あなたは自由ですか？不自由ですか？
と問われたら、何と答えるでしょうか？
先日の「声からクラス」終了後に、半年ほど前から参加してくれているプロの声楽家の女性がこんな話を。
久しぶりにある仲間に歌を聞いてもらったらしいのですけど、
「すごく響きが良くなっている！」
「歌に対して、以前にも増しておおらかに向き合えているね！」
と言ってもらえたと。
プロの声楽家同士で、響きが良くなっていることを感じてもらえるのは、
声のレッスンをしている身としては、やはり嬉しいですよね。
けれど、それは、傲慢に聞こえるかもしれませんけれど、
そのためのレッスンですから、そうなってもらって当然とも思うわけです。
で、もう一つの言葉
「おおらかに」
これは、心の奥にはレッスンの意義として持ってはいたものの、
そんなことを全く感知していない人から、褒め言葉として出てきたというのが、
驚きであり、ものすごく嬉しかったんですよね。
声でも動きでも、エネルギーを通すといいますのは、
難しいことを出来るようにするというのではなく、
「自分の中の自由を取り戻す」
「自分を解放する」
ということなんです。
ですから、声でも動きでも、ある特定のことを出来るようにしましょうといったレッスンではないんですね。
覚えて繰り返すというものでもありません。
けれど、結果的に、いろいろなことが思わぬことまで出来るようになってしまって、
自分でもビックリ！ということになるものなんです。
声の場合ですと、歌のためとか、朗読のためとか、舞台でのセリフのためとか、
そういった特定の目的のためではないのはもちろん、
良い声、感じの良い声のためといったものでもないんですね。
じゃあ、何のため？
参加者はなんで参加しているの？
って、思われますよね（笑）
先ほど挙げた一般的には目的とするもの、全て叶います。
叶いますけれど、それ以前にもっと大事なものがあるんです。
「生命としての喜びを感じる」
です。
まぁ、そんな大袈裟な言い方でなく「身体が喜ぶ」でいいんですけどね（笑）
で、実際にですね、
この「声からクラス」に初参加した女性が前半終了後に
「私の声は人間の声という感じなのに、皆さんの声は、動物的な感じ。」
と。
これ大事なポイントでして、どうしても
（無意識に）社会的な声を出そうとしてしまうんです。
けれど、まずは何よりも、動物として、生命として全身を鳴らすという声を出せるようにならなければ、
本当の自由は得られないと思うんですね。
その土台のもとに、人間の声、社会的な声を出せるようにしていく。
そうしますと、初めから人間の声、社会的な声を良くしようとするのとは、
底の深さが違ってくるわけです。
そんな感じで、声でも動きでも、
「根源的なものを取り戻すことが、エネルギーを通すということ」
として、レッスンを提供しているんです。
ですから、当然、個人個人、その人自身の自由が取り戻せるわけです。
そうしますと、こういった発声や動き方のレッスンに、
どれくらいの難しさを感じるか？によって、
その人の束縛具合が現れるとも言えますよね。
自分で自分を縛っている。
その縄を解くことが、エネルギーを通すということでもある。
声でも動きでも、下手をしますと、別の束縛を添加するようなことになりかねません。
いえ、実際には多くの習い事などで起きています。
しかも、その別の束縛具合が強いほど、その世界では高評価を得られたりしますから、厄介。
大抵は、ケガや故障につながるわけですけど。。。
さて、自分の声は人間の声と感じていた「声からクラス」初参加の女性、クラス終了後には、
「どこから出てるの？という声が出て、私にこんなこと出来るんだ！ってすごく楽しかった！」と。
頭で考える自由ではなく、生命としての自由、今の自分からしたら未知の自由、
そんな原初的な力、すなわち本当の自由を取り戻す。
目を向ける人が増えるといいなぁと思います。
スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。
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