いや~ぁ、久しぶりに美味しいカステラをいただきました~ぁっ!
生地のなんて、しっとりとしたことでしょう。口の中に、吸い付くようですぅぅ。
決して、ふわふわぁというのではありません。重いと言いましょうか、ずっしりとしていまして、スポンジとは全く異なる、まさにカステラ!という感じです。
このしっとりさの決め手は、ひとえに卵の泡立てにかかっているようでして、
別立法(べつだてほう)という、
白身と黄身を分けて、まず、白身だけを十分に泡立てた後、黄身とザラメ糖を加えて、さらに撹拌するという、手間をかけているおかげとのこと。しかも機械ではなく、職人さんの手立てで。
はは~ぁぁ、やはり手間をかけたものは、違いますねえぇ。
一般的には、全ての材料を一緒に、ミキサーで撹拌してしまう、共立法(ともだてほう)というやり方みたいですね。
さらにさらに、カステラの醍醐味でもあります、あの底のジャリジャリッ!
材料の撹拌の際、ザラメの角をすり減らしながら、生地になじませたものを、底に残しているそうで、ザラメを敷いた上に生地を流し込む、という手間を惜しんだものとは、やはり大きな違いがぁぁぁっ!
ザラメの角が立っていませんから、口当たりのいいこと。それだけに、ジャリッの感触がより映える。
これまでに、ザラメが底にあるカステラでありましても、何かぱっとしないなと、思うことが度々ありましたけれど、なるほど、そういうことだったんですね。
形だけ、それっぽければいい、というわけではなさそうです。
ずっしりと、けれどきめ細かい生地は、濃厚ながらちょうどいい感じの甘さで・・・あぁ。。たまにはちゃんとしたカステラを食べないと、いけないなぁ・・・安さに釣られてばかりでは、いけないなぁ・・・