オーガニックマイムJIDAI の「身体」「表現」考

オーガニックな身体の使い方、表現についてのいろいろ。時々、甘いもの。

大きな筋肉と、小さな筋肉、協同させてケガをしない身体に。

ケガをしないための柔らかな身体とは、単に柔軟性に優れているだけでなく、大きな筋肉だけに頼らない動きということが重要だと思うんですよ。

大きな筋肉は確かに大きな力を発揮してくれますけれど、
例えば会社でもスポーツのチームでも集団で何かをしていく際に、優秀な力のある人ひとりに全てを任せてしまうのは、無理があると思いますでしょ?

やはり、その力のある人を核にしながらも、大勢の人たちがサポートしていくことで、より大きな成果を達成、あるいは同じ成果をより楽に上げていく。


身体も同じ。


出来得る限りいろいろな小さな筋肉までもが、協同してひとつのパワーを生み出していく。
そうすることで、その核となる大きな筋肉の負担を減らしてあげるんですね。

そうしますと当然、その大きな筋肉は肉離れなどの怪我を負う可能性が低くなるわけです。
(弾力という余力が残っていますからね)


大きな筋肉が鍛えられた姿というのはカッコイイですけれど、大きな筋肉は怪我をしますと回復に時間がかかりますから、それに見合っただけの小さな筋群を鍛えて、うまく協同して働かせられるといいですよね。


ただ、ここで気になることが・・・


筋トレのような形で、個別に小さな筋群を鍛えて、それがうまく協同して働いてくれるか?とういうことなんです。


筋肉を動かすという行為は、神経がきちんと正しい情報伝達をしてくれてこそですよね。
協同してもらうためには、ただその筋肉が動けばいいというものではなく、どのタイミングでどの程度収縮したり弛緩させたりという、非常に難しい作業が必要。


それは頭で計算し尽くせるものではありませんでしょ?
実際に身体を動かしながら、身体に掴んでもらわなければ、使い物になりませんよね。


JIDAIマイムクラスでは、身体を鍛えるということは、基本的に「動きを鍛える」ことと考えてレッスンをしています。
筋肉を強くしたり大きくすることよりも、>神経系に働きかけることを中心に据えまして、その中で必要な筋肉が必要な分だけ鍛えれるように仕向けるといった感じなんです。


ですから結果として、見かけの身体の(筋肉の)大きさよりも大きなパワーを出せるようなります。


言い方を変えますと、同じパワーを発揮できる身体を作るとしまして、必要以上に筋肉を大きくしないで済みますから、体重は軽いままでいられるということにもなるわけで、その点でも怪我をしづらくなるのかな?と思うんですよ。


身体を鍛えると言いましてもいろいろでして、その人の考え方が現れますよね。
JIDAIマイムクラスでの鍛え方も、そのうちの一つの考え方です。


マイムも身体が資本ですから、怪我をしないということはとても大事なこと。
それがマイム以外のところでも役に立てればと思います。