オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

形を学ぶな!

動きを学ぶ際に注意してほしいな、と思うことがあります。
それは


形を見ながらも、見てはいけない。


形を真似しながらも、真似てはいけない。



形はあくまで全体で見ないといけないんですけれど、全体を見るって、出来ると思います?
全体を見るって、部分を見ていった合計ではありませんでしょ? 
言ってしまえば、雰囲気だと思いませんか?



雰囲気って、見るものか?と言いますと、そうではなく、感じるものだと思うんです。
そういう意味で、「形を見ながらも、見てはいけない。」なんですよね。



ですから、形を真似するというのは、その雰囲気を自分なりに真似しようとすることだと思うんです。
そういう意味で、「形を真似しながらも、真似てはいけない。」なんです。



では、その雰囲気って何???



それは、動いていないときの姿と動いているときとでは、若干捉え方が変わるとは思いますけれど、
まぁ、それでもひと言で言いますと、



「音」


だと、私JIDAIは考えています。



はっ??? 音???



かもしれませんけれど、とにもかくにも目に映った姿や動きを音で表すとしたら、
どんな音になるか?で見るんです。
実際に口に出さなくても構わないんです。口で出せる音には限りがありますからね。
心の中で感じるんです。


いえ、実際に出してみるのも、とってもいいです。
動きがなかなか改善しない人といいますのは、この音がほとんど出せません。
音を出そうとすると、固まってしまうかもしれません。


そうそう、あくまで「音」ですよ。「擬音」です。
カウントではありませんよ。くれぐれもご注意を。



かつて長島茂雄が教えるときに、擬音ばかりでわけが分らなかったって言われたりするようですけれど、
本当は正確に教えてくれているのだと思います。


まぁもちろん、正確とはいえ、それではやはり相手は分らないでしょうから、
その音が生まれるための動きの原理を説明できていたらよかったんでしょうけどね。



けれど、少なくとも教わる側は、そういった音を大事にできるかどうかが、とっても大事なんです。
動きはもちろん、静止した形も音で感じる。
他人に聞かせなくてもいいですから、自分なりに、とにかく音を大事に練習してみて下さいね。




マイムから心と身体の平和を


オーガニックな(生きた)カラダに  http://jidai.mond.jp/