オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

幼稚園の先生たちと

先月ですけど、ある私立幼稚園協会の夏の研修会ということで、幼稚園の先生40名くらいの方々に、ワークショップ(?)を行なってきました。
子供との接し方を含め、先生自身の表現力を身に付けることを目的としていまして、みっちり3時間

いわゆるパントマイムをやっていただいても、意味がありませんから、ほぼひたすらに、『エモーショナル・ボディーワーク』

このワーク、かなりのエネルギーを使うんですよね。何しろ、呼吸の量が普通ではないですし、身体もめいっぱい使います。
そして何より、感情といいますか心を、思いっきり解放しますから、精神的にもかなり疲れます。

(この精神的な疲れが、実は結果として、非常に心地いいんですけどね。)

マイムっぽいテクニックは一切無しに、『エモーショナル・ボディーワーク』だけで3時間というのは、私自身でさえ、ちょっと信じられない・・・

それにしましても、さすが、幼稚園の先生たちですね。ほとんど20代半ばくらいの人たちでしたけど、みなさん、ほんとに一生懸命やってくれまして、もちろん照れはあるんでしょうけど、それでも、からだいっぱい使って表現してくれていました。

自分の持つ感情の最大値を探り、どんな感情が表に出しやすく、出しにくいのかを体験し、感情は思うだけでは表に出てくるものでなく、からだの的確な反応が必要なことなど、いろいろと感じてもらえたと思うんです。

さらに、言葉以前の気持ちのありようが、言葉の内容以上に重要なことも。

この言葉と気持ちの関係は、普段のクラスではもちろん、ワークショップでも行なうことはありませんけど、実際に簡単な言葉を発しながら、あるワークを行なうことで、ほんとによ~く分かります。

言葉を投げかけるというのは、気持ちを投げかけることなんだなぁと、私自身もつくづく感じましたね。

今回の研修がどのくらい活かされるのかは、幼稚園の夏休みが終わって、この先生方が子供たちと接しませんと、分かりませんけど、理屈ではなく、身体で感じてもらっているはずですから、何かしら、はっとする瞬間というのがあると思うんです。

身体というのは便利ですね。強く体験してしまいますと、同じようなことが身体に起きたとき、勝手に思い出してくれますものね。
(嫌な体験も思い出してしまいますから、いいとばかりは言えませんけど・・・)

それにしましても、研修会でのパントマイムと聞いて、先生方はどんな内容を想像されたんでしょうね?

想像していたより、いいものであったと感じてもらえていたらいいですけど・・・