オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

「息を止めないで」って言われてどうしてますか?

エクササイズ、トレーニングの最中に「息を止めないで」って言われることありませんか?

 

で、慌てて息を吐いたりして・・・でも、、、

 

でもですね、

指摘されてから息を吐いても遅いと思いませんか?

 

すでに息を止めていたってことですよね?

 

どうしたらいいのか?

 

 

答えは、声。

発声なんです。

 

 

私が本格的に人生をマイム一本に絞った時に、毎日のトレーニングで大事にしていた中の一つが、息を止めないことだったんですね。

 

その当時は、まだ発声というアイデアではなかったのですけど、息が止まってからでは遅いのは間違いないわけですから、息が止まらないように、つまり喉を締めてしまわないようにすればいいと思ったんです。

 

そう、喉を開けっ放しにしておく、です。

(安易といえば安易ですね 笑)

 

 

息が止まってしまうことは気がつきづらいですけど、喉を開けっ放しにと意識しておきますと、もし喉が閉じた場合、それは気がつきやすいんです。

 

ですから、息を止めてしまいそうな負荷の高いトレーニングの時ほど、より喉を開くようにしていました。

 

息を止めないようにするというのは、頑張りづらい。何をどう頑張ったら息を止めないでいられるのか、よく分からなくありませんか?

喉をどんな時も開けておくって、頑張りやすい! 開けておけば、止まりようがない。分かりやすい!(笑)

 

「息を止めないように」のような「〇〇をしないように」というのは、意識しづらいんですよね。

「力まないように」も同じですね。

頑張ってはいけない感じのものを頑張るって、矛盾が生じますよね。

ですから、頑張っても良いもの、頑張れば頑張るほど効果が出るものを意識するわけです。

 

とまぁ、そういうことで、「喉開けっ放し」は今も続く重要なキーワード。

これ抜きに、張力も隙間もあり得ません。つまり、喉を閉めていてはエネルギーの通りようがないのです。

 

 

さて、その喉を開けるという感覚を、より実感出来るようにとオススメしているのが、声、発声なんです。

 

喉を締めてしまいますと、途端に声がおかしなことになりますし、どう頑張るとより喉が開くのかが、発声の感触で分かります。誰かに指摘されなくても、自分で声の感じから分かります。

 

この指摘されなくても自分で分かるということが、とてつもなく重要でして、声は自分で出しているにも関わらず、第三者的に聞くことが出来るので、黙って喉を開けるという筋肉だけの感覚よりも、使い勝手がいいんです。

 

 

もちろん、ただ声を出せば良いものではありませんで、やはり通る声。大声ではなく通る声が望ましい。(この辺りのことは、拙著でも度々取り上げています。)

ということで、「遠吠え」をオススメしてきたんです。

 

 

それでも実は、声のワークを長いことやってきて分かった、重要なことがあるんです。

それは、ただ声が通れば良いというわけではない!?

 

通る声にも、2種類ありまして、ひとつは単に物理的に通る声。もうひとつは心に届くような通る声。

 

前者の単に物理的に通る声といいますのは、大声とは異なるのですけど、いわゆるキンキン声です。やけに響く耳に障る攻撃色の強い声ですね。

これは、一見お腹から声が出ているように思えるんですけど、実は全く身体が使えていなくてですね、首から上だけ、頭蓋骨といった硬いところだけで響かせているんです。

 

一方、後者の心に届くような通る声といいますのは、首から下の胸やお腹といった柔らかな身体組織が使えている声です。(同時であれば、首から上の硬いところを使っても大丈夫です。)

 

もちろん、後者の方が難しい。特に前者タイプの人にとっては、(単に物理的にとは言え)通る声が出せてしまうだけに、首から下を使った発声の難易度は、一般の人よりも高くなってしまいます。

 

と、単に発声さえすれば良いということではないのですけど、それでもほとんどの人にとっては非常に有効であるのは間違いありません。

 

もちろん、私も発声のワークを常に進化させ、首から上だけ発声の人でも、間違いなく首から下を使えるようにと研究し続けています。

 

(おかげで、私の発声自体も質が高まり、身体の内部感覚がより繊細で強くなっています。当然、その分だけエネルギーの通の質も上が理、放出の広がりも大きくなっています。)

 

そして、ついに身体の最深部から響かせるということを、かなり簡単に可能とするワークが出来上がりまして(下記ワークショップ情報で)、必要な方に届けばいいなぁと思っているところなんです。

 

声といいますと、一般的には歌や芝居、あるいは朗読など、何かしら特定の目的があって、その訓練をすると思うんですけど、それではもったいない!

 

「息を止めないで」って、何度言われても、また同じことを繰り返してしまう、そんなことがないように、声を有効に利用してみてはいかがでしょうか?

 

発声は誰にとっても訓練するに越したことはない、非常に価値の高いもの。しかも、声が出ると、嬉しいし楽しい! それだけで自信になったりします。

喉を閉めていてはエネルギーが通りません。

歌わなくても、語らなくても、声に目を向けてみませんか?

 

 

 

アートマイム新作2本。

写真はこちら

こちらも

 

次回は12月13日(金) 大型企画です!!

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
これ以降のワークショップ/定期レッスン情報は
こちらから
 
↓     ↓
 
 
【レッスン情報】
 
 
Body,Mind&Spirit 
 
本当の自分の身体は天才だ!
 
 
 
 
定期個人レッスン 

スケジュールは変則的でも大丈夫です。内容も含め、お気軽にご相談を。

jidai9.wixsite.com

 

【月1回の特別クラス】
 
 
 
 
 
  
  ※下記レッスン情報参照
 

 

 

新著 

運動センスを一瞬で上げる! (amazon) 

 『「動き」の天才になる!』 amazon 

『筋力を超えた「張力」で動く!』 amazon 

『再創造する天性の「動き」!』 amazon 

 

DVD『「動き」の天才になる』 amazon 
 
DVD『張力の作り方 身体エネルギーの再発見』 amazon 
 

DVD『脳の書き換え体操』 amazon

 

 

 オリジナルTシャツ発売中!

 著書の中のイラストを、さりげなくプリント

どんな意味が?→『知らず知らずのうちに、他人の緊張を解くお手伝い?

clubt.jp

 

clubt.jp

 

 
 
マイムから心と身体の平和を
 
 
ホームページ 
 
 
Twitter  
ORGANIC_JIDAI
 
Jidai Mime