オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

擬音指導ですね!

今朝の新聞の日曜版の特集に、陸上のオリンピック選手を育てているコーチの方が紹介されていまして、女子短距離を中心に、その方、川本和久氏の力で、教え子が次々と日本記録を更新しているようなんです。

その中で、

一流アスリートを育てるコーチの仕事は、肉体の動きをどこまで言語化できるかにかかる

と書かれていまして、この川本さんの指導について、2007年世界陸上・女子400メートルで、日本人初の準決勝進出を果たした選手曰く、

「先生の指導はポン、とかガツーンとか、擬音が多いのが特徴。それがよく分かる。」

また、野球界の屈指の打撃コーチであった中西さんという方も、

「ピシッと」などの擬音を上手に使って、強打者を育てた、とのこと。

そして、これらの記事の、大きな太字でのタイトルは

『擬音指導で一流を育てる』


ぅう~~っんん!
なんだか、嬉しくなってしまいましたよ。

前回のコラムで、私のレッスンでも擬音が多いということを書いた、その直後に、こんな記事が飛び込んでくるなんて・・・

まぁ、私の擬音がどこまで伝わっているかは、何とも言えませんけど・・・

それでも、やはり嬉しいですね。擬音レッスンを後押ししてくれるような感じですもの。

ただ、もちろん擬音だけでうまくいくわけではありませんで、筋肉や骨も意識してこそ、雑音の無い擬音が出せるんです。

と、この記事の中で、超一流の域になるには、さらに細かいやり取りが必要、とのことで、川本さんと選手の間で、練習中に、骨盤や腰、股関節周辺の筋肉の、微妙な動きを短い会話で確認し合っていた、と紹介されていました。

ぁああっ~~っ、こんな凄いレベルではないにせよ、教え方がめちゃくちゃ変だということはないんだと、ほんとに安心しました。

マイムの場合は、肉体訓練だけでなく、そこに感情表現が重要ですから、これだけでいいということではありませんけど、肉体的には、いい感じでいけるのではないかと。

マイムの世界でこんな風に、肉体を鍛練させているクラスが、他にあるということは、聞いたことがありませんけど、マイムを無言表現ではなく、やはり身体表現にしたいので、どうしても外せないんですよね。

さあ、これからも擬音と解剖学的見地と、その両方から攻めていきますよ~っ!