オーガニック・アートマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

役者さん、応援しています!

嬉しいことに、このところJIDAIマイムクラスへの役者さんの参加が増えてきました!

ポーリッシュマイムは非常に演劇的なマイムでありまして、
私の指導方針のせいもあるかもしれませんけれど、自分の身体を感じることをとても重視しているんです。
(このコーナーをよく読んでいただいている方は、よ~ぉくご存じですよね。)

自分の身体といいますのは、思っている以上に分かっていないものです。
そして、思っている以上に動かないものなんです。

さらに、役者さんでしたら演技している時に、どんな呼吸をしているのか?どんな呼吸をしたらいいのか?
こういったことは、簡単なようでいて実は非常に難しいものなんです。

私の知る範囲では、役者さんはセリフを言うことに意識を集中させ過ぎてしまったり、自分の感情を発散させ過ぎたりということがあるようなんです。

一般的に役者さんがパントマイムを習う動機としましては、
いわゆるテクニックを身に付けるということになるのでしょうか?
それとも効果的な演技に役立つようなジェスチャーを身に付けようということになるのでしょうか?

けれど残念ながら、JIDAIマイムクラスではあまりこのことは期待できません。。。

私はテクニックやジェスチャーといった、形を教えることをあまりしないんです。

もちろん全く教えないわけではありませんけれど、最も重視していますのは、
自分の身体を知り、心をコントロールすることです。

自分の妄想を掻き立てることではなく、自分は非常に冷静かつ熱い身体で、観客には強い妄想を掻き立たせる、
そんなところでしょうか。

そんなところに共感してマイムを学んでもらえるのは、本当に嬉しい!
役者さんに限らず、マイムの人でも役者的な志向の人も多く学んでくれています。

マイムがテクニックやジェスチャー、ピエロとしてだけではなく、演劇としてより多くの人に役立つことは、このうえなく嬉しい!のです。

身体の使える(表情豊かな身体を持つ)役者さんとして、より強い存在感で活躍してもらればと願っています!