オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

中学体育で、ヒップホップ!?

中学の体育でこれまでは、男子は武道、女子はダンスと分けられていましたけど、その武道とダンスが男女とも必修になるそうですね。

何のために、これらを学ばせるのか、国の考えはよく分かりませんけど、どうして、一方は日本のもので、もう一方はそうでないんでしょうね?

武道はどうも、「伝統と文化の尊重」ということらしいんですけど、であるならば、何故ダンスは、日本舞踊や能ではないんでしょう???

なんだかヒップホップまで、あり得るらしいではありませんか。まったくもって、理解が出来ませんのです。

武道の方もいっそのこと、K-1とかPRIDEみたいな格闘技にしてしまえば?って感じです。

ところで、「伝統と文化の尊重」というのは、私は賛成です。
今、世間で流行っていることや、一般的なものは、学校で強制されずとも、自ら触れる機会はあるでしょうから、強制力のある学校で、武道みたいなものや、日本舞踊みたいなものに、触れる機会を作るのは、いいのでは?と思うんです。

今や学校は、社会で直接役立つような、ようは経済社会での成功みたいなことをベースにした教育に、主眼を置いているように感じてしまいますけど、

「自らを知る」

という視点を、身に付けさせることが、大切なんではないでしょうかねえ?

何も、愛国心ということではなくとも、自らを知ることの延長に、日本を知るということをした方が、いい気がします。

私自身、本業はパントマイム、しかもポーリッシュマイムですけど、何故だか、剣道、弓道、茶道、書道の経験は、多少なりともありますし(ほんとは、人に敢えて言うほどのものではないんですけど・・・)、今も日本舞踊は続けているわけで、意識的ではないのですが、どこか体験的に、日本を知ろうとしているようなんです。

で、JIDAIマイムは古武術の香りがすることになるんでしょう。
余談ですけど、私のマイムを初めて目にして、闘ったら強そうだと感じる人が、時々いるんです。

話がなんだか逸れてきてしまいましたね。
学校で、何を学ばせるのか?においてですけど、ものの見方を学べないものは、あまり意味が無い気がします。

武道でもダンスでもいいんですが、その非日常的なものが、日常のものの見方や行動につながらなくては、まあ、ただ体験したということでしかなくなってしまいます。

サンバの経験が全く無く、盆踊りはそれなりに踊れるブラジル人。
日本舞踊を見たことは無いけれど、ヒップホップが上手な日本人。

悪くはないですけど・・・

自らを知ることのない人は、他人の何を知るんでしょう?(自分の言葉に・・・うぅっ~、耳が痛いぃ・・・)