クラスでは、ほぼストレッチはしないのですが、
伸ばす動きは重視しています。
…???
ですよね。
ストレッチと伸ばす動きとの違い、
それは
他動と自動の違い。
ストレッチは他動的。
伸ばす動きは自動的。
ストレッチといいますと、
伸ばしたいところの周辺の筋肉に
力を入れないようにしますでしょ?
それはつまり、
モノとして扱っているわけです。
固く短くなっているモノを
長くしようとしているんです。
一方、
伸ばす動きというのは、
自らの意思(意志)ですから、
伸びているところはモノではなく、
自分の脳・神経との繋がりがありますね。
脳・神経の働きの現れということ。
伸ばす動きをしますと、
ある筋肉はしっかり収縮し、
ある筋肉は緩んだ状態を保とうとするんですね。
それは、
神経に流す電気のスイッチの入り切りを
細かく調整し続けているということでもあります。
これがストレッチの場合、
モノ化させてしまう=スイッチOFF
その状態を保っているだけなんです。
ですから、
単にある組織が長くなるだけで、
そこを長くしながら動くこと(伸ばす動き)は
出来るようにならないわけです。
脳が動きの学習をしていませんから。
となりますと、
ストレッチだけで柔らかくした身体は
他動的には柔らかいけれど、
自動の場合に、
柔らかく動けるわけではなく、
伸びやかに動けるわけでもないのです。
(ケガのリスクが高まるといわれています。)
ストレッチが全く不要ということではないのですが、
組織を長くした分に見合うだけの
筋力と脳・神経を鍛える必要があるんです。
ストレッチで柔らかくなると
嬉しいって感じてしまいますけれど、
注意をして下さいね。