演技でも運動でも、普段の生活でも、ありとあらゆることで、
身体抜きに考えることはできませんよね。
心の問題にしましても、ヴィパッサナー瞑想、サティ、マインドフルネス…
自分の身体にどれだけ気づけるか？は極めて重要です。
で、気づきを得るのには、身体の感度が高いほうがいい。
当たり前？
けれど、身体の感度を高めるために、身体への気づきを増やそうとしているのだとすれば、
どうでしょう？
あれ？
矛盾していません？？？
気づくのが先か？
身体の感度の高さが先か？
そもそも、これまで気づけなかったところというのは、感度の低さが原因なわけですから、
ある意味、八方ふさがりですよね？
そこで、大事になってくるのが、今回のタイトルにもありますように、
身体のための三種の神器！ （と、勝手にしてみました 笑）
見る・触る・動かす
なんです。
例えば、肩甲骨。大事だとはいわれるものの、今ひとつピンと来ない。
見えないところは分かりづらいですよね？
ですから、三面鏡のようなものを利用して、上半身裸になって肩甲骨を見ながら動かしてみる。
そうしますと、どこにどう力を入れると動くのかが分かります。
結構、意外な発見があると思いますよ。
あるいは、肩甲骨を触った状態で、動かしてみる。
（手が届かない人でも、床や壁に背中をつければ、感覚は得られますよ。）
そして見えないところだけでなく、簡単に見えるところでも（手でも足でも）、
きちんと見るようにするのも大事。
よくあることなんですけど、意識の行きづらいところを動かす練習をしているときに、
気持ちを集中させてしまうあまり、目を閉じてしまう。
どうですか？
そういえばって思い当たることがあるかもしれませんね。
見ながら動かすって、普段の生活の中では決してしない行為ですから
（歩くとき、自分の脚は見ませんし、物をとるときも自分の手は見ませんものね。）、
こういった練習が意外に難しかったりするんです。
例えば、鏡に映して見るというのはひとつの方法です。
自分の身体を客観視できますから、
普通に見ていたのでは気がつかなかったズレなどに気がつけたりもします。
見るというのは、誰でも取り組みやすいですよね。
弊害がないわけではないのですが、上手く取り入れてみて下さい。
次に、一見、自分では何の問題もないと思っている動きでも（歩いたり、手を挙げたりなど）、
骨や筋肉、腱に触れながら動きますと、
左右差がことのほか大きかったり、動きの中で余計な（変な）緊張が走ったりするのが、
よく分かります。
これは、触らないと分かりません。
意外なほど、分からないものなんです。
ようするに、触って動くとびっくりします（笑）
この触って動くということが、極めて重要でして、
私のクラスでは欠かせない要素になっています。
特に、
「JIDAIメソッドTBC（トータルボディコンディショニング）」や
「自己整体真呼吸クラス」では、
こういったことをメインに学び、味わってもらっていますし、
私自身の普段の稽古は、ほぼこの触って動くということをしていると言っても過言ではありません。
もちろん、触る場所、触り方にはコツといいますか、秘訣がありまして、
それ次第で、いくらでも身体の質が上がってくるんですね。
そして、触って動くことのメリットは、動きの気づきだけではないんです。
ただそれだけで、筋肉がゆるんでくるんです。
筋膜のリリースにもなります。
動きの神経回路の組み直しと、リリースが同時に起きる。
一石二鳥！
これを使わない手はない！
とにもかくにも、自分で動かすことを大事にして下さいね。
見ながら、触りながら、自分で動かす！
他人の手で動かしてもらったり、マッサージなどを受けて
「なんだか動きが軽い」といったような、
他人事のような感覚では、身体の感度は上がりません。
気づきでも何でもない。
ですから、元に戻るとまた同じようなことを求めて、外部要因に頼る。
その繰り返しになってしまうんです。
自分の気づきにして、どんどん深めていかなければいけません。
決して難しいことではありません。
この「見る・触る・動かす」は、とても楽しい！
発見の連続です。
気づきの連続です。
自分の未知なる身体との出会いの喜びがあります。
楽しくて、しかも高い効果が得られるのですから、どんどんやりたくなってしまいますよ。
頭でっかちになるのではなく、身体への気づき、動きへの気づき…身体の感度を高めて下さいね。
Body,Mind&Spirit 本当の自分の身体は天才だ！
