屋外でのクラスをやりますと、基本的には普段のレッスン内容と同じでありましても、
全く異なるものになるんですよね。
いつも熱心にレッスンを受けているクラス生で、今回も参加してくれました人が、レッスン終了後にぽっと一言発したんですけど、
「スケールが違う。。。」
そうなんですよね。
パントマイムといいますと、どうしたって室内での、それも広くはない室内での稽古になってしまいまして、
そうしますとよほどの意識がありませんと、その部屋のサイズのものになってしまうんです。
で、細かな動きを練習しているものですから、ますます・・・
私もできるだけそうならないように、指導の際には気を付けてはいますけれど、
やはり屋外へ出ていくのとでは、違いますね。
JIDAIマイムは緻密さが必要ですけれど、
緻密さと同時に粗野な感じも必要なんです。
まぁ、粗野といいますとちょっと違うんですけれど、そういった感じの勢いと言ったらいいんでしょうか・・・
上手にやることも重要ですけど、上手っぽくやるのではなく、
ありったけのエネルギーを使って、結果としての上手さのほうが、大事なんですよね。
粗野の中に緻密さが必要というわけです。
そういった
粗野の中に宿ることのできる緻密さこそが、本当の緻密さ
だと、私は思っているものですから、
こういった屋外での稽古といいますのは、大切だと思うんですよね。
ひとの目に見える(見せる)ものを練習するだけが練習ではなく、
目に見えない(見せない)ものを練習してこそ、
その目に見える(見せる)ものの、見え方が違ってくるのだと思うんです。
こういった練習を大事だと思ってもらえる人が増えるといいですね。
私自身に対する言葉でもあります。