きのうのレッスンでは珍しく、『腕立て伏せ』を取り上げてみました。
みなさんは腕立て伏せ、お出来になりますか?
女性ですとちょっと大変ですよね。
ですからもちろん、膝をついた腕立て伏せで十分。
いえ、男性でも膝をついていても構いませんよ。
けれど、どうでしょう?
何回出来るか?ということではなく
正しく出来るか?
ここが大きな問題なんです。
腕立て伏せを正しく・・・?
普通にはあまり考えませんよね。
腕立て伏せに正しいも何も・・・インチキするとかしないってこと?
って思われるかもしれませんよね。
そうではないんですね。
やはり正しいかどうか?なんです。
一見、腕や肩まわりがつらくなりそうな腕立て伏せですけれど、正しい開始姿勢をとりますと、ただその姿勢でいるだけでも、十分に全身の筋肉が働き(腕や肩まわりではありませんよ!)、すぐに疲れてしまうものなんですよ。
おそらく正しい姿勢をとること自体が出来ず、その姿勢を探しているうちにへばってしまう人が多いと思います。
そんなわけですから、腕立て伏せを1回でも行うということが、至難のわざになってしまうんですね。
きのうのレッスンでも、みんな苦労していました。。。
腕立て伏せを正しく1回行うことに比べますと、パントマイムのカベとかロープといったテクニックは、はるかに簡単です。
???
かもしれませんけれど、本当にそうなんですよ。
事実、クラスのみんなカベでもロープでも上手ですよ。
さて、JIDAIマイムクラスでむやみに筋トレを行いませんのは、「正しく行う」ことが最も大事だと考えるからでありまして、それがとても難しいからなんですね。
パントマイム特有の技術を身に付けることを、まずは優先。
単に筋力をつけるということでしたら、腕立て伏せなどをいつも行ったほうがいいのかもしれませんけれど、そこには弊害が生まれてまうと思うんです。
別に、筋トレをすると身体が固くなるとか、そういったことではありませんよ。
(筋トレと身体が固くなることとはイコールではありませんから)
正しくない姿勢での筋トレでは、その人の身体の使い方の癖が助長されてしまうからなんです。
よくない筋肉がどんどん鍛えられ、本来使って欲しいところはあいかわらず弱いままで、どんどん身体が悪くなっていってしまいかねません。
そう、筋肉は鍛えれるかもしれませんけれど、動きは悪くなります。
これは間違いありません。
筋肉を鍛えたいわけではありません。
動きを鍛えたい。
これはマイムに限らず、どんなスポーツ、武道(武術)でも同じだと思います。
筋肉を鍛えたら動きが良くなるというのではありませんで、動きをより強く速くするには、必要な筋力もあるということですね。
さて、腕立て伏せを始めとする筋トレ、正しく行えるだけの身体神経を磨いていきましょう!