オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

2006/02/23 Thu 目指せ『ゼロ』!

テレビ番組で、「気」の特集をやっていまして、そこでは『ゼロ磁場』がキーワードになっていました。

方向の違う電気エネルギーが、お互いの磁力を打ち消し合って、一見、何も磁力が無くなったような状態・場所。これがなんらかの、新しい未知のエネルギー、例えば「気」を作り出しているのでは?ということらしいんです。

「気」がどういうものなのかは、今の科学・思考ではまだ分からないのは、いいですけど、この『ゼロ磁場』が一見ゼロなのに、実はゼロではないというのが、とっても気に入りました。
前々回のコラムで書いた、「マイムは宇宙の真理を体現している」ということに、ますます確信を持てましたよ。

身体表現の、動かない・ストップという状態の、質の良し悪しは、まさにこの点にかかってるわけでして、ただ止まっているのと、エネルギーが充満して止まっているのとでは、まるで別物なんですよ。
これは全く、次元の違う状態でして、おそらく普通の人でも、見て感じられるはず。意識はできなくても、なんか凄いなとか、パッとしないなとか。

一見ゼロに内在するエネルギーが、強大であればあるほど、外の人に大きなエネルギーを与えられる。
磁場でも、気でも、身体表現でも同じなんですね。
私たちの身体はもちろん、心も宇宙のひとつ。宇宙そのもの。

ゼロ磁場で癒されるのも、気で身体が良くなるのも、身体表現で魅了されるのも、お互い、宇宙の真理に従ったものを放出し、受け止めてるからなんですね。

こう考えますと、つまり相反する向きの力がぶつかり合い、打ち消し合う状態が、別次元の良いものを生み出すと考えますと、善と悪、優しさと冷たさ、悲しみと楽しさ、落胆と喜び、元気と疲労、まあ何でも、できるだけ多くの種類の感情・気持ちを、持ったうえで、それら全てが打ち消されたような状態になれたら、ゼロになれたら、きっと別次元に行けるんだろうと、思ってしまいますね。

要するに、本当の「悟り」。
決して何も無いゼロではなく、多くが内在するゼロ。

あぁ、身体だけでも悟りたいものです・・・。