からのつづき
意思の変化を
質量を変化させることにつなげる。
身体の中の質量
だったり、
空間の質量
だったり。
私たちは普段の生活の中で、
身体も空間も
質量が変化しています。
その質量の大きいところに引っ張られ、
小さいところは、弱くなる。
「地に足がついていない」
という言い方があります。
これは、
足元の質量が小さいということです。
「物思いに耽って」いるとき、
頭上の空間の質量が大きくなっているのです。
この『演技』シリーズの初回に
「意思の働きだけでは、
振り向くこともできません。」
とお話しました。
振り向く先の質量を大きくする必要があるのです。
これを単に、
そう考えるようにするといった
イメージという名の思考にしてはいけません。
身体の中での質量が変化する必要があるのです。
意思の働き→振り向く
ではなく
意思の働き
→振り向く先の質量を大きくする
→身体の中での質量を変化させる
→振り向く
大雑把ですが、
こうなるということです。
こういうことが、
無意識で自然に出来ない人は
意識的に出来るようにする必要があるのです。
意識的に出来るようになると、
ゆっくりな動き
小さな動き
早い動き
大きな動き
いつでも、
密度の高い
時間と空間と内面
を表現できる可能性が高まります。
この『演技』シリーズは、これでおしまいにします。
普段と違った書き方にしましたけれど、
届く人に、届いたらいいなぁと思っています。