声を響かせる際、
まず鼻の奥にある副鼻腔の中でも
篩骨洞（しこつどう）という
ところに響かせるのが
分かりやすいんですね。
いわゆる鼻濁音
「が」を「か゚」と言う感じ
「が」を鼻に抜かせて「nga」と
発音する感じですね。
この篩骨洞を使った声を
どの音でも出せるようになるのが
第一段階かと思っています。
柔らかい音になります。
見方によっては、
気取った声ですね。（笑）
けれど、これだけでは
音が弱いんです。
声を強く押し出せないんですね。
そこで重要になってくるのが
上顎洞（じょうがくどう）です。
頬の中にあります。
篩骨洞は鼻筋の上の方
一箇所に固まっていますが、
上顎洞は小鼻の両脇、
２箇所にあります。
ここをしっかり使って
響かせられますと、
音に強さが出るんです。
強いと言いましても、
ガサツな強さではなく、
角（かど）が無い感じで
力強く押し出せるんです。
もちろん、
篩骨洞と上顎洞の両方に
響かせることも出来まして、
柔らかさと強さを併せ持った
音になります。
と、簡単なことのように
お話していますけど、
これを発見、使いこなせるようになるまで、
それなりの試行錯誤がありました。
で、実際のところ
これが、どの程度難しいものなのか？
分かれば、それなりの練習で出来るようになるものなのか？
それは、現時点では分かりません。
このことは、全く指導する機会がないもので（笑）
必要としている人がいるかどうかも
分かりません（笑）
ただ、最近分かってきたことが一つあります。
身近に見ている歌の指導者ですが、
息を吐き出す強さで、発声しているようで、
小さな声で、しっかり響かせることが
上手くいかないようです。
何を必要とするか？ですから、
それはそれでいいのですが、
私個人は、上顎洞を使いこなせるようになり、
安定して、どんな音量でも
ほぼどんな音程でも
しっかり響かせられるので、
とっても気分が良いですし、
それだけに重要性を感じています。
必要だと感じる方がいらっしゃれば
どのような形でレッスンが可能か検討させていただきますので
ご連絡いただければと思います。
