オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2005/11/23 Wed 「姿」を見ませんか?

前回、姿・形の話をしましたけど、これはちょっといいキーワードなのではと思うんです。
例えば、器。茶器なんかだと分かりやすいでしょうか、形がいいなと思っても、姿はどう?っていう目で見ると、どうですか?何か別のものが見えてきませんか?

こんな感じで、家具でも服でも姿を見るようにすると、面白そうな気がするんです。

ということで、人にもあてはめてみると、どうでしょう?外見、表面的な良し悪しとは別に、姿を見てみようとするんです。
まあ、要するに、内面とか本質を見ようとすることなんでしょうけど、姿という言葉を通して見た方が、なんとなく見えてきそうな気がしません?
(私は姿を見られると、困ります。ただの食欲ですから・・・)

そこで、マイムや踊りに限らず何でもですけど、人前に体をさらしているものは、特にこの姿ということを、気にして見るようにすると、形は形として楽しみつつ、演者の内面を感じることが、出来てくるのではと思うんですよね。

それに、演ずる姿というのは、常に一様に、浮かび上がっているわけではなく、演者の内面と密接な繋がりがありますから、見ていると、その姿の現れの強弱を、感じ取れると思うんです。

演者がたとえ同じ形をとっていても、演者の心が形に向いている時は、形を見るでしょうし、演者の心が演ずることに向いている時は、姿を見ることになると思いますよ。
演者の心のあり方が、そのまま見ている人に伝わるってわけです。

「姿」をキーワードにすることで、より面白い世界が広がる気がしませんか?