オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

表現力と身体の使い方〜内面と空間の関係〜

前回の続きです。
 
 ※こちらをまずは、ご覧下さい。
 

 

 
 
表現内容、表現世界を最優先に届けるために、
身体の「線」はあくまでそれを支えるものとして、一歩後ろに下がってもらい、
「空間を動かす」ことのお話です。

 

 

 

 

 

内面の変化が、すなわち
 
 
空間の変化につながる
 
 
 
ということなんです。

 

 

 
 

 

非常に分かりづらいといいますか、
何だか妄想の世界、精神世界系のお話のように思われるかもしれませんが、
そうではなく、身体の線の在り方もかかわる確実に具体的な事柄なんです。

 

 

 

 
何か思いを強く持てば、空間が変わるというものではなく、 
(前回お話しましたように)
呼吸と動きの一致によって変わる、変える、ものです。

 

 

 

 

 

この「空間が変わる」といいますのは、イメージとしましては、
演者の内面の変化に伴って、
その空間の色・音・形・質感が変わっていくという感じになります。

 

 

 

 

大袈裟な言い方をしますと、
 
 
 
演者の内面の波動が、
 
 
空間に伝わり満たされていく。

 

 

 

 
 
まぁ、このあたりのことは、あくまでイメージとして考えていただければと思います。

 

 

 

基本的には、観客の側は演者の姿を目で見てるわけで、
目をつぶって耳もふさいでしまったら、
そんな空間の変化も何もないのではないかと思いますからね。

 

 

 

だからこそ、身体の「線」がかかわってくるわけです。

 

 

 

で、この「空間を変える」ための「線」ですけれど、
それは呼吸と動きの一致を前提とした上で、
体全体で必要な線を作り、不必要な線や邪魔な線を作らないという作業を
するということになります。
(そういったポジション・動きを自分で作り出すということですね)

 

 

 

 

必要な「線」かどうかをどうやって判断するか?

 

 
ここが大きな重要なポイントですね。

 

 

 

 

 

前回お話しました
「線」が見えてしまうというのは、
その必要性を「形」という一見はっきりしたものを尺度にしてしまうからなんです。
 
 
これは答えが、外にあるということ。

 

 

 

 
 
大事なことは、演者が自分を中心とする「空間」をどのように変化させたいのかという、
その意思・・・ある意味、設計ともいえます・・・その意思が尺度なんです。

 

 

これは答えが、自分の中(身体)にあるということ。
 

 

 

なんだか、だんだんよく分からない話になってきましたね。。。

 

 

 

 

 

 

有り体に言いますと、

 

 

 

あなたは、その動きで何を表現したいのですか? 

 

 

その動きで、空間を変化させていますか?

 

 

 

 

ということなんですが、ここで重要なことが、
「空間」を頭の中でのイメージにとどめず、実感できているかどうかなんです。

 

 

 

 

実感するためには、
自分の身体の内側と、この外の「空間」とのつながりが必要。

 

 

 
 
ここも、分かりづらいかと思いますけれど、クラス生の幾人もが、
程度(感じられる広さや、感じていられる時間の長さなど)の差はあれ、体感しています。

 

 

 

 
訓練次第でどんどん大きく広げていけるものでして、
いつでも、いつまでも、より広くと、自分のものになるまでに、
時間がかかるというだけで、体感自体は、実はそれほど難しいことではありません。

 

 

 

 
身体瞑想や声(音)のワークはとても有用ですね。

 

 

 

他にもいろいろなアプローチがあります。

 

 

 

 
 

 

さて、内面の変化は単に頭の中での思い込みではなく、
身体になんらかの変化を伴うものを、内面の変化と考えますので、
 
 
 
この空間の変化は
 
 
思考の変化では起きません。
 
 
起こしようもありません。

 

 

 

 
 
 
そして、身体のどこか一部にでも変化が起きれば、それは全体に影響を及ぼしますから、
結果、全身の変化になるんです。

 

 

 
 
つまり、
 
 
内面を変化させることは、
 
 
イコール全身の動きとして、
 
 
全身の「線」の変化になります。

 

 

 
 
 
ということですから、
球体を意識する、空間を動かすということは、
単なる運動としての動きとしてはもちろん、内面の動きであっても、
常に全身の同調した動きになるんですね。

 

 

 

 
それは常に、どんなときでも美しさが漂います。

 

 

 

 
このあたりのことが、いつもお話している、
きれいな(きれいでなくてもいいのですが)動きをしながら表現(演技)をする
ということとの違いです。

 

 
表現(演技)における内面の変化と、全身の変化との関係性がないからなんです。
空間に変化が起きないんですね。

 

 

 

 

ここでいう美しさは、もちろん、身体からにじみ出る美しさではあるのですが、
 
 
 
「球体」の中にいて「空間」を動かせたとき、
 
 
身体からエゴがなくなっていることも、
 
 
大きな要因ではないかと思っています。

 

 

 

 
一流のスポーツ選手や動物の動きの美しさも、同じかと。

 

 

 

 
 

 

最後に。

 

 

今回のこのお話は、逆から見ますと、
「空間の変化」を伴わない内面の変化、
それは単に思考の変化ということになります。

 

 

 

そして、
身体を動かせば「空間の変化」が起きる、というものではありませんので、
私のレッスンではたとえ内面表現であっても、
「空間の変化」を起こせる身体の使い方を重視しているんです。

 

 

 

つまり、
 
 
運動器としての身体も、内面の現れである身体も、
 
 
同一のものなわけですから、
 
 
どちらかだけが上達するということはないんですね。

 

 

 
 
 
 
頭で理解できるものではありませんけれど、
分ってきますと、それはそれは幸せで平和な世界です。

 

 

 
表現する人はもちろん、表立っては表現しない一般の人にも、
多くの方に届けばと、少しずつ歩いております。

 

 

 
マイムから心と身体の平和を。
 
 
 
 
 
   10月8日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第12回』
 
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