オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

体の動きに革命を!

先日の屋外稽古を見学されたハニさんという方の、その稽古の印象を書いていただきましたので、紹介させていただきますね。

その前に、ハニさんがどんな方か?ですよね。
ハニさんは・・・

駒沢女子大学 講師で、
教えているのは、感覚を大事にしながらシナリオなどの映像表現をすること。
気づきのセッション・ワーク「子供の時間 ── 子供時代への心の旅」主宰。
「子供の時間」で使う世界遺産カードも、サイコロもハニさんが手づくり。
スコットランドのスピリチュアル・コミュニティ、フィンドホーンでできた
「トラスフォーメーションゲーム」のファシリテーターでもあり、
一年に一度開催されるイベント「共震する魂」を主催しているそうです。


そんなハニさんのお言葉、気恥ずかしい感じもしますけれど、全文載せました。

この「JIDAIクラス」は、
身体の本質的な力を引き出すためのクラスでありまして、
決して運動神経の良いとは言えない私が、いわゆる柔軟体操や筋トレといったことではなく、身に付けてきたものなんです。

ですから、誰にでも可能性のあるものというわけです。そう思って読んで下さいね。
では・・・


JIDAI さんのやさしく・静かな動きの背後にこんなすさまじい訓練があるとは想像していなかった。

右手・左手・右脚・左脚・腰・首・右手首・左手首。
数え上げたらキリがない各種の関節が自由に動いている。
しかも、全体の動きは流れるようだ。

すべるがごとく移動する。移動距離を感じさせない素早さで。
汗もかいていないように見える。呼吸(いき)も上がっていない。

遠くから全体を見ると、人ではなく人形を見ているようだ。
マンガの「ガラスの仮面」の中で主人公のマヤが人形の役づくりをするシーンがあったが、
それと同じように、人としての意識が消えている。

ニュートラルという言葉だけでは表現できないものがここにはある。
何だろう?

「魂消(たまげ)た」という言葉がある。

驚いたときに使う表現だが、
JIDAI さんの動きの本質はこの「魂消た」ではないだろうか?

人としての魂が消え、木でできた人形そのものになっている。
外から見て、木偶(でく)のように見える動きのベースとして、この訓練がある。
ふつうにやるとバタバタ。
しかしそれをバタバタしているように見せないために、普通とはちがう筋肉と意識のコントロールがある。

いわば、自分とは別の意識で自分の身体を動かす。

マリオネット(あやつり人形)だ、要は。
あやつっているのはその人ではない別の意識だ。

きっと観客はそこに現実にはない美しさを発見するのだろう。

宵闇の中で着替える JIDAI さんは、無駄のない筋肉質な身体をしていた。




興味を持っていただけたら、ぜひ一度ご連絡を!
楽しいクラスですよ。