今日のランニングレッスンの後、参加者の方とランチをしたところが、
スポーツメーカー・ミズノの直営店でして、
ヘルシーな食事を出してくれるレストラン（カフェ？）スペースと併設されるように、
スポーツウエアやシューズの販売スペースがあったんですね。
そこで買い物をしていましたら、店員さんとちょっと話が弾みまして、
「実は、ランニングレッスンの帰りなんです。」
と、普段なら言わないようなことを言いましたら、
「どれくらい走られたんですか？」
私のランニングレッスンはランニングの感覚のためのレッスンなので、
距離を走るものではないんですね。
もちろん、タイムでもありませんので、
「いえ、走る時の感覚を養うレッスンなので、それほどたいして走ってないんですよ。」
それに対して、
「５キロくらいですか？」
その店員さんもミズノ直営店で働かれているだけあって、
走られたりしているようでして、
それだけに、
ランニングの練習＝距離を走る
なんでしょうね。
その後も、もう一度、感覚を養うレッスンだったことを、それとなく伝えたんですけど、
あまりピンと来ていないようでした。
で、あらためて思ったわけです。
身体の使い方とか、身体の感覚のレッスンというものが、
ランニングということと結びつきづらいのかな？って。
「正しいフォームで走れるように」「良いフォームを身につけるための」という言い方であれば、
多少なりとも、距離を走る練習ではないということが伝わったのかもしれませんね。
けれど、実際問題としまして、そういった類いのレッスンでもないんですよね。
もちろん、
良いフォームにはなっていくのですけど、それはあくまで結果。
いかに軽やかに、流れに乗った走りが出来るか？
いかに、全身が協調された（局所的な負担の無い）状態で走れるか？
それが、最も重要なことなんですね。
フォームといいますのは、その実現のための道具であり、手段。
ですから、
一見フォームが良くても、走りが良くないということは、
十分あり得るんですね。
えっ？？？
と思われるかもしれませんけれど、フォームにエネルギーが内在しないことがあるんです。
これは、ランニングに限らず身体表現でも何でも、起こり得ることでして、
むしろ多くの人が、
この罠にはまっているんです。
身体の使い方ではありませんけど、例えば、接客マニュアル。
これは、フォーム（形、形式）を身につけるようなものですよね？
では、このフォーム通りに接客を行なえたとして、
それは本当の意味での良い接客になると思われますか？
思わないですよね。
フォームというのは、本当の意味での良い接客なり走りなりが出来たときの、
はたから見て分かるところ
・・・”心の動きや身体内部の動きといった、見えないものは外しておいて”・・・
だけを取り上げたものだからですね。
形式さえ整えば、それなりに成り立つ世界でしたら、それでもいいんでしょうけど、
ランニングの場合はそんなことありませんよね？
まぁ、接客の場合は、心、心といっても、形式は大事ですし、形式から学べることはとても多いので、
マニュアルを叩き込んでいくことも重要とは思います。
けれど、ランニングなどの身体の運動の場合は、何よりもまず身体内部の動きです。
その人その人の持つ自然さからスタートすることが重要なんです。
形式に合わせていますと、必ずやそのうち、身体が悲鳴を上げます。
ですから、
いかに軽やかに、流れに乗った走りが出来るか？
いかに、全身が協調された（局所的な負担の無い）状態で走れるか？
を何よりもまず味わうことが重要なんですね。
で、そんなことが出来るのか？
もちろん、出来ます！
それが、走る時の感覚を養うレッスン。
距離を走る、タイムを気にするといったものとは、全く種類の違うレッスンですね。
フォームを学ぶのとも違いますね。
この感覚を味わえますと、
自分の何が良くて、何が悪いのかが、
他人から指摘されなくても
分かってくるんですね。
そして、自然と解決したくなります。
なぜなら、このときの身体は変な力感が無く、身体がひとつにまとまっているので、
気持ちいいんです。
といって、その気持ち良さの中にも、まだ引っ掛かるところがあるのも事実。
それを、より気持ち良くしたいと思うのは、自然なことですよね？
引っ掛かりが減れば、もっと気持ちよくなるって、分かるんですから！
今日のランニングレッスンでも、参加いただいたある男性
「気持ちいい！気持ちいい！」と、自ら何度も走りを味わっていました。
次回のランニングレッスンは今月２０日（水）になります。
午前中ですけれど、お時間合うようでしたら、ぜひ味わいにいらっしゃいませんか？
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ！
