習いごと
踊りでも歌でも、楽器演奏でも、およそ身体を使ってするものは、全て同じだと思うのですけど、 教える側は、これこれをやってみて下さいであるとか、これこれを出来るようにしていきましょう、ですよね。 で、習う側は、それにトライする、繰り返し行う、と…
以前、SNSでこんな感じの発言を見かけました。 「なぜ、最高峰の人から学ぼうとしないのか!?」 どう思われますか? 私は、最高峰なんて大袈裟なものでなくても、レベルの高い人から教えてもらえば良いとは、思わないんですよね。 教え方のレベルではありま…
こんな質問を受けました。 「身体や意識の次元が変わった境目は、はっきり分かったんですか?」 私の答えは 「気がついていませんでした。」 前回の記事でお話しましたように、年老いて動けなくなっても表現できる身体を目指していたわけです。 また、演技に…
何かを学ぶ際、どう進めていくのが効果的なのか? 一般的には、まず基礎を学んでという形になりますよね。 けれど、これ本当に効果的でしょうか? ということで、今回は脳研究者の池谷裕二氏の著書『夢を叶えるために脳はある』で紹介されていた、効果の高い…
絵は足し算 何もないところに足していく 写真は引き算 余計なものが写らないように消していく と聞いたことがあります。 舞台上、何もないところ、身体ひとつで表現していくとは、絵のような感じですね。 足していく。 けれど、同時に、キャンバスは白くする…
一見、黒に見える色も、実はたくさんの種類の色が混じっていると、頭のどこかで分かっていると、 そのその黒の中から赤色を取り出したり、青色を取り出したり出来る。 もし、黒としてしか見ていないと、ただの黒でしかない。 抽象度の高い、それ自体で完成さ…
アートや表現という行為には癒しの効果があります。 その癒し効果に対して、意識的か無意識かは人によると思うのですけど、真の癒しになるのか?それとも単なる慰めなのか? というところは大事なのではないかと思うんですね。 私のアートマイムのクラスには…
ある種の質問、これまでに何度かされたことがあって、その度に、おそらく相手が望む答えにはならないだろうなぁと思うことがあるんですよね。 どんな類いの質問かと言いますと、 「〇〇な人たちを相手にするなら、どんな指導をしますか?」 「私の・この人の…
動く際に、何が重要か? ここを押さえておくかどうかで、日頃のトレーニングやエクササイズの意味が随分と変わってきてしまいます。 多くの人がストレッチや筋トレ、それに似たものをしてしまいますけれど、何を意識して取り組んでいますか? 重要なのは、「…
前回のお話の続きです。 私もご多聞に漏れず、多くの日本人と同じように正確好きです。 それは良い意味に働きますと、先生の教えや動きを自分勝手に解釈せずに、ただひたすら丸ごと受け入れるということになります。 「守破離」の「守」の能力になるというこ…
「カッコイイ!」踊り。 「スゴい!」踊り。 今日は、この違いの大きさと、間にある壁(溝?)を感じてしまいました。 これは、踊りに限らず、運動系のことには全て通じることだと思いますし、表現系でも通じることだと思うんです。 ですから、かなり多くの…
自分の外への関心、内への関心。 外と言いましても、他者や社会という意味ではありませんけれど、 これ、どちらかに偏りがちです。 偏りはいくらかあるものですけれど、大き過ぎる人が多いようです。 それも、自分の外への関心に。 先日、SNSでこんな言葉を…
身体の使い方は柔らかくても、絵を描かせると硬い感じであったり、 絵は上手いのに、字は下手だったり 文章を書かせると饒舌なのに、口下手だったり、 サッカーは上手いのに、ボールを投げるのは下手だったり、 足は速いのに、カナヅチで泳げなかったり、 一…
上手に出来る人が、教えることも上手とは限らないのは、多くの人が感じていることと思います。 要因の一つに、出来る人は自分のやり方・出来る感覚だけで十分だからというのがあるんです。 既に問題なく出来ていることを、わざわざ他のやり方・感覚を探る必…
基礎と土台、同じようですけど、何か違いますよね? 基礎練習とは言いましても、土台練習とは言いませんものね。 少し前にSNSでこんな言葉を上げました。 「土台となるものを自分で見つけられるか? 基礎からスタートしても、その先で土台を見つけられなけれ…
習得のスピードには個人差があるわけですけど、センスの有る無しや、やる気というよりも、何か別の問題もあるのではないかと思いを巡らせてみました。 教室では上手く出来たことが、必ずしも家に帰ってからも上手く出来るわけではありませんよね? 多くの方…
バレエに限るわけではありませんが、踊りの腕の形や脚の使い方は色々と難しさがありますよね。 私が16年ほどやっていた日本舞踊もそうですけれど、 伝統的な踊りは特に、そういった形には厳しそうです。 けれど、実は本来難しいものではないんです。 もちろ…
身体の使い方を丁寧にすることが大事とはいえ、その大元には 好きなことを好きなようにやる! ということが重要だと思うんです。 絵を描きたかったら、とにもかくにも描けばいいし、 歌いたかったら歌えばいい。 そんな感じですね。 これは、基礎練習といっ…
バレエはバレエの身体にする必要があると言いますか、そうしませんと大変過ぎます。 バレエの身体として特に重要なのは、膝より下でして、ここを上手く働かせられませんと、色々と難しいことをする必要が出てきてしまうんです。 逆に言いますと、膝より下を…
「引き出しが多い」という言い方がありますよね。 話の引き出しが多いといったような。 何かアイデアを出す際にも、引き出しの多さが大事だと言われたりしますね。 これ、動きでも通じるところがあるのではないかと思うんです。 例えば、サッカーでは「アイ…
身体の使い方の質を高める必要があるかないか? 私は、どちらでも構わないと思っているんです。 え!?? って、感じでしょうか? 確かに、ここではいつもずっと身体の使い方を良くしましょうといったお話をしています。 けれど、それはあくまで良くしたいと…
身体の使い方を良くしていく際に、 相手を力感なく押したり倒したりといったものがあります。 こういった他者になんらかの作用を及ぼす行為は、 結果が分かりやすいく、楽しさがありますよね。 ですから、古武術的なものや合気道のようなものは、 他の武道系…
スタッカートにつながり感を出したい ここのフレーズに、疾走感を出したい 本番の演奏で使うピアノは鍵盤が軽いので、それに合ったタッチにしていきたい ある方のピアノの個人レッスンで、こんな感じのリクエストがあるんですね。 何度も言いますけれど、私…
力を使わないで、人を倒せたり、パワーが出るといったタイプのものに傾倒する人の中で、 一定数、本当はそういうことをやらない方が良い人がいます。 むしろ、夢中で力を振り絞らざるを得ないようなことをした方が良い。 逆に、いつも交感神経優位なパワー大…
私の記事を読んでくださる方は、身体の使い方に興味のある方がほとんどではないかと思います。 身体の使い方で最も大事なことは、「立つ・歩く」の質を上げることだと思うんですね。 身体関係のことをされている方は、ほぼ誰でも同じだと思います。 けれど、…
質と量・・・質は大事ですけど、量をこなさなくては使い物にならないんです。 丁寧に行なって、だから高い質で動ける。としましても、 それは、趣味でしかありません。 ごくたまに、手の込んだ料理を作り、素敵なセッティングで用意し、 けれど、材料費、か…
踊ってしまうと、それはダンスになってしまう。 ですから、私たちの身体表現アートマイムでは、踊ることはないんです。 けれど、一般的な大きな括りでいきますと、 ダンスとされがち。 演劇という括りにはならない感じがあるんですよね。 で、一旦その括りの…
例えば、ほぼ料理経験がなく、味覚も特に優れているわけではない人が、 料理をするときに、まずはレシピ通り作れ! と思うんです。 野菜の声なんて聞いてる場合じゃない! と思うんですよね。 野菜の声が聞こえるようになるには、 経験や知識が必要ですよね…
個人レッスンを進める中で特徴的なことは、 その人の実現したいことを聞き、理解し、 現状どうやっているかを観察し、 どんな問題を感じているか?を聞き、私の観察の結果と照らし合わせて、 ではこうしてみたらどう? こういう考え方をしてみたらどう? と…
ピアノ演奏の指遣いって、とんでもないと思いませんか? 私には到底信じられない領域。。。 そんな私、もう10年以上前ですが、 ピアノの方への個人レッスンを定期的にしていたことがあり、 また今、別の方ですが、やはりピアノの方への個人レッスンを定期的…