オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

なぜゾーンに入り続けられるのか?

ゾーンに入る、フロー状態になる。

これは、なんらかの行動を瞑想状態で行なっていることだと、かねてよりお伝えしておりますけれど、

最近アートマイムを学び始めた人が、興味深い発言をしていまして、なるほど!と思ったんです。

この視点はなかったなぁと。

 

どんな視点か?

それは・・・

 

「触れる瞑想のような」

 

この言葉に集約されています。

 

 

この発言をしてくれた人は、もともと定期個人レッスンとして12回にわたり、心と身体のエネルギー開発ワークの受講をしてくれていまして、その後アートマイムのクラスに通い始めた人なんです。

 

歌の人でして、実はゾーンに入りやすく、心も身体も感覚も良いんです。ただ身体表現はこの人生ではしないと思っていたようでして、感覚が繊細すぎるくらいに良いのですけど、身体を動かすというアウトプットに関しては、悪いということでもないけれど、それほど上手くはいっていない。そんな感じの人。

 

こんな、ゾーンに入ることを知っている繊細な感覚の持ち主は、私JIDAIが、舞台上で

「どうしてずっと変性意識に入っていられる状態、エネルギーが通った状態なのか?」

という疑問を抱いていたようなんですね。

 

それがある日のレッスンで、

「アートマイムをしているということは、実際に体験をしているのと同じ皮膚感覚を体感しているのかもしれないな。」

「皮膚感覚から身体に伝わること、伝わった身体からさらに醸し出されるすべてを。」

と思ったらしいんです。

 

で、

「触れている 触れる瞑想のような。」

と。

 

なんて分かりやすい言葉なんでしょう!!

 

さすが!と思いました。

 

 

これ、私自身はこんなに端的には言語化できていませんでしたけれど、ずっと重視し伝え続けていることなんです。

 

空間に触れ、触れられ、感じる。空間とのやり取り。それは目を通して、指先を通して、足を通して、背中を通して・・・まぁ、全身あらゆるところが、あらゆる空間と触れ合っているわけです。その触れ合いを、その触れ合いの感触の変化をずっと絶え間なく、感じ取り続けている。変化を生み出すように動いている。

 

瞑想に関心を持たれている方ですと、ご存知かと思いますけれど、身体感覚に目を向け続けるという瞑想方法がありますね。

ただ、これは実際に起こっていることであって、指先で何かに触れれば、触れていると感じられるわけです。

けれど、アートマイムの場合は、実際に何かに触れるわけではなく、まぁイメージですね、イメージで何かに触れ、その触れた感触を全身で味わう・生み出すんです。身体のどこがそれに触れ、どう身体の中を伝わってきているか?

これを絶え間なく、一瞬たりとも途切れることなく、感じ続けているわけです。

 

そんなこともあり、目で見ることをしてはいけないとも指導しているんですね。目で見るのではなく、あくまで目からのエネルギーで触れにいくんです。

(これに多くの人が苦労します。)

さらに、手が届かないような遠くのものでも、手からのエネルギーで触れ、触れられ、全身で受け止めるというようなこともレッスンでは取り上げるんです。

 

 

で、さすがこの人は、私のこのあたりのレッスンにはまだ触れていないにも関わらず、「触れる瞑想のような」と感じた際に、

「そっかあ、そりゃあなるよな。でも、そうなりながらそんな風に動けるようになるには、、、

うひゃー 見ちゃ そうならないし 考えなんてしたら すぐはずれちゃう」

と思ったんですね。

 

こんなふうに触れていることを感じ続けているなら、ずっと変性意識に入っていられるし、エネルギーが通った状態だよなぁということですね。ただ、そうありながら、絵になる形で動き・演じ続けるには・・・!?ということですね。

さらに、目で見てしまっては、この変性意識・エネルギーが通った状態にはならないし、左脳で思考なんてしたら即、その状態から外れてしまうと。

まぁ、鋭く見抜いているわけです。

 

 

さて、このことを逆から見ることで、なぜ多くの人がゾーンに入ることが難しいのか?が分かってくるかと思います。

 

一つ。

感じていないから。

 

もう一つ。

目で見るから。

 

 

長くなりますので、ごく簡単にお話をしますと、感じているつもりでも、思考になっている場合がありますし、対象に対しての関係性の中で感じているかどうか?も重要です。

瞑想は大抵目を閉じて行います。それは目からの情報に乱されるからですね。けれど、実際に何かをする際は目を開けています。つまり目を開けながら瞑想できる必要があるということですね。

(それで、『視野と瞑想と身体』というワークショップを毎月開催しているんです。)

 

とまぁこういうことで、「触れる瞑想」というワードは、非常に強いワードだなぁと思ったんです。

 

触れ続ける。

 

これは、触れられ続けるということでもあります。

 

一方的な働きかけではなく、双方的な、対象との関係性を身体感覚で作り続ける、味わい続けるということ。

 

私の掲げている「マイムから心と身体の平和を」の意味も、「触れる瞑想」という言葉を通しますと、くっきりとします。

 

アートマイムは強力なセラピーとして使えると昔から思っているのですけど、やはり「触れる瞑想」という言葉がありますと、理解しやすいですね。

 

セラピーも平和もゾーンも、根っこは同じということでもあります。

 

「触れる瞑想」

 

こんな良い言葉をありがとう!です。

 

 

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