高音を出そうとして、
喉を締め上げてしまう。
多くの人がやってしまうことで、
私も地声の高音域を上げようと
四苦八苦していた頃は、
やってしまっていました。
もちろん、良くないのですけど、
喉を締め上げることで、
それなりに出せるんですよね。
むしろ、締め上げないと出ないからこそ、
締め上げるわけですよね。
ということは、
良くないとはいえ、
締め上げることに
何か意味があるのではないかと
思ったんです。
ところで、
私の地声での高音は
ほぼ限界域に来ていまして、
いわゆるミックスボイス的な発声で
何とかなるかな?
という感じだったんですね。
そんな状態が3週くらい経った頃、
先日ですけれど、
先ほどの
「喉を締め上げることに
何か意味があるのではないか?」
に思い至りまして、
こんなアイデアが浮かんだんです。
「別の箇所を
締め上げたらどうなんだろう?」
で、やってみますと、
自分のペースで声を出している範囲では、
とてもいい感じです。
不安定だった最高音が
喉の負担無く、しっかり出せます。
ただ、これは
気持ちを集中して
丁寧に体をコントロールしているから
可能なのであって、
大勢の人と歌うとき、
自分のペースでは発声できないとき、
どこまで有効なのか?
ということで、
これを思いついた翌々日
ゴスペル教室でトライしてみました。
いやぁ、これはいい!
思った以上に有効でした。
高音の音域安定度が高いことはもちろん、
裏声との境目も、
自分の意思でコントロールというよりも
勝手に切り替わる感じで、
しかも、音色・音質が
ほぼ変わりません。
専門家の方が聴いたら
どう判断されるかは
分かりませんけど、
自分史上、最高の状態です!
方向性は間違っていないようです。
力を抜いて、抜いて
とは良く聞きますけれど、
抜けていて欲しいところが
抜けるように、
入れるべきところに入れる。
身体全体の動きでも
声でも
同じですね。
入れるべきところに、
どうアプローチするか?
この発声法に、磨きをかけていきたいと思います。