者や社会という意味ではありませんけれど、 これ、どちらかに偏りがちです。 偏りはいくらかあるものですけれど、大き過ぎる人が多いようです。 それも、自分の外への関心に。 先日、SNSでこんな言葉を…
力を抜くことと、力を入れることは、ある意味、同じことなんです。 抜くことが苦手な人は、実は入れることも苦手だったりします。 入れているつもりで、単に関節を押し付け合っているだけということもあります。 大雑把に言いますと、それも力みになるのです…
耳には聞こえない音があります。 難しいことを言っているのではないんですよ。 心の中で独り言のように喋る、声を出さずに本を読む、これ、耳には聞こえない声、音ですね。 で、人の動きを見ている時も、その人から実際に音は出ていなくても、無意識に音を感…
ソプラノの歌とアートマイム・・・それも歌はアカペラ。 人間の身体だけ。声だけでの表現と、動きだけでの表現。 歌とダンスの組み合わせはよくありますし、その際、一般的には伴奏として楽器が入りますね。 けれど、来月2日の公演では、本当に声だけ。 そ…
手にしまても足にしまても、小指の重要性が取り上げられることは多いですけど、 お聞きになったことはありますか? ゴルフや剣道では、当たり前のように小指で握れと言われます。 足も小指が機能していませんと、地面を掴む力が弱くなり安定しなくなります。…
よく「本当の自分」とか「ありのままの自分」という言葉を耳にしますけれど、前回の記事を読んで下さった方の中には、ピンと来るものがあったかもしれません。 感じるという求心性の感覚と、その感じたことを実現する、運動に変換するという遠心性の感覚。 …
身体の使い方は柔らかくても、絵を描かせると硬い感じであったり、 絵は上手いのに、字は下手だったり 文章を書かせると饒舌なのに、口下手だったり、 サッカーは上手いのに、ボールを投げるのは下手だったり、 足は速いのに、カナヅチで泳げなかったり、 一…
上手に出来る人が、教えることも上手とは限らないのは、多くの人が感じていることと思います。 要因の一つに、出来る人は自分のやり方・出来る感覚だけで十分だからというのがあるんです。 既に問題なく出来ていることを、わざわざ他のやり方・感覚を探る必…
「お腹を引っ込めましょう」とは良く耳にすると思うんですけど、 これ、本当に注意が必要。 ドローインという言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私は以前からオススメしていません。 (この言葉が何を指すのか? 指導者、受け手によって違いが…
「ごっこ遊び」をしていましたか? アートマイムに限らず、演じるというのは、ごっこ遊び。 バレエやフィギュアスケート、日本舞踊なども演じる要素は強いかと思います。 一見、演じることとは無関係そうなスポーツでも、人によっては演じてると思うんです。…
「踏む」という動作は、意外に難しいんです。 例えば、走るという行為、ランナーの方でしたら、腹圧で踏むといったことを聞いたことがあるかもしれません。 (実際には、腹圧を高めたら踏めるというわけではなく、腹圧が高まるということ。) 一般的には、踏…
基礎と土台、同じようですけど、何か違いますよね? 基礎練習とは言いましても、土台練習とは言いませんものね。 少し前にSNSでこんな言葉を上げました。 「土台となるものを自分で見つけられるか? 基礎からスタートしても、その先で土台を見つけられなけれ…
習得のスピードには個人差があるわけですけど、センスの有る無しや、やる気というよりも、何か別の問題もあるのではないかと思いを巡らせてみました。 教室では上手く出来たことが、必ずしも家に帰ってからも上手く出来るわけではありませんよね? 多くの方…
押すという動作、シンプルな動作ですけど、どこが主体的に働くか? は意外に盲点だと思うんです。 壁を押してみましょう。 手で押しましたか? それとも足で押しましたか? ?? 何を言っているの?? ですよね(笑) はい、もちろん、壁は手で押すんですけ…
バレエに限るわけではありませんが、踊りの腕の形や脚の使い方は色々と難しさがありますよね。 私が16年ほどやっていた日本舞踊もそうですけれど、 伝統的な踊りは特に、そういった形には厳しそうです。 けれど、実は本来難しいものではないんです。 もちろ…
身体の使い方を丁寧にすることが大事とはいえ、その大元には 好きなことを好きなようにやる! ということが重要だと思うんです。 絵を描きたかったら、とにもかくにも描けばいいし、 歌いたかったら歌えばいい。 そんな感じですね。 これは、基礎練習といっ…
バレエはバレエの身体にする必要があると言いますか、そうしませんと大変過ぎます。 バレエの身体として特に重要なのは、膝より下でして、ここを上手く働かせられませんと、色々と難しいことをする必要が出てきてしまうんです。 逆に言いますと、膝より下を…
踊りの練習では、鏡はほぼ必需品かと思います。 ボクシングもよく鏡の前でシャドーボクシングをしますし、 野球のバッティングでも鏡で自分のスイングをチェックしたりしてます。 エクササイズではどうでしょうね? 人による感じがしますね。 エクササイズと…
内側の張力が大事ということで、ずっとやってきているのですけど、 これは脱力とセットなんです。 私の考え方では、内側の張力を前提として、必要に応じて筋力アップ(させたければ)させる。 内側の張力無しで筋力アップはしたくない。 身体に無理をさせた…
「表情豊かで素晴らしい表現力」といった言い方、ごく普通に聞きますよね? で、ちょっと気になって調べてみたんですけど、 英語では「表情豊か」は「expressive」、つまり「表現力豊か」であって、特に顔の表情に焦点を当てているわけではなく、ですから、…
体幹と末端(手先・足先)の関係ですけれど、 和の身体では、体幹自体の動きはなく、末端に伴って体幹全体がひと塊になって動くのが得意で、 西洋の身体では、末端に伴って、自然と体幹の動きが出てくるようになっている。 大雑把には、そんな感じではないか…
柔らかいことを手放しで良しとする感じがありますけれど、 エネルギーの通りの良し悪しで見ますと、 少なくとも私の指導の範囲では、柔らかい人はエネルギーが通りづらい印象なんです。 不思議な感じがしませんか? もちろん、硬ければ良いということではな…
ポーランドでの公演を終えて帰ってきましたが、 向こうのアクターを見たり、話を聞いたりして思ったことは、 向こうの人は基本、絵になる姿勢を容易に取ることが出来るということ。 そして、表現が弱い時に日本では気持ちを込めることで強めようとしがちだけ…
「足の指でしっかり地面を掴みましょう」といったもの、耳にしませんか? タオルギャザー運動(足の指でタオル手繰り寄せる)は、そのための運動ですしね。 浮き指が良くないというのも、耳にしますね。 ところが、宮本武蔵が「つま先(足の指)は少し浮いて…
世界を、自分自身を、音で捉えたことがありますか? 自覚はしていなくても、感覚に大きな影響を与えている、耳には聞こえない音があります。 無音の音です。 無音の音は聴覚で捉えるのではなく、触覚的に捉えているとも言えます。 身体も心も、音とともにあ…
全身がつながって動けるかどうか? 身体の使い方として、とても重要なこと。 昔の私もそうでしたけれど、多くの人はつながっていなんです。 全身を動かすことと、つながって動けているのとでは、 全く違うことなんです。 このことを理解出来るのは、つながっ…
身体の使い方を良くしていく上で、重要なことがあります。 それは、働いて欲しい筋肉を意識しない方が良いということです。 意識しない です。 意識するから、動きが悪くなるんです。 例えば、よくある「お尻を締めましょう」「お腹に力を入れて」 について…
いきなりですが、日本は「体当たり・尻もち」文化なんだろうと思うんです ね。 どういうことかと言いますと、 基本、身体の使い方の話なんですけど、 攻撃の際に、相撲は体でどん!と当たりますでしょ? 空手などの突きも、ボクシングのようなパンチではなく…