オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

小さな子どもの、大きな悩み。。。

「ちきゅうって、いつかなくなっちゃうの?そうしたら人類はどうなるの?」

「太陽のじゅみょうがきたらちきゅうはどうなっちゃうの?」

「ひとってしんだらどうなるの?ぜんぶわからなくなっちゃうの?しみたくない(死にたくない)」

「どうして ぼくはぼくなの?ぼくはぼくになりたくなかったのに」

「どうして このじんせいなの?うまれかわりってあるの?」

私の知人の小学1年生のお子さんが、涙ながらに訴えて、嗚咽するらしいんです。

お父さんが買ってきてくれた「太陽系の地図帳」という本を目にしたのがきっかけで、
不安と憂鬱がふいに襲ってくる感じらしく、夜だけではなく、夕方に、急に涙ぐんだりもするようになって。。。。

そんな状態が2週間くらい続いて、お母さんもかなり困っていたようなんです。


私はこれを聞きまして、

「タロー君、すごい!天才だ!」 (タローは仮名です)
「ふつうの子は、宇宙の本を読んでもそんな疑問は抱かないよ、物事の本質をとらえてるよ!」

とメールし、さらに

「タローくんは、生まれるまえはどうしてたのかな?
たぶん、おぼえてないよね。
そうしたら、死んだあとのことをじぶんがおぼえていると思うかな?
タローくんは、生まれるまえのことを考えてこわくなるかい?
ならないよね。
そうしたら、しんだあとのことをどうしてふあんに思うのかな?
こわくないよね?」



「タローくんは、お友達やおとうさんおかあさんからきらわれたいかな?
きらわれたくはないよね?
『ぼくはぼくになりたくなかった』タローくんは、
「今のじぶん」のことがきらいなのかな?

きらわれている「今のタローくん」は、タローくんにきらわれたいかな?
タローくんは、「今のじぶん」をすきになってあげることはできるかな?
タローくんが、「今のじぶん」をすきになってあげなかったら、
かわいそうじゃないかい?
タローくんが、お友達やおとうさんおかあさんから嫌われたくないと思うのと同じように、
「今のタローくん」も、タローくんからきらわれたくないんだよ。



たぶん、ちきゅうもうちゅうもなくなるかもしれないね。

タローくんは、うまれてきたときは赤ちゃんだったでしょ?
今は、少しおにいちゃんになったでしょ?
もう少したつと、もうすこしおにいちゃんになるでしょ?
そのころ、おかあさんは、すこしおばあちゃんになるんだよ。
みんな、そうやって、かわっていくんだよ
もし、かわらなくて、タローくんがずーっと赤ちゃんのままだったらどうかな?
こまっちゃうでしょ?

そうやって、せかいはずーっとかわりつづけているんだよ
だから、ずーっと前は、タローくんは生まれてなかった。
でも、せかいのへんかがあるから、タローくんが今いるんだよ。

それといっしょで、たいようもちきゅうもずっとずっと昔はなかったの。
でもせかいはかわりつづけているから、今はたいようもちきゅうもあるの。

でもひとがやがてしんでいくように
たいようやちきゅうも、やがてはなくなっていくんだ。
でも、たいようやちきゅうのじゅみょうは、にんげんよりもずっとずっとながいから、
いつなくなるかはだれもわからないんだ。」


私なりに精一杯、小さな子どもに分かるよう、けれどごまかさず、といって押し付けの答えにはならぬよう、
タロー君がさらに考えるきっかけになればと心掛けまして、なんとか言葉を選びだしたんです。


そうしましたら、そのお母さんは私のこのメールを画面のまま、タロー君に読ませたらしく、
ちょっと緊張したふうな表情で読み始めたものの、
すぐ「ふふふ」と笑ったり、「はい」、とちいさく言ったり、真剣な顔にもどったり、また面白そうな顔になったり、
お母さんにどんどんスクロールを促しながら読み終え、
「よんだ。」
と。

そして、その日の晩、寝る前になって、最近封印していたらしい例の宇宙の本を出してきて

「太陽は50億年たつと寿命って書いてあるけど、、、、
またここ(太陽がうまれるイメージ図をさして)にもどっきて、また生まれて、また寿命になって、また生まれる。かも、しれないんだよね」


「でも寿命はいつかわかんないんだよね。」

「この宇宙以外の宇宙はあるのかなあ?」


等々、明らかに以前の切なくて不安でたまらない、というトーンとはちがう雰囲気になっていたとのこと。


ああ!やっぱりこの子はすごい!!!

私の想いを全て受け止めているではありませんか!
私の話をたんなる答えとしてではなく、さらに自分の考えを発展させている。。。凄過ぎるぅ~~~。
小学1年生ですよ!

私はタロー君のおかげで、素敵な会話、、いえ対話をすることが出来ました。
また、タロー君と対話させてもらいたいっ!