オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

何のために身体訓練、運動、ボディワークなどを行なうのか?

何のために身体の訓練を行なうのか?




身体表現をする人はもちろん、役者、音楽家・・・一般の方までだれでも。




筋肉を強くする、柔軟性を上げる・・・いろいろありますけれど、
それも、さらに何のためかというのがありますでしょ?





きれいに動きたい

声や音にパワーを持たせたい

柔らかな動きがしたい

疲れづらい身体になりたい

・・・などなど。






あなたは、何が一番重要だとしていますか?






私が一番重要だと思うのは、





身体を忘れるため





何かをする際に、最適な動きが自然発生するように、ということなんです。




(健康に関しましても、具合が悪いところが声をあげてきますから、
忘れられているというのは、良い状態ですものね。)




表現の場で、身体のことに気をとられず、
その世界を創り出すための最高・最適な動きがなされるように、


ということ。




そのためには、強さも柔軟性も、連動性も分離や固定も、呼吸のコントロールも・・・全てが必要。



(私の場合は表現ですから、身体の外である空間質量などの認知も必要になります。)





なんだかちょっと特殊なお話のようですけれど、
みなさんどなたも日常では身体のことに気をとられることなく、生活してますでしょ?




歩くときの脚の動き
食事するときの指づかい
自転車に乗っているときのバランスや全身の連動性・・・




身体のことを忘れていられるから、歩きながらスマホもいじれるわけですものね。
(多くの人はどんどん歩きが遅くなりますけど・・・)




もし表現の場で、表現の世界のことではなく、

身体のほうへの意識を強く持たざるを得なかったとしたら、

どうなるでしょう?




演奏、試合、料理、絵・・・なんでも。



ということなんです。





そして、ここからが大事なところなのですが、





身体を忘れるためには、


一旦、身体を知らなくてはいけない。







知らないものは、忘れることすらできないんです。





知らないものは、

忘れているのではなく、



「無い」








忘れているところは、

働いてくれますけれど、

無いものは働きません。







なので、筋力よりも柔軟性よりも、身体のあちらこちらを知ることが、最も重要なんです。





で、この「知る」ですけれど、

「知らなかった」ということに気がつくことから始まります。






自分の身体、だいたい知ってるわよ、そう思われるかもしれませんけれど、そこがすでに落とし穴。




そんなに知らないところなんてない、という幻想が破られませんと、ことは始まらないんですね。




一般的な運動の多くは、

知っているところを強くしたり柔らかくしたりするだけなものですから、

知っているところと、相変わらず知らないところとの、


”知り具合の濃淡差”

が大きくなるばかりなんですね。






それは、身体全体からみますと、

どんどんバランスを崩していることになるんです。






私のレッスンを受けている人は、感じていると思いますけれど、
この動きを身につけましょうというような、毎回のレッスンで同じ動きを繰り返すということは、
あまりないですよね?



しかも、なにこれ?どうやって思いつくの?というような動きが、
毎回のレッスンで登場する感じですよね(笑)



まぁ、ですから、何が身についているのか?と、思われてしまう人もいるかもしれません(笑)




けれど、こういう訓練を積んでいきますと、言われたことを1日何回やるといったことではなく、
常に自分自身で身体を探求するようになっていくんです。




それも、楽しみながら!



何しろ、知らなかった自分の身体を知るって、発見の喜び!ですものね。






話を戻しましょう。




身体を知るためには、動くことだけが手段ではありませんけれど、やはり動けるかどうかです。



それも、意味ある動き。



エネルギーの流れ、負荷の少なさ。





負荷の小さな状態でなら、知っている身体も、

大きな負荷がかかったときの身体は、また別の身体です。

その身体も知る必要があります。





ゆっくりな動きでなら、知っている身体も、

速い動きになったときの身体は、また別の身体です。

その身体も知る必要があります。






ですから、知るというのは、いわゆる鍛えるということにもつながっているんです。




多くの方が、知る喜びを感じながら、身体を忘れられるようになればいいなと思います。





そうして、表現をされている方でしたら、例えば、




ただただ自分が奏でている音楽に

身を委ねられるように。








ただただ自分が創り出している世界に

身を委ねられるように。






一見、遠回りに見えるこの訓練方法が、
一番の近道で到達点も高く、
しかも故障を遠ざけ、
健康で長く活動できるやり方ではないかと思っています。




身体を忘れられるための訓練をしていきませんか?







10月18日 『声(音)を体に響かせる〜身体感覚を磨く 第13回』

                 https://www.facebook.com/events/963932987010054/




          10月22日 『エネルギーワーク

                 https://www.facebook.com/events/548493821965625/




  10月30日 『表現者のための呼吸 心と身体のワークショップ

                 https://www.facebook.com/events/721994864595198/






Body,Mind&Spirit 

本当の自分の身体は天才だ!








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