オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

感じる力

あなたが舞台に立つ立たないにかかわらず、もう少し表現力が豊かになればいいなぁ、って思ったこと一度くらいはありますでしょ?

とはいえ、感じてもいないことを、わざとらしく表に出すことは、はばかられますしねぇ。。。
表現力を身に付ける練習なんて、難しそうだし、、、

とここで、ちょっと考えてみますと、もしかするとそれは表現力が足りないのではなく、
そもそもの感じる力が足りないのかもしれない、とは思いませんか?

感じていないものを無理矢理、感じているフリをして表現しようするよりも、まずは感じること。
ですよね?

では、では、感じるってどうしたらいいんでしょ?ってことになりますけれど、
人生のいろいろを味わうでありますとか、修羅場を経験するでありますとか、
まぁ、実生活の中で感じるようにするということもあるでしょうね。

けれど、それだけですと、自分の経験できる範囲に限られてしまいますでしょ?

で、せっかくですから、一生経験することの無いような、そんな気持ちを感じてみるのもいいと思うんですよ。

そういうちょっと途方も無いような気持ちを感じることで、感じる力が活性化しますからね。

ただ、これは『エモーショナル・ボディワーク』に譲るとしまして、
とにもかくにも肝心の気持ちの感じ方ですね。
大事なことは、何でしょう?

感じるだけでは足りません。

表現力に結び付けたいわけですし、感じたことが経験として残らないことには、しかたありませんからね。

大事なことは・・・
感じたことを意識する。

ん???
何が違うの?

・ ・・かもしれませんね。

感じたことを意識するといいますのは、まず、一番簡単なところでは、喜びでも悲しみでも、怒りでも何でも、
「ああ、自分は今喜んでいるな、悲しんでいるな。」
と、もうひとりの自分の目で見てあげることですね。

もう一歩進んだところでは、その時の身体の状態を観察する、ということ。

呼吸はもちろん、顔の筋肉の状態、目の力、全身の力、意識エネルギーの方向などなど、
これらのことを、悲しみながら、怒りながら観察するんです。
(他人のではなく、自分のですよ。)

そうすることで、
「ああ、悲しいときって、こんな感じなのね。。。」
っていうことが、分かるんです。

こうして感じる力を強めていきますと、自然に表現力もアップしていくのではないかなと、思うんです。

さあ!感じてみましょ~っ!