もう春ですねぇ~。
練習でいく公園の桜にも、少し咲き始めているものがありました。
お花見も近そうですね。
あの淡~いほんのりピンクがかった白というのが、なんともいえませんね。
小さな花びらが集まって、ふわっと繊細で、散る時には雪のようですし、青い空にも夜の月明かりにもよく似合います。
存在を主張しすぎない感じがいいのかしらね。
日本人にとっての白いご飯と通じるものを感じてしまいます。
主食であるお米は何の味もつけずに(主食が小麦粉ですと、普通はパンにするときに塩を少し使いますものね。)、ただ蒸すといいますか茹でるといますか、ほんとに素材だけの味といったところですよね。
そのほんわりとした甘み・・・白いご飯が美味しいとそれだけでなんだか幸せな気持ちになりますものね。
見た目の美しさも、ひと粒ひと粒が生きていまして、輝きを放ちながら、全体としてふんわりとお互いをつぶしあわないように盛られた姿・・・思わず口元がゆるみません?
(残念ながらパンではこうはいきません・・・)
白いご飯も、桜も、どちらもとても静かな感じがしますね。
そんな静かな白いご飯に宇宙を感じるのは私だけではないと思いますけれど、
お花見でわーっと盛り上がっている時に、ふと目に入る桜の静けさが、
宇宙の彼方に、浮き世からあの世へと意識を連れ出していってくれる・・・
桜の下で、自分という存在の宇宙の中での孤独を感じながらも、
その感覚を共有できているという安心感。
あの世でつながっている感じかしら?
以前、私のクラス生のひとりが、私のマイムは
「なんだか白いご飯を極めようとしている感じですよね。」
と言い、
「おかずとかいろいろ用意してみてもいいじゃないですか?」
と。
そうね、おかずは大事ですよね。
でも、私はどうしても白いご飯を大事にしたいんですよね。
桜が日本人の心であるように、静けさが宇宙に、あの世に通じているように・・・
で、まぁ、そんな静けさを身につけたいなぁと思いまして、出来るだけダイナミックでパワーのある動きを練習しているわけですね。
矛盾・・・?
していませんよ。
それにしましても、あぁ、いつになったら近づけるのか・・・・