本番でいかんなく表現できるようになりたい。
フラメンコのスタジオを持って指導活動をしながら、ご自身も現役のダンサーの方が、
関西から個人レッスンを受けに来て下さいました。
・・・う〜ん、、、抽象的な要望ではあるものの、
自分の踊り自体には自信をお持ちのようでしたので、
舞台でいわゆる”オーラ”を出すための「何か」を求めているのだなと受け取りました。
先方も私が具体的にどんなレッスンができるのかは、分からないわけですけど、
私のこれまでの記事を見て、賭けて下さったんですね。
さて、表現力というのは、どうしたって抽象的。
で、いつもお話していますけれど、それが故に、「気持ち」の問題にしてしまう。。。
もちろん、全く「気持ち」という心理状態は大事ではありますけど、
できるだけ気分に左右されずに高い表現力を発揮できるということが重要。
観客の方々に対して、調子の悪さを言い訳にできませんものね。
それと、もうひとつ重要なことが。
これもいつもお話していますけれど、
自分の表現への信頼感の問題なんです。
「気持ち」だけの場合、得てして、本当は自分の表現に違和感を覚えているにもかかわらず、
そこに蓋をしているがために、どうしても過剰な強い思いを込めた表現になってしまう。
では、どうしたら自分の表現を信頼できるのか?
真に、その表現しようとしている状態になれているからこそ、信頼できるわけで、
それこそ、「気持ち」では無理なんです。
ということで、やはりフラメンコの先生へのレッスンも、具体的な身体の使い方がベースとなりました。
けれど、「ベース」というところがミソなんです。
ただ単に肉体の使い方にしたのでは、やはりここでいう表現力にはなりません。
ひと言でいいますと、
「空間の感じ方」までをも
身体の使い方によって変えていくんです。
さすが、やりこんでいる先生、このことの持つ力をしっかり感じ取り、
自分のオーラがバーッと変わったようだとおっしゃってました。
さらに、その広がりを大きくするための身体の使い方もお伝えしました。
これまで、表現で感じていた壁を乗り越え、ずっと先まで行けそうだと、
大きな希望を持ってもらえたようです。
表現力という漠然としたものに対して、身体で具体的にできることがあるって、
こういうことなんですね。
これは、フラメンコに限りません。
今は、個人レッスンではフラメンコの方が多いですけれど、
どんな分野の方でも、お力になれたらと思います。
6月7日 『重心移動ワーク』
6月7日 『原始歩き同好会』
6月14日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第6回』
6月30日 『エモーショナル・ボディワーク〜伝わる感情〜』
7月2日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第7回』
7月開講 『アートマイム塾〜シアターカイ本物の俳優修業シリーズ〜』
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ!