オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2005/11/24 Thu レーズンパンはお好きですか?

レーズンパンとバターの組み合わせ。どうして、こんなにも・・・あぁ。

バターはもちろん有塩。パンも何も、高いものでなくて、かえって安っぽいものの方が、いいくらいでして、焼く焼かないも気分次第。
焼くにしても、ほんのりだったり、しっかり目だったり。まあ、とにかく何でもいいわけです。それぞれの焼き具合で、違った味を楽しめますからね。

大切なのは、その時の気分、口が、どの程度の焼き具合を求めているのかを、見極めること。
この見極めがあまいと、食べながら後悔します。すると、どうしたって、もう1枚、本来求めていた焼き加減でってことになりますよ。
食べ過ぎ、食べ過ぎ・・・。

バターはたっぷりめ。少ないと、ちょっと寂しい気持ちになります。少ないくらいなら、多過ぎる方が、どんなにいいか。
量の次に問題なのは、バターの状態。

冷蔵庫から出したばかりの、冷たいのも悪くない。しっかりめに焼いたパンの温かさと、バターの冷たさの対比、さらにパンのサクッと、バターのぬ~ぅっとした感じが、何だかお菓子のレーズンバターサンドみたいで・・・いいなぁ~。

とはいえ、やはり少~し溶けかかったバター。あくまで、少~しですよ。
小さなブロック状のバターの、その表面は熱を受け、光沢を放ちながら、芯はまだ冷たさを残している。この芯の具合が勝敗の分かれ目。
レアでは、熱をかけ過ぎかもしれません。スーパーレアくらいでしょうか。

バターが染み過ぎて、表面にあまり残っていなかったり、きれいに滑らかに塗ってあったりしますと、ちょっと興醒め。
バターとパンが変に渾然一体となっているよりも、口の中で、バターの食感、香り、味が現れては消えっていうのが、醍醐味でもあります。
ちょっと、もどかしいくらいが、いいんです。その方が、よりバターの主張を感じられますから。

焼き上がったパンにバターを乗せ、トースターの余熱で、最後の仕上げ。取り出すタイミングが重要。ここはいっときも目が離せません。美味しい瞬間ですよ。

こうして口にする、レーズンの小粒ながらも、濃厚な甘みと、バターの塩気。それを包み込む、ミルキーな優しい甘み。
へたなお菓子を食べるより、どんなにか幸せな時間でしょう。
そう、結局1枚では、終えられない。
また、冷蔵庫からバターを出して、パン焼いて・・・最初っからです。
私の時間は、無為に過ぎていく・・・